高値の原油価格、サウジアラビア内政の影響

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現在は高値の推移を示す原油価格

11月16日、アメリカとカナダを結ぶキーストンパイプラインより5000バレルもの原油漏れ事故が発生した。

キーストンでは以前にも原油漏れ事故は発生しており、2016年は400バレルの原油漏れ事故が発生し、原油を取り除く作業には2ヶ月も要している。

この影響もあってか、原油供給が停止したことで原油価格が高値を示している

ただ、これはあくまでも要因の一つであり、高値になった原因というわけではないと考えられる。

そもそも9月頃から徐々に高値を見せているのだ。

この背景としてみられるのが、石油輸出機構(OPEC)にロシアなどの非加盟国による協調減産が挙げられる。

協調減産による効果として原油需給が少なくなり、原油価格も下がるという見通しを立てていた人もいるだろう。

しかし、例えば日量170万バレルを減産しているが、現在1年で日量170万バレルが増加すると言われているため、需給も日量340万バレルの改善が見通せる

他にもアメリカのシェールオイルが増産することで年間日量約60万バレルが増えるのだ。

その一方でアメリカとヨーロッパからの需要は今後も伸び、さらに生産量が減少しているため世界全体で石油在庫が少なくなってきていると、国際エネルギー機関(IEA)から指摘が上がっている。

原産国・サウジアラビアの異変

原油価格の今後を考えると、このまま需給のバランスが整った状態で進めば良いのだが、様々な問題により原油価格は今後も値上げし続けるという予想を立てられる

様々な問題の中でもより深刻になってきているのが、サウジアラビアの問題である。

サウジアラビアでは現在サルマン国王の退位により、息子・ムハンマド皇太子へ譲位が行われる可能性が高い。

ムハンマド皇太子は、サルマン国王が即位した2015年、国防大臣となった。国防大臣になるとイエメンへの空爆を実施し、軍事侵攻を開始した。

他にもサウジアラビアではムハンマド皇太子によってイエメン戦争内での作戦失敗により国防省関係者14人を逮捕するなど、軍部との関係性も悪化しており、皇太子が国王となった時に皇太子の言動がどうなるのか、気になるところではある。

また、各国もムハンマド皇太子に対して注視する動きがみられる。

例えば、ドイツのガブリエル外務大臣からは、イランの勢力拡大に関して強く発言したが、この発言についてドイツのガブリエル外務大臣は、「サウジアラビア政府からの挑発行為をヨーロッパは見ているだけというわけにはならない。」と述べている。

さらにメルケル首相直属と言われている情報機関からは、「ムハンマド皇太子は中東地域のトラブルメーカーだ」という発言を述べたレポートを配布されたりするなど、各国からの反応はあまり良くない。

国王に就任した場合の原油価格はどうなる?

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サウジアラビアの政府内部が混乱を極める中で、今後はムハンマド皇太子が国王に就任された場合、日本のみならず世界各国の反応はどうなってしまうのか。

ムハンマド皇太子は既に数千人にも及ぶ王族関係者を敵に回していたり、各国からもあまり良くみられておらず、強行したことでより反発が高まってしまい、内乱が勃発してしまうのではないかと考えられている。

サウジアラビアで内乱が起これば、原油価格は1バレル100ドル以上になってしまうことも考えられるだろう。

さらに、問題が悪化してしまえば、サウジアラビアからの原油供給も一時ストップしなくてはならない可能性もある。

原産国であるサウジアラビアがこのような状況にあり、上記でも示したキーストーン原油漏れ事故などの影響が重なってしまうことで、より一層原油価格の高騰は免れないだろう

このような状況の中で日本はどのような対応を取るべきなのか、そして原油供給がストップになってしまった場合、どうやって賄っていくのか、日本への影響が心配される。

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