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仮想通貨市場に動きが?ビットコインキャッシュ誕生による変化の兆し

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仮想通貨

ビットコインキャッシュ(BCC)の誕生!その理由とは?

日本時間8月1日午後10時すぎ、仮想通貨ビットコイン(BTC)が分裂し、ビットコインキャッシュ(BCC)が誕生、新たに運用を開始する事となった。

いわゆるBTCハードフォークが起こったということになるのだが、ハードフォークとは仮想通貨の取引台帳とでもいうべきブロックチェーンの仕組みを、従来と互換性のない形で更新する手法のことである。

この更新の結果、BTCとBCCは同じBTCを源流としながら個別の仮想通貨として運用されることになる。

ビットコイン(BTC)とビットコインキャッシュ(BCC)の違いは?

対してBCCはBTCの派生物であり、この二つの違いはブロックサイズ、いわゆるデータ容量の違いである。BTCは1MBなのに対し、BCCは最大8MBとなっている。

ビットコイン(BTC)の容量問題

BTCが分裂するに至った背景は、利用者数が急激に拡大したことが原因とされている。

BTCには、取引を記録するブロックチェーンと呼ばれる仕組みの上で成立しているが、ビットコインの取引台帳は1MBというデータ容量が決められておりそれ以上は取引を記載する事が出来ない事になっている。

10分に1回取引台帳は更新されるので、10分間で1MB以上の取引データは処理できないということである。1MBは、約3000の取引記録をおさめられるようになっている。

しかし昨今は、BTC決済の拡大や、投機としての利用者数が急激に増え、1MBでは容量が足りず、決済の待ち時間を長引かせることとなっていた。

新システムSegwitの導入

ただ、容量を変えてしまうと、BTCの従来の運用ができなくなるため、取り決められたのが、Segwitという新しい仕組みの導入だ。

この仕組みにより、互換性を維持しながら、より取引記録を保管できるようになるため、当初のようなの快適な取引を行うことができる。

一方、Segwit導入に反対派も存在した。反対派のマイナーは、ブロックサイズを8MBにまで増やしてBTCを分裂させようという案を指示していた。

ブロックサイズが異なれば、これまでのBTCとの互換性がなくなるものの、BTCを源流として生成される別の仮想通貨となるが、それをどのように取り扱うかを議論していた。

ただ、マイナーたちのほとんどはSegwit導入案を支持したため、まず7月23日にSegwit以外のブロックを拒否する処置が実施される事となった。

Segwit反対派がハードウォーク(分裂)を実行

そして今後は、8月中旬までSegwitを浸透させ、8月下旬にSegwitを有効化したブロックのみでの取引に移行するとされている。

一方、Segwit導入に反対派のマイナー達は、8月1日にBCCのハードフォークを実行。これによってBTCは2つに分かれる事となる。

ビットコイン騒動は分裂という形でひとまず収束を迎えることとなった。システムの分裂が起こったのは日本時間で1日午後9時20分である。

予想に反した市場の反応

当初、BCCはそれほど支持を伸ばせず、すぐに本家のビットコインのシステムに吸収され、元に戻ると予想されていた。

だが予想に反して、BCCはインターネット上の公開台帳の書き換えが2日夕方までに12回も行われた。これはBCCが独立した仮想通貨として「市場に受け入れられた」ということを意味する。

2日夕方時点で本家のビットコインの価格は30万円前後と分裂騒動前の水準で推移していた。

分裂の発表後のBTC/JPYの相場は、その3分の2となる20万円前後まで落ち込むこととなったが、分裂を嫌気した下落はこの範囲の限定であったということになる。

BCCも5万円前後で取引され、新旧二種類のコインが別々に取引されていることが実感できた。呼応するように国内の一部取引所もBCCの取り扱いを始めている。

BCCは当初、「これまでのBTCが抱えていた取引速度が低下するリスクを無くし、セキュリティの向上でより安全な取引を実現できる」という、まさに従来の問題を解決するための仮想通貨としてポジティブな認識をされていた。

ところが現実は思い通りにいかず、その滑り出しは、BTCよりも取引速度が遅く低調なものとなってしまった。

ビットコインキャッシュのマイニング報酬はどうなの?

マイニング能力の不足問題

そもそも、ビットコインの基礎技術であるブロックチェーンが分散台帳と呼ばれるのは、内部の全ての取引を複数のマイナーが検証し承認する仕組みとなっているためである。

これによりブロックチェーンは改ざんやネットワーク攻撃から守られてきた。

つまり、マイナー自体がブロックチェーン技術の核ともいえる存在なのだが、BCCを支持するマイナーは、数も能力も当初の予想より不足していたようで、BTCを生みだすマイニング能力が不足している模様である。

安いマイニング報酬

その主な要因は、マイニング報酬である。マイニング報酬とは、マイナーがブロックチェーンの取引を承認した際にもらえる、いわゆる手数料のようなものだ。

報酬価格は仮想通貨によってそれぞれだが、BCCのマイニング報酬は、BTCと比べると圧倒的に安い。基本的に労力は同じなので、多くのマイナーがBTCを選択するのは必然である。

このようなことが影響し、BCCは、ブロックサイズこそ大きくしたものの、信頼性が追いついておらず、長続きしないという意見もある。

BCCの取引所での扱いも、決して積極的とは言い難い。

ハードフォーク時点では、多くの取引所が混乱を避ける目的もあり、株式交換のように、結局BTCの保有者に同数量のBCCを割り当てるという方法を採用した。

数百万円利益をあげたBTCホルダー

BCCの価格は、一時期はBTCの30%程度を着けたため、一部のBTCホルダーは数百万円相当の仮想通貨を受け取ることとなった。

しかし時間の経過につれ取引が増え始め、新旧2つの規格が並走する状態となった。当初割り当て分も売り越されるなどして、現在は対BTCで10%程度の価格に落ち着いている。

対してBTCは、どの取引所もこれまで通り取扱いを継続することとなったため、保有者が持っていたビットコイン資産がハードフォークにより無くなるということはなかった。

ただ発表当初は色々な憶測を呼んだため、「日本仮想通貨事業者協会」に所属する取引所は、分裂の影響を見極めるため、一時的にビットコインの引き出しなどを止める対応を取っていた。

仮想通貨の発行枚数が限界に・・どうなるの?

現在のBCCは先述の通り、実効性の部分でネックとなっている。今後のBTCマイナーとの和解によりこの点が解消され、マイニング報酬が向上すれば、当初想定したBTCの難点を補ったポイントが再評価される可能性も考えられる。

逆に、軋轢が生じたままであれば、BCCの仮想通貨としての価値そのものの信頼が失墜する可能性もある。

現在の規定ではマイナーは計算競争に勝つと10分ごとに12.5個のコインが報酬としてもらえ、取引を処理するごとに手数料収入も得ることができる。

「2033年問題」近づく総発行量の上限

画像引用元 http://researchgate.net

ところが、4年ごとにこの報酬は半減し、2033年には総発行量2100万個の99%のコインが出回り、新規発行は事実上打ち止めになるとされている。そうなると新規供給が断たれたマイナーは、手数料収入に依存するしかなくなってくる。

そして、コアデベロッパーは、マイナーの利益を確保するために手数料を大幅な引き上げを余儀なくされる。これは、仮想通貨本来の魅力である「銀行送金よりも割安」という点が崩壊することに繋がる。

この「2033年問題」をにらみ、コアデベロッパー達は、外部システムで一部のBTCの取引を処理し、システムの負荷を減らす技術開発を急いでいる。

この仕組みが拡がれば、BTCの決済システムは、最後に収支尻を合わせるだけのただの交換の場となってしまい、マイナーにとってはもはや何の魅力も無くなってしまう。

崩壊するコアデベロッパーとマイナーの統制

今回のBTCのハードフォークは主に、コアデベロッパーとマイナーの対立から始まっている。BTCネットワークは、コアデベロッパーとマイナーを中心に参加者による会議制でひとつのプロトコルを守ってきた。

世界中の多くの参加者が共通のプロトコルを使うことで、ひとつの仮想通貨が成り立っている。いわゆるこの統制が保たれているからこそ、参加者それぞれが管理者となる分散型通貨が成立する。

今回のハードフォークは、まさにその統制の崩壊を意味する。

基本的にマイナーは、コアデベロッパー方針に従うものだが、今回は中国の大手マイナーが反発をしたため、今回のBCCを誕生させるに至った。

コアデベロッパーのSegwit導入案は、マイナーの利益を削る可能性があるためだ。しかし、今回のような対立は、「いつか起こって然り」という側面もある。

統制の崩壊が意味するものとは?

ただそれは、決して悲観的なことではない。なぜなら、BTCには国や中央銀行のような管理者が不在という理念の下、運用されているので、民間同士の衝突など起こらない方が不自然な話だ。

今回の分裂は、パブリックな事象としては珍しい「マイナー陣の反発」によるものであるが、BCC誕生によりマイナー陣営の不満が全て解消したわけでは決してないだろう。

ビットコイン(BTC)も11月に処理量を増やす

本家のBTCは、時間当たりの処理量を倍の2MB増やす規格が11月に予定されている。

しかしBTCマイナーの間では、その件についても賛否両論となっており、再度の分裂騒動が起こる可能性も懸念されている。

今回の分裂により、前例が出来たため、11月に不満を募らせたマイナーがBCCに鞍替えしたり、はたまた別の仮想通貨を作ったりすれば、BTCにはさらなる打撃となる事は間違いない。

この辺りは選挙と同じで、規格をいかにマイナーから支持されるかということになってくる。仮想通貨には時間と数に限りがあるが、規格間の競争は仮想通貨の発展を早めるのかもしれない。

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