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中国人民銀行総裁が警告、ミンスキー・モーメントを楽観視する中国人

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中国人民銀行総裁による警告

中国人民銀行総裁は、先日資産価格の大幅下落が起こり得る可能性が高いといった警告を発表した。

 

これは、ミンスキー・モーメントと呼ばれる概念を使って指摘し、資産が短期間で上昇、または信用の上昇率が止まったことによって資産の価値が突然落ちてしまうことを表している。

 

また、強気相場がこのまま長く続いてしまうことで、大幅な下落が起きる可能性も示唆しているのだ。

 

中国の自主信用格付けランクの低下

china flag

この警告は今に始まったものではなく、9月に行われたアメリカ民間の有力な格付機関「スタンダード&プアーズ」による格付けで、中国は自主信用格付けのランクが下がっており、さらに負債が急成長したことをあげている。

 

そして大規模な資本金不足により経済崩壊の可能性があることは既に何年も警告されてきているのだ。

 

ただ、今回の警告は外部の人間ではなく、中国の中央銀行のトップでもある総裁自らが警告したものだったため、中国国内でも注意が払われるようになっていったのである。

 

実は、総裁は前々からこの危機を警告していた。先月、ミンスキー・モーメントと財政危機に直面しているかもしれないと告げていたのだ。

 

この時、ハッキリと述べたわけではなかったが、今回の警告により中国全土は経済の危機感をようやく現実のものと感じられるようになっただろう。

ミンスキー・モーメント

ミンスキー・モーメントはアメリカの経済学者であるハイマン・フィリップ・ミンスキーの名前から名付けられた経済転機を指す。

 

投機などで債務の悪循環が起きてしまうと、キャッシュフローで問題が発生してしまい、経済縮小が起き始めてしまう。これをミンスキー・モーメントと言うのだ。

 

ミンスキー・モーメントでは事前の提示額で高値を付けられないことで市場の流動性がストップしやすく、売りたくても売れない状態に陥ってしまう。すると投資家は慌てて資産を売却しようとする。

 

そうなると投げ売りになってしまい、資産価格は一気に暴落、多くの投資家は債務超過になり融資していた銀行も破綻。結果、中央銀行が民間銀行を救済する形がとられるのである。

 

日本やアメリカでもミンスキー・モーメントは経験しているのだが、なぜか中国は楽観視している部分がある。それはどうしてなのだろうか?

中国が楽観視してしまうその理由とは?

そもそも、現在の中国では既にミンスキー・モーメントの兆しが見えていると言っても過言ではない。

 

中国のGDP推移を見てみると、90年代は緩やかな上昇を見せていたが2004年頃から上昇幅が増えている。つまり2000年代初頭から経済成長が急速に進んでいるのだ。

 

さらにシャドーバンキング市場(銀行貸出以外の信用供与)や不動産市場が拡大を見せている。このような経済の急成長は、今後何らかのリスクによって一度流動性がストップしてしまった時に一気に暴落してしまう可能性も秘めている。

 

中国でいずれ大規模な経済破綻が起こる?

また、中国人はミンスキー・モーメントについて楽観視している部分がある。

 

その理由は近年の規制緩和が急激に拡大していないことが挙げられている。世帯を見てみると収入が上昇し低金利になったのは良いが、上記でも述べたシャドーバンキングを利用する人が増えており、中国の世帯で債務返済問題に直面している人が増えてきているのだ。

 

一見経済は好調に見えるが、その背景にはミンスキー・モーメントが見え隠れしており、中国人民銀行総裁が警告したように、今から対策をしていかなければ、いずれ大規模な経済破綻が中国で起こってしまうかもしれない。

 

永遠にバブルを続けることは出来ないからこそ、今からミンスキー・モーメントを注視しなくてはいけない時期に入ってきている。これは中国人はもちろんのことだが、日本人の我々も注意しなくてはならない。

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