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経済成長続くニュージーランドでホームレスが増加している理由

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ニュージーランドの経済状況

オーストラリアの南東部、南西太平洋に浮かぶニュージーランドは、投資対象国として注目する人も多いのではないだろうか?

今回はそんなニュージーランドの経済状況について紹介していこう。

ニュージーランドは人口約470万人と小国で、経済は観光や木材などの輸出に依存されている。また、人間よりも羊の数の方が多いのではないかと言われているほどの酪農大国でもある。

そんなニュージーランドの経済成長率を見てみると、2018年4月推計で2.92%を示している。名目GDPや実質GDPの推移も年々上がってきている。

詳しく見ていくと、酪農大国ということで酪農商品(乳製品)の価格に景気動向が左右されやすい状態であり、2016年の主な輸出先を見るとオーストラリアが最も多く、次いで中国、アメリカとなっている。

主な輸出先の一つである中国は、現在欧米の食スタイルが一気に拡大していったことで乳製品の需要が増えており、その主な輸入先がニュージーランドなのだ。この調子で中国がニュージーランドから乳製品の輸入を続けていけば、ニュージーランド経済もより安定した形になるだろう。

また、ニュージーランドでは国民党と労働党という2大政党の体制を取っており、他国に比べると比較的安定した政治体制を取っていると言える。健康や医療、老人福祉にまつわる制度も充実しており、経済的にも問題はない国のように感じられる。

国内ではホームレスが増加、その背景とは

一見好景気で何の問題もないように見えるニュージーランドだが、国内を見ると数万人規模の国民が車中泊や路地での生活、いわゆるホームレス生活を強いられているという。

なんと、高所得の経済協力開発機構(OECD)の中で最もホームレス人口の比率が高い国になってしまったのだ。

しかし、なぜ好景気で他の国が羨望の眼差しを向けている中で、ホームレスが増加してしまっているのだろうか?

背景として成長を続ける経済にインフラ整備が追いついていないという点が挙げられる。これは、年々好景気の推移を見せるニュージーランドだが、繁栄に伴って家賃もどんどん上昇してしまい経済の恩恵を受けられていない国民がホームレス化してしまっているのだ。家賃だけではなく不動産価格も上がっているため住宅購入もできない状態になっている。

アーダーン首相はこうした状態を打破しようと、インフラ整備計画を含めた予算案を発表した。これによると低価格住宅の建設計画である「キウイビルド」に対し21億NZドルを投資する形となっている。

しかし、キウイビルド計画は10年間で10万戸もの住宅を建設するというもので、技術を持った労働者が不足して計画も失敗に終わってしまうのではないかと専門家は指摘している。

インフラ整備が追いついていない現実

6年間もの経済成長を続けるニュージーランドは、2019年にはさらに景気拡大するだろうという予測を財務省が立てている。

しかし、上記で述べたような不動産・賃貸価格の向上によるホームレス化、移民により人口が増えていることで車や電車などの混雑・渋滞、病院スタッフの不足などによってじわじわと国民の生活を苦しめてしまっている。

特にニュージーランド先住民であるマオリ族は、ニュージーランド人口の約1.5割程度であるにも関わらず、その3分の1はホームレスで苦しんでいるという。

国内で最も人口が多いオークランドも同様にホームレス数が増加していれば、クラフトビールやコーヒーショップなどで有名なウェリントンは給与水準が国内で最も高い数値を示していても、それが家賃高騰に追いつかずホームレスを増やしてしまっているのだ。

保護施設でも満員状態が続いている。いつかニュージーランド国民が好景気を感じられる日は来るのだろうか?

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