
ビットコインが大台突破、暴落のリスクは?
仮想通貨には様々な種類があるが、その中でも断トツの知名度を誇るのが、ビットコインだ。
そんなビットコインが12月6日の取引で1万4000ドルを初めて突破し、話題となっている。その週では上昇率30%以上になっており、先物取引開始に向けて投資家の注目も高まってきている。
ただ、高騰後に暴落するリスクは十分可能性として考えられる。
つい先日ビットコインの暴落が起こったのは記憶に新しい。朝4時頃、たった10分の間に約30万円もの下落を記録し、ロスカットされたのだ。
11月末に発生した暴落だが、実はその前からある程度予測されていた部分もあった。
実はその2週間程前から高騰が見られたのである。暴落が起きたその日も、130万まで達成していたのである。これが原因で利確ラッシュが発生し、一気に暴落してしまったのだ。
今回の高騰でも、いつ利確ラッシュが起こり暴落するかわからない。しかし、そのリスクにあらかじめ備えることができれば暴落の被害に巻き込まれずに済むだろう。
資産運用の一つの手段として注目されているビットコインには今後も目が離せない。
ビットコインと各国の対応
ここで気になるのは、やはりビットコイン相場が今後どのような動きを見せるかというところだろう。高騰・暴落を繰り返しながらも、ビットコインは少しずつ価値を高めていっている。
世界中からも注目を集めるビットコインだからこそ、価値がどんどん高まっているのだ。
ビットコインの今後の展開として注目されるのは、政府が仮想通貨に対しどのような対応を取るかという部分である。
日本ではビットコインを正式な通貨として認め、今後仮想通貨への対応や法律的な部分も徐々に決まっていくだろう。
また、アメリカでも日本と同じような動きが見られている。まだまだ詳しい規則内容などは決まっていないが、日本と同様に徐々に決められていくと考えられる。
ただ、中国ではビットコイン取引が禁止された。理由としては匿名決済システムによって脱税が起こり得る可能性があるということ、そしてキャピタルフライトが増えてしまう可能性があること、などが挙げられる。
様々なリスクを含む仮想通貨だからこそ、世界の各国ごとに対応も異なっているのだ。

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ビットコイン相場は今後どうなっていくのか
ビットコイン相場が高騰を続ける中、将来性を考えてみると、今後もしばらく高騰が続くと考えられる。
その理由として、まず一つ目にビットコインを利用できるサービスやコンテンツが増えてきているということだ。上限が決められているビットコインだが、法定通貨に代えられないわけではない。
むしろビットコインそのままで決済可能なシステムも各企業から続々と提供されている。
また、日本でも通貨危機は起こらないという確実なものはない。例えば日本が金融危機に陥ってしまった場合、預金を引き出せなくなってしまう可能性がある。
しかし、ビットコインのATMは中央銀行とは別で発行されているため、通貨の引き出しも可能である。
こういったことから、ビットコインを安全資産として捉える人も少なくない。ビットコインの将来性は高いものと言えるだろう。
ただし、こんな危険性もある。
ビットコインの開発者や今までマイニングしていた人に方向性の違いが生じた場合、分裂してしまうことがある。実際、ビットコインは一度分裂し、ビットコインキャッシュを生み出している。
この時は分裂によって暴落は起きなかったが、分裂問題が相場に影響を与えないとは言い切れない。
ビットコインは今後も成長する仮想通貨であることは確かだ。しかし、安易に手を出すのもリスクがある。ビットコインの相場や現状、リスクを改めて把握することが重要となるだろう。