韓国の最低賃金引き上げにおける問題、今後の雇用情勢はどうなる?

 | 1件のコメント

韓国の最低賃金引き上げにおける問題

韓国では、年明けから平昌冬季オリンピック以上に話題に取り上げられているのが最低賃金引き上げに関する項目だ。

最近の韓国ドラマでは、いくつもアルバイトをかけもちしているような学生や就活生などがターゲットになったものが多い。

韓国では、金銭的に厳しい状況にある家庭で育った子どもは少なくなく、学費を稼ぐために休学する学生もいるほどだ。

しかし、韓国では最低賃金が少ないため日本のようにアルバイト1つで生活が成り立つような状況ではないのも事実だ。

韓国の最低賃金は、寝る間も惜しんでかけ持ちしても1ヶ月過ごすのがギリギリというのが実態である。

 

そんな韓国では、アルバイトやパートの最低賃金が2018年1月から大幅に引き上げられたが、ご飯もなしで実際には賃金減という現実がある。

街の病院であっても、夜間治療や休日診療をなくしている病院があるなど、物議を呼んでいる。

最低賃金がアップしたのに、根本解決には至っていないのが実際のところなのだ。

最低賃金引き上げで雇用主も反発

韓国の文在寅大統領が、昨年の大統領選挙においてまず公約に掲げたのが「働き口」についてだったが、就職難で苦しんでいた20〜30代の若者達にとっては希望の星であり、結果的に中心支持層にもなっていた。

昨年5月の大統領就任後、働き口についての政策を矢継ぎ早に打ち出し、公務員や公社などの公共機関の非正規社員を正社員に昇進させたり、公務員定員枠を広げ、最低賃金にも対策も掲げた。

韓国の最低賃金は、ここ数年で7〜8%ずつ引き上げられているが、そこに16.4%までにさらにアップさせ、7530ウォン(日本円で約753円)にすると昨年7月に可決されている。

韓国では、日本のように都道府県ごとで最低賃金が決まっておらず、全国一律というのが特徴だ。

 

韓国の最低賃金引き上げに関しては、快く感じていない人々も当然いる。短期間で大幅な引き上げとなる場合、雇用主側にとってみれば大きな損失になるからだ。

雇用主としては、アルバイトの数を減らして代わりに自分が働くか、時間を短縮させるかなどと悩んでおり、どちらにしても一方的な最低賃金アップは事業主のことを全く考えていないのと同じだと反発している。

実際、韓国のアルバイト斡旋会社の調べでは、雇用主のおよそ70%以上が今回の引き上げに不満を表しており、引き上げが開始されればアルバイトの数を減らすとしている雇用主も80%に上ることがわかっている。

経済協力開発機構でも低い韓国の最低賃金

政府は、2020年までに最低賃金を1万ウォンにまで引き上げるとしているが、もう少し先に延ばして欲しいという声が後を絶たない。

日本のように段階的に引き上げを行うことが望まれる一方で、これまでの韓国の最低賃金は経済協力開発機構の中でも低く、早い成果を求めすぎた結果、急激な引き上げとなったのではないだろうか。

 

しかし、その影響で双方の負担になり、人員カットなどで仕事も減り始めてしまっているのが実態だ。

実際、最低賃金がアップして仕事の量も減らずに済んでいる人がごく一部で、飲食店でアルバイトをしていた学生は解雇されたという事例もあり、同様のケースが多くなっている。

最低賃金を巡っては様々な意見があり、現在でも熱い議論が展開されている。

今回の引き上げでは、物価にも影響が出ており、ある飲食店では1品あたり1ウォンほど値段が上がっている。

韓国の自営業においては、人件費が25%、賃貸料も8%を占めると言われており、最低賃金の引き上げによって人件費をまかなう収入が減ったことへの影響と見られている。

賃金引き上げの不満が多くなる状況が続けば、韓国政府は企業側に対し支援金を出すことを決めているが、事はそう上手くいくだろうか。

この記事へのコメント(1)

  1. Genericcialisonline

    >プーさん >不器用だし、嫉妬深いし、私いいところあるのかな?と一瞬思うぐらいに。 けど、ないものに目を向けたら、逆にあるものが見えてきました。 なにがなんでも自分がそうであると認めたくないあまり、目を向けるまではしんどいんですよ。 しかし、ないものや自分の悪い部分に目を向けないことには、道が開かないんですよね。 なので、 >それに落ち込んでいても明るく過ごしていても他人はどうにもしてくれない、結局そこから自分でどうにかするしかないんだなと思ったら、落ち込んでる時間ってもったいないですよね。 結局はそういうことなんです。

    返信

コメントを残す

5 × five =