中国人女性が日本化粧品を購入する割合が増えている、その背景とは?

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訪日中国人の消費支出における大半は化粧品

近年、訪日外国人は増加傾向にあり、中でも中国人観光客が多く、爆買いにおける消費がまだ記憶にも新しいのではないだろうか。

そんな中、訪日中国人の消費支出で最も多いとされるのが化粧品だ。

 

インバウンド消費の売上高は為替レートに影響されやすいのが特徴だが、化粧品の売上高は堅調に推移しているのだ。

2017年の化粧品免税売上高は、昨年に比べても17.1%増という結果を見せており、中国人がこの数字に貢献していると考えてよいだろう。

 

最新データの観光庁「訪日外国人消費動向調査平成29年10月〜12月」によれば、訪日中国人の化粧品・香水の購入率は81.4%で、日本で化粧品を購入することが定番化していると言っても過言ではない。

 

特に、訪日中国人の主力と言える20代や30代の若い女性が高級化粧品を購入する傾向にあるようだ。日本の有名百貨店の中高年層向け化粧品売り場には、若い訪日中国人女性が目立つ。

高級なクリームやサプリメント、ファンデーションなども母親や知人に贈るわけではなく、自分用として購入しているのだ。

 

化粧品購入の背景にあるものとは

中国では、1979年から1人っ子政策が始まっている。人口抑制や中国の高齢化、労働人口減少など、様々な社会的影響があった一方で、都市部に生まれた女の子の存在が大きかったと言える。

 

そもそも中国は農耕社会としての歴史が長かった影響で、女の子は男の子ほど大切に育てられてこなかった。

しかし、都市部では性別関係なく親にとっては宝のような存在であり、重男軽女という思想に影響されず育てられてきたのだ。

 

経済状況も80後、90後の都市部の女性は恵まれていたと考えられており、お金に困ったことはないだろう。

80後、90後の母親世代は、スキンケアもメイクもほぼしないという習慣があり、その影響で若い女性達も化粧品の使い方を知らない。

だが、子供が化粧品を欲しいと言ったら身体への負担が少ない、良いものを使わせてあげたいという思いから、高いものは良いものという思想が定着したと言えるだろう。

 

高いものの効果を重視する以上に、安いものは原料が何かわからず不信感があるという中国人根本の考え方から、安いものには不備があるという深層心理が働いていると言えるだろう。

最近では欧米ブランド化粧品への人気が高くなっているが、中国国内で購入するよりも、日本で購入した方が若干お得とされており、中国人女性が日本で化粧品を購入する目的にもなっているのだ。

 

高級化粧品に求めるもの

高品質で、安心できるようなものが、高級化粧品であり、訪日中国人の関心を集めているわけだが、求めているものはそればかりではない。中国の80後、90後の機能への非常に高い意識がによるものだ。

 

この世代のほとんどの女性は、高校までをノーメイクで過ごし、大学と同時に化粧品の世界に入り込み国内外の情報を一気に吸収する傾向にあった。

膨大の情報の中から、スキンケアにおける「予防」の大切さとメイクの「機能性」が良いものを選ぶようになっていったのである。

同じ化粧品を使うなら、シワができる前に予防としてアイクリームを使用したり、1日塗っていても崩れない高級品が良いと考えるようになった結果、中高年層向けの化粧品が人気が高くなっているというわけだ。

 

その一方で、日本の強みでもあるコスパを重視した化粧品にも今後は力を入れていく必要があり、「良いものは高い・安物は品質が悪い」と思われる中国市場にはない手頃な値段で値段以上に使えるという価値を広めることが重要である。

機能性重視の彼女達にとって、日本の消費者目線は絶対に外れがないと考えられており、機能性を強調している化粧品にも注目が集まっている。

 

インバウンド化粧品市場は、高級化粧品だけでは上手くいかない可能性が高く、より若い世代層向けで購入率をアップさせていく必要がある。

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