冬は価格が上昇する…例年以上の金価格高騰にみられる背景とは?

 | 0件のコメント

今年は金価格が例年以上に高騰、その理由とは?

「冬になると金の価格が上昇する」とよく言われているが、2018年1月現在金の価格が大きく挙がっており、1月4日には10連騰を見せ、今でも上昇推移は保たれている

冬に上がるのは例年通りとはいえ、近年は年末にかけて上昇することが多く見られたが、今回は1月に入ってからも金価格の上昇が見られる。

ここまで急激な上昇が見られる理由としては、ドル安が関連していると言えるだろう。

FRB(米国連邦準備制度理事会)では、2月よりパウエル氏が次期議長を務めることになっているが、今のところイエレン議長が進めていた方針をそのまま受け継ぐ形で、利上げも大きく変動することはないという見方がされている。

ただヨーロッパ各地では現在ユーロ高が進んでいる。これは、経済状況が割と好調であるため金融緩和の縮小を早められるのではないかという期待から来ているものだ。

さらに中国ではアメリカ国債の投資削減に関する報道や暫定予算が期限切れしてしまったことから一時的に政府機関がストップしてしまった影響から、ドル売りが早まっている。このことからドル安が続いており、その代替通貨となる金の価値が上昇している、というわけだ。

2017年のETF市場も増加

ETF(金上場投資信託)でも投資残高の拡大が成功している。2016年はイギリスのEU離脱問題が浮上していたこともあり金投資残高が増え、2017年はその流れを引き継いだという形になった。

金ETFはアジアでは減少しており、北米では投資残高の増加となったが、規模はかなり小さくなってきている。

ただ、欧州の増加率を見ると、2016年から2017年にかけて上昇している。この理由として、ヨーロッパの機関投資家が政治リスクの影響を受けて金ETFを購入しているということが考えられる。

EUでは現在債務危機や移民問題など、様々な問題点を多く抱えている。特にヨーロッパではイギリスのEU離脱問題の影響が大きかったが、2018年も大統領選や議会選挙などが行われるため、機関投資家達は様々な政治リスクを懸念し金ETFの購入につながったと言えるだろう。

一方、同じようにトランプ大統領による政治リスクが懸念されている北米ではあまり金ETFの購入につながっていない。理由としては連日報道されてはいるものの、投資家達はさほど重要視していないことが分かる。

リスクヘッジとして金ETFは買っておきたいという考えがアメリカの投資家の間で広まっていたのだろう。規模は前年度よりも減少してしまったのは、買っておきたいと念頭に置きながらも、EU離脱問題と比較してそこまで気にかかるような問題ではないという評価も多かったため、減少になったと考えられる。

金だけではなく株価も上昇

通常、金価格は安全資産ということもあり、株価が上昇している時は売りに、逆に株価が下落すると買い傾向になるという流れになっている。しかし、現在はどちらも上昇傾向なのだ。

なぜ金と株価の両方が上昇しているのかというと、現在市場では大規模金融緩和による影響でおカネが余っている。株価も史上最高値に達成した国も多く、また株価だけでなく原油・非鉄金属などの価格も上昇しているのだ。

様々な価格が上昇していることを受け、バブル期に突入している、もしくは突入するのではないかという懸念が投資家の中で起きているのだ。

個人資産の中でバブルが分かればすぐにリスクヘッジを取ることも可能だが、具体的にバブルかどうかが分かっていないため、多くの投資家は不安を抱えている。こうしたバブルへの不安・警戒心が相まり、安全資産と呼ばれている金価格が上昇しているのだ。

もちろん、現在の金・株価両方が上昇傾向にある状況下が長く続くとは限らない。特に金相場はかなり急激な上昇を見せているため、今後何かをきっかけに売りに出されると相場が下落する可能性はかなり高いと言えるだろう。

コメントを残す

6 + 20 =