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ブレグジットから垣間見れる英国の連合体に対するトラウマ

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英国ブレグジット

EUやユーロの誕生、何故英国はユーロを導入しないのか?

1992年に起こった英国をはじめとした欧州通貨がヘッジファンドによって売り込まれた欧州通貨危機によりERMの再編に迫られていた欧州でも、1994年にERM(欧州中央銀行)の前身であるEMI(欧州通貨機構)が設立され、加盟国の財政状況を検査する事となった。そして、1999年に欧州共通通貨である「ユーロ」が導入される。単一通貨という事で、各国の価格格差が解消向かい、EU(欧州連合)加盟国にとっては巨大で安定的な経済圏で自由主義的な競争が行える事となり、欧州は活力を得ていった。

またユーロは市場が巨大であるため、投機対象とするには非常にリスクが高い。ヘッジファンドは1997年にもアジア通貨危機を引き起こしているが、これは導入が決まっているユーロの市場規模を警戒し、ターゲットを東南アジア通貨にシフトしたためだとされている。

余談となるが、以前FXなどを始めたばかりの人等から、「英国は通貨としてユーロを導入しないのか」と頻繁に質問を受けた事がある。「英国」というイメージからか、「プライドとして独自通貨を維持してる」などという人もいたが、主な要因はERM加入時のトラウマから成るものであろう。

ブレグレジット、英国のEUに対する懸念

ユーロは単一通貨でありERMとは根本が違うが、通貨の価値を政治的に決めるための為替の調整が機能しない事や、投機の対象なった時に自国の裁量で対応出来ない事となる。いわゆる小回りが利かなくなるという点では、ERMと同じなのである。

また、財政の規律を維持するために、経済規模が大きい国から小さい国に常時資金が流出する事となるため、英国の様な成熟した国にはデメリットとなる。このデメリットは、南欧諸国を発端とした2010年の欧州ソブリン危機により表面化しており、現在に至るまで、ドイツを筆頭とした連合内の経済成熟国の大きな足枷となっている。

そして英国は昨今、EUからもブレグジッド(離脱)という動きを見せている。英国内にも残留派も存在していますが、離脱派の主な理由は「難民受入問題」である。現在、欧州の殆どの国において、中東や北アフリカからの難民の受け入れを行っているが、英国に限らずこれが限界に近付いてきている。

英国景気は、特段良いわけではない。そこに難民が流入する事により、難民の受け入れに費用が掛かる事となり、さらに英国の手厚い社会保障を難民も受ける事となるため、増税の懸念すら出てくる

その上に難民が増える事により、人員の供給が拡大し雇用の削減、さらには治安の悪化も懸念される。しかしEUに加盟している限り、英国は難民を引き受けなくてはならない。主にこれが、英国がブレグジットを望む背景である。

英国がブレグジットをした場合のデメリット

対して賛成派は、EUを離脱する事で英国の地位が失墜する事を懸念している。たしかに英国には、ヨーロッパのマーケットの拠点となっているロンドンのシティがある。したがって世界中の金融機関は、こぞってロンドンに拠点を置く。

英国がEUに加入している限り、ロンドンに拠点を置いている企業は、EU27国で自由にビジネスを展開出来る事が理由だ。しかし、英国がEUよりブレグジットしたとなると、それが叶わずヨーロッパ展開を目論んでいた英国の企業や金融機関が軒並み撤退する可能性がある。

それは同時に、概算で95万人の失業者が出すと言われている。ブレグジットの進捗を連想させる様な報道が成されると、ユーロとポンドの両方が売られる傾向が強い。当然、欧、英双方にデメリットがある事に他ならない。

英国のメイ首相は、2019年3月末における離脱通告を出しているが、これがもし通った場合、ブレグジットによるEU諸国内での貿易による関税復活等のデメリットより、移民受け入れ拒絶を選択したい国があれば、英国が、ブレグジットの先駆になるのかもしれない

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