韓国が抱える高齢者貧困問題

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韓国の高齢者貧困率は世界トップクラス

現在日本の貧困率は先進国の中でも高い位置づけにあり、中でも一人親家庭の貧困率はトップクラスとなってしまっている。

ただ、貧困の問題は日本だけが抱える問題ではない。世界各国で貧困問題がある中で、特に高齢者の貧困率が高い値を示しているのが隣国・韓国である。

経済協力開発機構(OECD)が2015年に発表した年金制度と政策に関する報告書では、韓国の65歳以上の高齢者貧困率OECD加盟国の中で一番高いことが明らかとなった。

韓国のおよそ2人に1人の割合貧困化が進んでいるのである。日本は超高齢化社会と言われているが、高齢者貧困率は19%であり、韓国の貧困率が高いことが窺い知れる。

現在の韓国の状況を見ると、寿命が延びた上に出生率が低下、2060年までに韓国人の約41%は高齢者になると予想されているのだ。また、2030年までに韓国は世界でもトップクラスの長寿国となって平均寿命も90歳となる可能性が高いとしている。

この数値を見ていると、現在既に超高齢化社会を迎えている日本も韓国と同じような道を進んでしまうのではないかと思わざるをえない。

高齢者貧困による自殺率・犯罪率の増加

韓国の高齢者が貧困に陥る中で、自殺率や犯罪の増加にもつながってしまっている。元々韓国の自殺率はOECD加盟国の中でトップとなっている。

韓国の自殺率が高い原因として考えられるのが、軍隊文化から少しでもメンタルに弱さが見られると、精神科に行くという考えが甘えに取られてしまい自殺に至ってしまうのだという。

また、韓国は超学歴重視国であり、ニュースでも毎年取り上げられる程、大学受験は人生の中で一大イベントとなっている。大学に合格するか、不合格になってしまうかで就職や結婚なども遠ざかってしまうのだ。そうした現況から自殺する若者も多い。

上記のケースは若者に当てはまることが多いが、高齢者の場合自分が介護の面倒を見られる側になった時、子どもに負担をかけてしまうという考えから自殺する人が多くみられるという。

特に韓国は少子高齢化が進んできているので、子どもにかかる負担はより一層大きくなると言える。貧困問題を抱えていなければ、きっとこのような考えに至らずに済んだだろう。

また、自殺率以外にも高齢者による犯罪率も増加している。高齢者の人口比率も増加しているため一概に貧困と犯罪率の増加の結びつきはできないものの、それでも強行犯罪が増えているのは注視される必要がある。

韓国の高齢者はなぜ貧困に陥ってしまったのか

韓国の高齢者が貧困に陥ってしまったのは、人それぞれで様々な理由が考えられるが、共通点として多くみられるのは子どものための投資をしすぎたということである。家族とのつながりを大切にしている韓国人は、子どもへの投資にお金をかけることは当たり前であり、特に教育に対して莫大な資金を注ぎ込むことが多い。

これは学歴主義社会であることなども影響しているが、親は自分を犠牲にして子どもにお金をかけてしまうため、老後の生活に対して備えを行なっていた人が少ないのだ。

しかも若年失業率が高い推移を示しており、子どもがいても仕送りのない状態が続いている。韓国では文在寅大統領による貧困対策として、基礎年金を月額30万ウォンに引き上げると発表した。

基礎年金の引き上げは良いが、財源確保ができるのかが気になるポイントである。他にも政府は児童手当の導入や若者求職促進手当などを新設する予定となっているのだ。

児童手当と基礎年金の引き上げに関しては合わせて年間約6兆ウォンが必要とされており、どこからその財源を持ってくるのかは未だ明らかになっていない。

韓国の政府総債務残高は既に約627兆ウォンに達しているため、これ以上増やしてしまうと財政破綻に陥る可能性も考えられる。

この記事へのコメント(1)

  1. piao xizan

    韓国の高齢者、何故にこんなに多いのか?
    社会構造も高齢者、弱者に寛容では無いように見える。昨今、韓国の若者が高齢者、弱者に差別的対処するのを見聞する。元来、韓国社会は儒教にもとずき、高齢者を恩恵し敬う雰囲気が有ったが、近年、若年層が経済的ゆとりを失くして鬱憤を弱者に晴らしているようにも見える。韓国経済の二極化の影響か?
    韓国の経済の二極化、財閥系と零細企業。富の再分配が公平でないのが原因か?
    はたまた、地縁、血縁の同心円内に属する層と、その同心円以外に属する他者に対する差別構造。
    世界第何番目の経済大国とはいえ、此の様な歪な経済構造は、何時かは零落を招く。韓国に行くたびにその貧富の差に驚くし、冨者が貧者を貶めるその精神的貧困に驚く。

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