競合多い販促メディア、デザインワン・ジャパンの今後の一手とは!?

 | 0件のコメント

こんにちは、シルバーホークです。
最近串カツにハマっています。個人的には餃子とビールより串カツとビール派です。

10日の米国市場概況

10日のNY株式相場は大幅続伸なりました。

またしても、一進一退の米中貿易戦争によるものですね。

今回は、中国の習近平国家主席が自動車の輸入関税引き下げを含む市場開放策を発表した事で懸念は後退したようです。

ダウ平均は532ドル高まで上昇し428.90ドル高(+1.79%)でクローズ。

 

公益や不動産を除く9業種が上昇したS&P500は1.67%高。ハイテク株主体のナスダック総合は2.07%高と、主要3指数が揃って2日続伸した事となりました。

 

個別では、テスラが+5.19%、GMが+3.28%、フォードが+1.78%と自動車株が軒並み高となりました。そして中国事業の比率が高いため米中貿易情勢にお馴染みのように左右されるボーイングは+3.83%、キャタピラーも+3.50%と大幅高で引けています。

 

さらに原油高を受けてエクソン・モービル(+2.94%)やシェブロン(+2.47%)が買われ、S&P500のエネルギー指数が3.32%高で上昇率トップとなりました。伴って情報技術、電気通信サービス、素材指数も2%超の上昇。

 

FAANG株はフェイスブックが4.50%高、アップルが1.88%高、アマゾン・ドット・コムが2.14%高、ネットフリックスが2.81%高、グーグルの親会社アルファベットが1.61%高とこちらも揃って上昇。

 

11日の日経平均

この他のFAANG株も軒並み高となりました。VIX指数は20.47ポイントと前日比1.30ポイント低下し、センチメントの改善が続いています。対して11日午前の日経平均は3日ぶりに反落。

 

米国株の大幅高を好感し同調する動きは限定的。小幅高で寄付くも、その後はしばらくもみ合いが続いていました。

 

貿易戦争への警戒が後退したことで、市況関連銘柄には押し目買いが入る一方、ここ数日買われ続けていた内需株の利益確定売りが目立ちました。

 

自動車やハイテク等は強弱まちまち。全体としては徐々に上値の重さが意識される展開。シリア情勢への警戒から積極的な買いは手控えられ、各指数はじりじりと下げ幅を広げる事となりました。

 

東証1部の売買代金は概算で1兆3000億円。セクター別では石油・石炭や鉱業、海運などが上昇、対して小売やサービス、精密機器などが下落となっています。その中で前期の着地が従来計画を大きく上振れた竹内製作所が大幅高。

 

反面、前期が営業赤字に転落する見込みとなったヤマダエスバイエルが急落しています。後場に入っても東京市場がNY市場の大幅高を引き継ぐ動きとはならず。先んじて昨日上昇した分、ポジティブ反応は結局、寄付きのみとなった模様です。

 

後場は売り買いどちらの手がかりにも乏しい中、21700円近辺で小動きが続いていました。しかし、大引けにかけてはリスク回避の売りが再燃し、下げ幅を3桁に広げて安値引けとなりました。

 

セクター毎の大まかな動向は前場と大差はないものの、後場ではどれらに加えて食料品等のが下落が目立ちました。

 

そのような中で上期大幅増益のデザインワン・ジャパンは終日強い動きを見せ、ストップ高まで買われる場面がありました。

 

反面、前期が計画下振れ着地となったパイプドHDが急落する事となりました。

 

デザインワン・ジャパンの概要

デザインワン・ジャパン HPより

デザインワン・ジャパン HPより

デザインワン・ジャパンは、東証1部に上場しているオールジャンル対象の店舗情報サイト「エキテン」を展開している企業です。

 

低価格の掲載料、口コミを重視している姿勢が特徴的です。デザインワン・ジャパンは2005年に設立。

 

2007年に駅周辺の口コミサイト「エキテン」をオープンし、インターネット事業を開始しました。2015年に東証マザーズ市場に上場し、翌2016年東証1部に市場変更しています。

 

エキテンは約150業種以上の店舗情報を持ち、日常生活の大部分の地域をカバーしています。

 

サービス内容について

月間800万人以上のユーザーが利用するインターネット口コミメディアに成長。掲載料は月額での支払いとなるので、有料会員の増加により安定的に売上が増えるというスキームが構築されています。

 

掲載費用は月額 5,000円からで、大手のサービスと比較すると低価格に設定されており、解約率は約1%と低い水準を保っています。売上高構成は、店舗からのエキテン掲載料が約9割で、残りが広告料となっています。

 

有料会員は掲載する情報量を増やし、検索時の上位表示が可能となるシステムを採用。掲載店舗数は480万超、月間利用者数800万人超、口コミ件数が200万件超を誇っています。

 

有料掲載店舗構成比は、リラク・ボディケア59%、ヘアサロン・理容室11%、歯科・医療機関6%、エステ・ネイルサロン5%、その他19%という構成です。

 

エキテンでは口コミを利用した店舗検索のサポートや、店舗関係者向けに店舗情報掲載サービスやクーポン掲載サービスを提供しています。

 

エキテンのような口コミサイトは、国内においてもいくつか存在しており、特定のジャンルにおいては高い認知度を確立しているサイトもあります。また新たに、弁護士や税理士といった士業の検索サイトである「エキテンプロ」というサービスが開始されています。

 

デザインワン・ジャパンの競合

特定ジャンル特化型の競合他社に対し、デザインワン・ジャパンは全ジャンルが対象としており、他社サイトとは競合しない分野を採用出来る事により確固たる地位を確立しつつあります。

 

したがって総体的な競合が見つけ難いところではありますが、ジャンル毎に挙げるなら下記の企業が該当するではないかと思われます。

 

Yelpサイト

Yelpサイト

Yelp, Inc.(米国)ローカルビジネスレビューサイトを運営するグローバル企業。

 

ただ日本にも進出しているものの、現時点でデザインワンジャパンの脅威とはなっていない模様です。

 

グルメ分野に強い上場企業

  • ぐるなび
  • カカクコム
  • リクルートホールディングス

 

美容分野に強い上場企業

  • リクルートホールディングス
  • アイスタイル

 

クーポンで強い上場企業

  • リクルートホールディングス

 

このように、各分野毎においてそれぞれの会社の強みはあります。リクルートホールディングスの販促メディア部門も多くの分野に着手していますが、そもそも総合メディアである事を鑑みると、デザインワン・ジャパンのライバルとするなら、カカクコムが一番近い企業という事になると思われます。

 

デザインワン・ジャパンのライバル!カカクコム

カカクコムグループとして、インターネット上に掲載されている商品やサービスの価格の比較や、購買に関する情報を提供することで購買を支援するサイト「価格.com」を運営しています。こちらは2017年3月期時点で、月間利用者数5,275万人となっています。

 

株式会社カカクコム HPより

株式会社カカクコム HPより

パソコンやAV機器を中心とした電気製品が主力となっていますが、現在はそれ以外にも多種多様な商品やサービスを取り扱っており、商品の価格比較以外にも、多数の電子掲示板群やショッピングモールを保有している事が特徴です。

 

因みに売れ筋ランキングは実際に売れた数ではなく、独自のデータを元にした推定であるので、未発売の機種でもランキング上位に来る事があります。

 

そして今や主軸の電気製品以上に利用者数が増大しているのが、2005年(平成17年)にサービスを開始した利用者の口コミを導入しているレストラン検索・予約サイトの「食べログ」は2017年3月期時点で、月間利用者数1億429万人を超え、老舗の「ぐるなび」を抜いて業界首位となっています。

 

他にもカカクコムは多くのサイト、およびサービスを運営しています。

 

スマイティ 不動産住宅情報サイト。

 

4travel.jp 旅行の口コミと比較サイト。

 

TASCLAP メンズファッションWebマガジン。

 

webCG(Car Graphic) クルマ好きのための情報サイト。

キナリノ 女性向けライフスタイルメディア。

 

求人ボックス 求人情報の検索一括サイト。

 

映画.com 総合映画情報サイト。

 

kakaku insurance 総合保険比較サイト「価格.com保険」と実店舗を連携し、専門コンサルタントによる保険に関する各種相談を無料で受け付け。

 

旅行プラットフォーム ホテルや航空会社、その他メディアに対して、航空券と宿泊プランを組み合わせたダイナミックパッケージのプラットフォームを提供。

 

カカクコムの特徴は比較に関するサイトを有している事で、これは現在のネットユーザーにとって無くてはならないものとなっています。他にも実店舗との連携を行うスキームなどは先駆的と言えるでしょう。

 

カカクコムもテクノロジーの進化が著しく変化の激しいインターネット業界で、平成9年の創業以来、常に業績を伸ばし続けています。

 

その背景には、安定した収益を稼ぐ事業を複数持っていること、それを次の成長へとつなげていく仕組みを構築している事が強みとなっています。

 

カカクコムがパソコンやAV機器等の電気製品の取り扱いに強みを持っている事に対し、デザインワン・ジャパンは、リラク・ボディケア、ヘア・ネイルサロン・医療関連に強みを持っています。

 

得意分野は異なるものの、デザインワン・ジャパンはインターネット上にて店舗のみ対象とした販促サービスを行っている事に対し、カカクコムはネットと実店舗との連携等、多種多様なサービスを行っています。

 

デザインワン・ジャパンのビジネスモデル上だけで比べても、サービスの数で勝っていますね。デザインワン・ジャパンも月間利用者数は国内レベルでも高い水準を誇っていますが、それでもカカクコムには水を空けられています。

 

デザインワン・ジャパンの株価推移を考察

2017年8月期のデザインワン・ジャパンの推移は、2017年3月10日に高値を付け、その後やや弱含みながらレンジ相場を形成し、直近安値となる2017年11月16日から2018年1月9日まで上昇を続けました。

 

デザインワン・ジャパンの事業は、基幹システムの上にコンテンツが常時蓄積されていくという仕組み上、何か問題が無い限り時間が経つほど売上が上積みされていくものです。

 

したがって、何か改革的な変化が度々起こるようなビジネススキームでもないため、株価の大きな変動要因も少ないという事は否めません。実際に2017年3月以降の推移は、方向感が乏しく、特に目覚ましい展開があるわけでもありません。

ただ、2018年に入り1月10日には、2018年8月期1Qの決算発表がされた事により株価は反応しています。

 

経常利益(非連結)が、前年同期比で7.3%減の1.5億円と減収、通期計画の6.5億円に対する進捗率が23.5%となり、ここ3年の平均である24.0%とほぼ同水準となりました。

 

また売上営業利益率も、前年同期の34.9%から24.8%に低下しています。この発表が1月10日の大引け後にされた事で、翌11日の株価は窓を空けて急落しました。

 

デザインワン・ジャパンのような企業では、そもそもIR自体が少ないのでしょうが、そのような中での決算に関する発表等は、市場の関心も高めると考えられます

 

決算発表後の値動きは

また今回の発表は内容が弱いものであったため、右肩上がりの業績を誇っていたデザインワン・ジャパンなだけに、この結果は市場に対してのネガティブサプライズであったと思われます。

 

ダウントレンドが形成確定となった2月6日は、その後反発の買いも入ったものの、25日と75日移動平均線に阻まれ反落しています。また同時に、この反落によってデッドクロスが形成される事となりました。

 

その後は2月15日に小幅に反発する場面もありましたが、21日には25日移動平均線に阻まれて再び反落。

 

その後は5日移動平均線に阻まれる形で下降を続け、3月9日に一旦下げ止まる形となりました。3月19日は5日移動平均線を上抜けて寄り付いていますが、23日に売り落されています。

 

週明け26日には安値を付け、そこから買いが徐々に入り4月9日に波の下限となったところで、4月10日の大引け後に2018年8月期2Qの決算発表がされる事となりました。累計の経常利益(非連結)は前年同期比25.1%増の3.5億円の伸び。

 

通期計画の6.5億円に対する進捗率は54.4%に達し、4年平均の46.3%も上回る事となりました。デザインワン・ジャパン側が発表している上期実績と据え置いた通期計画に基づいて、試算した下期の経常利益は前年同期比だと17.7%減で2.9億円に減った事になります。

 

また、期末配当に関しては、引き続き未定としています。これにより、直近3ヵ月の2Qの経常利益は前年同期比で70.3%増の2億円に拡大し、売上営業利益率は前年同期の22.4%から31.9%と大幅に上昇しました。

 

この10日の2Qの発表により、デザインワン・ジャパンの株価は、翌11日に急騰する事となりました。ただ1,396円で寄り付いた後は、利益確定と1,400円手前の売りに押され一時1,271円まで値を落としています。

 

この4月11日の上昇時に、1,400円がレジスタンスは1月10日まで突破しても売り戻されている様相が確認でき、今後のトライでも大きな壁と成り得る水準だという事を予感させますね。

 

デザインワン・ジャパンの業績面を考察

2017年8月期のデザインワン・ジャパンの推移は、主に下記のようになっています。

 

  • WEBマーケティング施策、および各種キャンペーンやセミナー等を実施。
  • 有料店舗会員数が前事業年度末比5,331店舗の増加。
  • 士業の専門家情報を掲載・検索出来る情報提供サイト「エキテンプロ」において、有料会員向けサービスを新たに開始。
  • 有料店舗会員数の増加、およびオプションプランの利用店舗数が増加したことに伴い、前事業年度比41.6%増収。
  • 業務拡大のための積極的な人材採用 による人件費の増加、店舗会員獲得のためのマーケティング活動やテレビCM等の広告宣伝費、及び本社移転に伴う 費用の発生等により販管費が増加。
  • Lozi Singapore Pte. Ltd.に係る投資有価証券評価損を計上。
  • 明治大学と共同で人工知能(AI)領域の先端技術 である深層強化学習を用い、ユーザー満足度を最大化するための店舗推薦システムの研究開発を開始。
エキテンサイト

エキテンサイト

2017年8月期のデザインワン・ジャパンは、業務拡大のための積極的な活動を実施した事により、前年同期比で増収、および各利益部門で増益を果たしました。

 

これらの活動の還元は、2018年度8月期においてさらに拡大されている事が見込まれているようで、業績予想は一層強気なものとなっています。

 

2017年8月期本決算

売上高 2,111百万円
営業利益 631百万円
経常利益 644百万円
純利益 396百万円
1株利益 26.36円
配当 1円

2018年3月本決算予想

売上高 2,646百万円
営業利益 640百万円
経常利益 651百万円
純利益 400百万円
1株利益 26.57円
配当 -円

参考指標

時価総額 19,636百万 PER 49.09
発行済株数 15百万 PBR 7.53
最低購入代金 130,100 ROE 17.99
単位株数 100 EPS 26.50
売上高成長率 +25.34% BPS 172.78
経常増益率 +1.1% 1株配当 1.00
最終利益変化率 +1% 配当利回り 0.08%

4月11日が急騰した事もありますが、デザインワン・ジャパンのPER、PBRともかなり割高ですね。配当利回りついて、現時点ではデザインワン・ジャパンが属する東証1部の平均からも大きく下回っています。

 

デザインワン・ジャパンの2016年8月期から2017年8月期の増配性向は、増収、増益となっているにもかかわらず減配しています。

 

利益が増大した事で、大きな先行投資に向けると考えるのが普通ですが、2018年8月期の業績予想も増収、増益となっている点に一見違和感を覚えてしまいます。

 

ただ、売上高成長率は超優良水準である事に対し、経常利益の割合は非常に小さいですね。特にデザインワン・ジャパンは、属する情報通人セクターの適正水準から見ると非常に低い値です。

 

これを鑑みると、2018年度8月期において計上されるであろうやや大きな損失が潜んでいる可能性を考えてしまうところです。売上の進捗次第では、発表前の下方修正などもあるかもしれませんね。

 

まとめ

デザインワン・ジャパンの株価の上昇材料は、今回の2018年8月期2Qの発表で一旦、出尽くした感がありますね。4月11日の上昇は、2018年に入ってからの下げを一気に消化しているため、調整に入るのがセオリーと言えるでしょう。

 

株価水準も現時点で割高です。また2017年3月頃を基準とすると上値は切り下げたままであり、上昇トレンドとなっているわけでもありません。

 

1月9日まで大雑把ながら方向感が出ていないため、まずは1,400円、そして1月9日の高値を上抜けられるかが鍵となってくるでしょう。

 

デザインワン・ジャパンが運営するエキテンは、先程のようにコンテンツを蓄積していくので、基本的には進化の一途を辿れる仕組みとなっています。したがって、新たに強力な競合企業が誕生したり突発的な問題等が起こらなければ、安定的な売上が見込めるはずです。

 

したがって株価の変動要因が少ない分、2018年8月度1Qのようなネガティブ材料には敏感であろうとも、基本的な地合いは底堅いのが見て取れます。

 

ただデザインワン・ジャパンは、エキテンの成長が安定的であるが故に、リスクを取って革新的なビジネスモデルを開発する事が考え難い部分もあります。

 

士業の比較サイトなどは既に存在していますし、カカクコムをはじめとした競合企業はこれからも生まれてくる可能性が考えられます。株価も含めてデザインワン・ジャパンには、この上に何か一手が必要な気がしてなりません。

コメントを残す

10 + eighteen =