トランプ大統領「FRB人事決定目前」と公表!

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FRB議長選任!トランプ大統領は何を狙う?

2018年2月で任期満了を迎える、FRB議長であるジャネット・ルイーズ・イエレン氏の後任となる議長人事について、トランプ米大統領は「もう間もなく決断する」と述べた。

現時点で主軸とされているのは、イエレン氏の再任のほか、パウエルFRB理事、テイラー・スタンフォード大教授であるが、この3名に加えて、コーン国家経済会議(NEC)委員長、ウォーシュ元FRB理事も候補に挙がっている。

議会共和党は保守派を中心に、スタンフォード大教授で元財務次官のテイラー氏を推しているが、金融市場がテイラー氏を利上げに積極的な「タカ派」とみて警戒している事もあり、政権内には折衷案として、共和党主流派に近く、それでいて低金利政策も支持するパウエルFRB理事を支持する勢力も存在する。

一方、トランプ大統領は、自身が候補者を選ぶことで「トランプ色」を印象付けたい考えを米FOXテレビのインタビューで強調した。

この時点で既に、トランプ氏のFRBに独立性に対する見方に疑念が生じるが、先のロシアの追加制裁の決定時など、共和党内でも自身の意向が通じ難くなりつつある昨今の状況に、議長選任で自身の成果を作る事で、一石を投じたいという考えもあるのだろう。

そして周知の様に、「オバマ色」を払拭したいという考えは強く、時期FRB議長選任にあたり、イエレン氏の実績を称賛するも、オバマ前政権に指名された点が「ややマイナスだ」と述べている。

加えて、コーン氏に対しても、トランプ政権が重視している税制改革を指揮しているため、改革に専念させる意向を私的会合で明らかにしたという。

したがって、現時点でトランプ氏は、イエレン氏とパウエル氏、それとテイラー氏の3人を軸に選考していると語っている。

ウォーシュ氏については、トランプ氏の意向とは別に、一部の共和党内のハト派の一部が推しているため、候補に挙がっていると言われている。

市場では、イエレン氏かパウエル氏が議長になった場合、緩やかに利上げを進める政策を続けると見る一方、テイラー氏、ウォーシュ氏については、利上げのペースを速める可能性もあると見ている。

経歴から分かる?候補者達の思想とは

ここで、イエレン氏以外の候補者の経歴をまとめてみたいと思うが、まず、FRBのパウエル理事は元財務次官で、カーライルグループの出身。

2012年からFRBの理事を務めている。

国家経済会議(NEC)委員長のコーン氏は、かつてゴールドマン・サックスの最高執行責任者を務めており、現在は、ホワイトハウスで経済政策全般を担当している。

ウォーシュ氏は、モルガン・スタンレー出身でFRBの理事経験がある。

最後のテイラー氏は、スタンフォード大学の教授であり、ブッシュ・ジュニア政権下での財務次官を務め、金融政策の専門家としても有名な人物である。

この中で、ハト派に分類されるのは、イエレン氏をはじめ、コーン氏とパウエル氏であり、テイラー氏とウォーシュ氏とはタカ派とされている。

景気のため、トランプ大統領はハト派寄り?

一番の焦点は、選任をするトランプ氏がどちらに寄っているかという事になるが、トランプ氏は基本的に景気を鎮静させたくないため、ハト派を好むとされている。

2017年に入ってからは、株価がこれだけ上昇しているのに、ドルの振るわないというアノマリーが起きているのも、貿易面での競争力を保つため為替などに対する介入を行っていた。

もし利上げのペースが速まるなら、他国通貨からドルへの回帰が加速し、ドル高圧力が強くなってしまう。

さらに米国債の金利上昇すれば、米国の支出も拡大する。減税の実現も成し得られていない現時点では、減税の思惑によって積み上げてきた国内の熱気を、度重なる利上げによって削がれてしまう事は避けたいところだろう。

一方で、タカ派のウォーシュ氏はウォール街での知名度が高く、中央銀行界での評判も良い。その上、ウォーシュ氏の妻は、化粧品会社エスティローダーの創業者の孫で、妻の父親はトランプ大統領の友人だという縁もある。

身内を要職に選定するトランプ氏の傾向を鑑みると、これは有利に働く要因とも言えるだろう。

何にしても、次の議長がハト派であれば、穏やかな市場が想定されるが、タカ派となれば、先に述べた要因から、市場を大きく動かす可能性がある。

そして、基軸通貨であるドルをつかさどるFRBの金融政策は、そのまま日本や諸外国の為替や株価に影響する事になるのは言うまでもない。

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