日産自動車、神戸製鋼、2大企業の不祥事の要因は?

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剥がされる!悪しき習慣により積み重なった国内製造業の闇

日産自動車で、完成車の検査を資格のない作業員が行っていた問題で、問題発覚後も不適切な検査が続いていたことがわかり、日産は国内向けの全車両の出荷停止を発表した。

新たに3万4000台が適切に検査されていないことも発覚しており、登録済みの車についてはリコールを検討しているという。
日産は、正規の検査員が無資格の従業員にはんこを貸す手口で、国の規定に反して新車の最終検査をしており、日産車体湘南工場では、指導的立場の従業員が無資格者に対し、「作業が遅れているからやってくれ」という内容の指示をしていた事も判明している。

神戸製鋼のデータ改竄問題も加え、日本を代表する製造業の不祥事に歯止めがかからない状態であり、現場の力が評価されてきた日本の製造業全体への信頼を揺るがしかねない異常事態となっている。

両社に共通しているのは、品質に対する意識の低下と、企業統治が有効に機能していない点が挙げられ、例えば日産社員の声としては、「ノルマが決まっていて、品質よりも生産第一みたいな雰囲気があった」「自分の持ち場では、作業でおかしいと思うことがあっても聞ける雰囲気ではなかった」といった現場にルール違反が当たり前の事として根付いている事を反映している。

神戸製鋼の内部では、データ改竄された製品を「特別採用」の扱いとしていたとの事。

本来は、製品が顧客と取り決めた仕様に満たない場合、了解を得た上で引き取ってもらう習慣なのだが、神戸製鋼側ではデータ改竄された製品が、まるで顧客から了解があった体を施していたという。

国内の製造業が、海外勢との厳しい競争にさらされており、製造の現場は効率化を名目にぎりぎりまで人員も絞り込まれている。
したがって各人には、受注獲得、納期を達成するための強いプレッシャーが掛かるのが必然だ。

経済界有識者も!度重なる不祥事に有識者も苦言?

神戸製鋼は、経営陣による不正の指示を出した事に関しては否定しているものの、現場に納期厳守の重圧が過度に掛かっていた可能性に対して否定をしていない。

限られた人数で作業する事を強いられていた現場への重圧に対して、日産自動車も同様の反応だ。

ただ、この様な危機的な状況にも、日本の経営者は手をこまねいているようにしかみえない。

経済同友会の小林喜光代表幹事は、日本の戦後の経済発展をけん引してきた製造業の高い品質や信頼性が「ここ数年、音を立てて瓦解しつつある」と表現している。

今回の二社に関しては、周囲の波及が大きいので特に目立っているが、振り返れば、三菱自動車の燃費データ改ざん、東芝の不正会計問題、食品の原産地偽造問題、検査データの不正操作を伴うタカタのエアバッグの大量リコールなど、枚挙にいとまがない。

反論出来ない現実の指摘、中国からも?

日本の製品に対し絶対的な信頼を寄せていた中国のメディアが特に、一連の件に関して批評を呈してしている。

日本の製造業神話はもはやこれまでか。」といった基本的に辛辣な内容であり、一見対抗意識からくる攻勢と捉える人もいるかもしれないが、あながちそうとも言い切れない。

「正常な発展の軌道を回復しておらず、企業は生き延びることが難しくなり、利益を最大化して市場シェアを守るために一部企業が極端な手法、あるいは詐欺という手段を排除しなくなっている」と論じられている点は、誰が聞いてもリアルに則していると認めざるを得ないだろう。

解り切っている事であろうが、日本人は直接性を避け、批判すらオブラートに包んだ表現をしたがるため、この様に外部からのストレートな表現には敏感になるかもしれないが、そこに、日本文化の「家の恥は外に出さない」という考え方が引き継いでいる。

企業や業界が不祥事を外部に出さず経済体制と管理モデルは保守的で、大企業は伝統的な管理モデルを使い続け、企業の自己革新や事故浄化能力の向上は目立っていない、と被せる様に現実を指摘されている。

法令軽視の姿勢は根深い。日産自動車が、無資格の作業員による完成車の検査を問題発覚後も繰り返していたことを受けて20日、担当閣僚から厳しい指摘が相次いだ。神戸製鋼のデータ改ざんなど日本の基幹産業で相次ぐ不祥事に市場の視線も厳しさを増している。

石井啓一国交相は閣議後会見で、日産自動車の不適切な完成検査は「ユーザーに不安を与え、制度の根幹を揺るがす事象と捉えている」とし、高品質で安全と評価されてきた日本のものづくりを脅かすと話した。一部車種を製造する日産車体の株価下落。前日の海外市場では日産の最大株主であるルノー株も値を下げた。

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