アメリカの堅調な経済の横で、静かに漂う為替市場

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大波の前兆?為替動向の停滞

この半年強の穏やかな波のチャートをみては物足りない感を味わっている人も多いと思われる円ドル為替市場

それは相場が、108円‐115円手前での金縛り状態だからだろう。

しかし、このままの状態が続くことはないのである。

今、為替予想業界のエコノミストの間では円高派」「ドル高派」が綺麗に二分しているという。

 

年が明ける前後に、大きな波に入るのだろうか?

どちらにしても、次の波は「大波になるだろう」という予測する者は多い。

なぜならば、抑圧された投資環境では、一度値が動くと抑圧された分、一気に動くことがあるからだ。

過去5年、年末は『円安・ドル高』

毎年、10月のハロウィンが終わり、11月のブラックフライデー、クリスマスセールまで、アメリカでは大きな消費シーズンが到来する。

また帳簿〆に突入するために、ドル資金への需要が高まるのである。

 

また、日本国内では10月末の会計年度が終わり、翌年の3月までの数字作り、FXプレイヤーの益出し取引や確定申告絡みで、年明け以降に取引を先送りする傾向の為なのである。

過去5年間のドル円相場は5年続けて、ドル高円安傾向となっている。

相変わらず、アメリカの経済は堅調に推移しているのだ。

この状況が続けば、この5年間と変わらずに年末ドル高で推移すると予測してもいいのではないだろうか。

キチンサイクルは消滅する?

アメリカの経済の堅調は、すでに101ケ月になろうとしている。

「もう危ないのではないか?」という話しは、日常的にあちらこちらから聞こえてくる。

今、投資心理において、一番恐れているのがそのワードだからだろう。

経済の先行きを予測する為には、様々な指標が用いられるが、その中で「キチンサイクル」はとても有名だ。

アメリカの経済学者 ジョセフキチン氏が、1923年(大正12年)に発表した別名在庫循環

このキチンサイクルとは、在庫調整の為に経済の波が40~50ケ月周期で高不調を繰り返すというものである。

その傾向をみて「101ケ月の堅調は長すぎる」というが、果たしてそうなのだろうか?

当時の経済の中心は製造業であった。

しかし、現在のアメリカ経済の製造業の割合は30%をきっており、60%以上は在庫を持たないサービス産業なのである。

オールドエコノミー全盛時代の「在庫論」は、もはや通用しないのではないだろうか。

 

確かにこの「キチンサイクル」は現在も生きている。

なぜならば、この101ケ月の堅調の波においても、製造業部門は2回ほど浅く落ち込んだ。

しかし、時代は「非製造業」なのである。

それらは拡大し、グロスでの底値を持ちあげた。

このように、単に「長すぎる」という理由が、経済の後退を予測するのは浅はかではないか。

次の経済後退期はいつなのか?

前回の景気後退期は、リーマンショックによるもので、18ケ月に及んだ。

歴史的なダメージを負ったと言っても過言ではない。

 

しかし、その時の反省やその後のテクノロジーの進展からしても、今回のアメリカの経済発達は堅いのではないか?

かつて、日本が戦後高度成長期の頃に、白物家電やTV・電話、バイク・自動車など、それまでの生活にないものを手に入れるために消費は大きく動いた。

そう消費には「目的」がある。

今のアメリカの一般家庭の多くがないもので、これから手に入れたいものは何なのか?

 

答えはロボットではないか。

単にロボットと言ってもドラえもんのような人型ロボットだけではない。スマホアプリもプチロボットの一種と思う。

アメリカではスタバに行く前に、アプリで注文をだしておく。そうすると大量のオーダーでもさほど待たずに購入ができるのである。

「便利」なものは需要があるのだ。

 

このようにサービス部門についてはまだまだ経済は拡大傾向が続くのではないか。

人型ロボットが一家に一台配置された頃、景気の大きな後退はあるのかもしれない。

また、ロボット産業の割合がアメリカ経済の中心になった時、在庫循環でキチンサイクル論が再度、見直されるであろう。

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