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ヨーロッパの経済奇跡はこれからも続くの?

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経済が好調を見せるヨーロッパ

ヨーロッパの経済リーダーは賞賛の言葉に値すると言える。近年、経済的な信頼を取り戻し、ヨーロッパは立ち直っていった。

また、それだけではなく株式市場や仕事を増やすことによって、多くの人々の生活が向上していったのである。こういった中で安易に考えている人はこの経済奇跡は未だに続いていると言う。

 

しかし、今再びヨーロッパには経済不安・金融不安が戻りつつあり、楽観的な考えだけを持っているのは危険なのだ。

景況感指数は16年振りの高水準

市場は現在2017年の戦略により混乱などは見られない。

経済成長なども縮小傾向にはあるが、欧州中央銀行が行なった金融緩和政策によってサポートを受けて、持ち直してきているようにも見受けられる。

特にユーロ圏の景況感指数は、9月に入り113.0と約16年ぶりに高水準を示している。

これは経済学者達にとっても予想を上回る程の上昇率である。また、ドイツのビジネス指標も急増している。

この調子で続けば良いのだが、政治不安により経済状況は悪化する恐れがある。

経済危機が訪れる可能性

では、なぜ好調に見えるはずのヨーロッパの経済に危機が訪れる可能性があるのか。

 

ドイツのGDP成長率

その理由として挙げられるのが、保守的傾向にあるドイツの中央銀行が警戒するレベルで成長が上向きになってきているという点である。

ドイツだけを見てみると、年率換算されたドイツのGDP成長率は、前回の2.5%から一気に3.2%にまで上昇している。

例えドイツのインフレが1.6%であっても、欧州中央銀行の2%を下回っているため、ドイツの中央銀行は警戒せざるを得ない状況なのだ。

 

ユーロ圏全体の政治不安リスク

さらに、ユーロ圏では今年多くの国で選挙が実施されている。

これによってユーロ圏全体で政治不安からの市場リスクに陥る可能性があると考えられていた。

 

実際はフランス大統領選でまずマクロン氏が勝利を収めると、続いてドイツのメルケル氏が再選された。

このことから政治リスクは低下したものと考えられたが、事はそううまく行かなかったのである。

政権発足に向けた連立協議が決裂してしまい、大統領が調整を図ることになったのだ。

メルケル首相も再選挙の可能性を示している。

メルケル首相にとっては危機的状況となる中で、パートナーシップを結ぶフランスともEUの制度改革がドイツの混乱状況の中では進められないとし、混乱はユーロ圏全体に広がりを見せてきている。

ヨーロッパ各国の関係性と欧州中央銀行の政策に注目

ドイツの政治不安による経済リスクの他にも、インフレに関してもまだ問題が山積している。

例えばギリシャやスペイン、イタリア、ポルトガルなど、ユーロ圏にあるドイツよりも経済的に脆弱な国にとっては、ドイツが望んでいる厳しい金利体制を押し付けられてしまうと経済成長率や雇用が落ち込んでしまうため、金利体制をより緩和した方が良いと望んでいる。

こうなるとドイツやフランス対他のユーロ圏諸国という形で権力闘争が巻き起こってしまう可能性が無きにしもあらずなのだ。

ヨーロッパ市場は2014年以来となるGDPのおよそ25%に相当する好景気を受けているが、ここから大きな変動が起きる可能性があるのだ。

そのため、いくらドイツが好景気だからと言って油断することはできない。

欧州中央銀行では政策理事会にて国債購入を含む拡大資産購入プログラムを2018年1月より月間購入額を600億ユーロから300億ユーロに縮小するとしている。

この動きによりEU全体の金融リスクによる経済ショックが正常化されるかどうかが現在の課題の一つとも言えるだろう。

ヨーロッパの経済奇跡が今後も続いていくかどうか、投資家は注視していく必要がある。

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