2017年の年末 ドル安円高の動きはこのまま続くか

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2017年のドル円相場は?

2017年11月25日現在、ドル円相場は111円台となっているが、先日までは一時114円台にまで上昇していた。

111円台となった理由として、アメリカの長期的な金利低下などが考えられる。

日米の2年金利差に比べて、10年金利差の方が現在のドル円と動きが連動的になってきており、現在も10年金利差による影響が相場にも出てきているのだ。

2016年の年末はアメリカ大統領選挙の結果、トランプ氏が勝利し、一時118円にまで上っている。

これはあくまでも一時的なものであったが、現在トランプ氏による大きな経済的影響というものは落ち着いており、金利差によるドル安円高の緩やかな動きはこのまま続いていくと考えられる。

この影響はリスクオフによるものが大きいだろう。

 

例えばアメリカ連邦準備理事会の次期議長人事やトランプ政権に起きたロシア疑惑、景気の上昇率が伸び悩むのではないかという懸念などが挙げられる。

こうした背景からリスクオフによって他通貨との円高になってきているのだ。

北朝鮮リスクの中、なぜ円高に?

今年北朝鮮は10回程度ミサイルを発射し、世界的な問題となっている。

日米同盟によってアメリカと強いつながりのある日本に対し、北朝鮮は日本列島を海中に葬り去ることができるといったコメントを表明している。

数々の挑発行為に対し警戒していかなくてはならないが、こうした北朝鮮からのリスクがあるにも関わらず、円高の動きは続いているのだ。

特に、ミサイルが発射されることでも一時的に円高が上昇する。

 

なぜ、北朝鮮リスクに晒されている日本は、円高となるのだろう。

考えられる点は、まず日本の経常収支と金融収支の関係性が挙げられる。

日本の場合経常黒字であることから、海外からの利益を日本へ戻そうとすると円買いが起きる。

しかし、日本の投資マネーは海外に向かっていて金融収支が赤字のため、こちらは円売りが基本なのだ。

経常収支と金融収支のバランスによってリスクオフが発生すると、海外に向かっていた投資マネーが弱まり、全体のバランスが崩れて経常黒字による円高の動きが強まってしまうのだ。

 

また、投機筋的にも、リスクオフによって円高を引き起こすことが基本的な動きとなっている。

そのため、短期の投機筋は株価が下落すれば反射的に円買いを行い円高に備える

こうした売買の流れによって円高が進みやすくなっている原因と言えるだろう。

ドル安の要因

一方、ドル安に関しては上記で紹介した以外にアメリカの減税に対する期待が薄れていることが主な要因の一つになっているのではないかと考えられる。

アメリカ下院の予算決議案が可決した時、10年国債金利はピークに達していたため、法人税率の引き下げを検討し、2022年には20%へ移行するといった報道がされた。

また、この他にも個人所得最高税率は現在の方向性で進むこと、アメリカの法人減税が2019年にずれ込むこと、オバマケアの撤廃など、様々な報道によってリスクオフが働き、ドル安の動きが見られたとされる。

これらの報道は全て今後の予測に過ぎず、あくまでも可能性としての話ではあるが、それでも当初の大きな減税期待が報道の影響で薄れてきているのは確かだ。

アメリカは9月に行われた米連邦公開市場委員会において、2018年には利上げが期待できるとしている。

予想幅としては0.40%となっているが、2019年の予想幅を見ると0.15%程度になっているところを見ると、金利上昇は2018年以降続くものではないと考えられる

 

リスクオフによる円高もまだまだ続きそうではあるため、ドル円相場の下落は続き、今後もドル安円高の動きは2018年も変わらないと言えるだろう。

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