減少傾向にある退職金…老後破綻を回避するには?

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退職金は減少傾向にある

以前まで、会社に長く勤めていれば60歳で退職金をもらい、それで住宅ローンも完済し、悠々自適な生活を送ることもできていた。

しかも公的年金も合わさるため、中には夫婦水入らずで旅行に出かけるということも難しくなかった。しかし、現在はこのような状況が変わりつつあると言える。

厚生労働省が実施している就労条件総合調査では、大卒で就業20年以上の人がもらえる退職金は、1997年の2868万円を皮切りに年々減少傾向にある。また、近年では退職金制度自体を設けていない会社も増え、全体の約4割を占めているのだ。

これまで長年同じ会社で働いていれば退職金がもらえるからという思いで頑張れる人もいたかもしれないが、そのような考えもいずれなくなってしまう可能性もあるだろう。

例えば65歳までフルタイム勤務で働き、貯蓄額も1000万円あった人が退職金として1800万円貰い受けたとしよう。定年退職後は仕事をしていなくてもこの貯蓄を切り崩し、さらに年金によって生活を賄っていれば80歳以上になるまで貯蓄がマイナスになることはない。

例えば役職定年制度によって60歳からもらえる給料が少なくなってしまったとしても、そこまで生活に苦労するということはないだろう。

しかし、もし同じような状況で退職金が全くもらえなかったらどうだろうか?60歳からは給料も下がってしまい、年金がもらえる65歳までに貯蓄は大きく減ってしまうだろう。そのため、年金がもらえる65歳を過ぎてからも長く働き続けなくてはならない可能性も十分に考えられる。このような老後破綻にならないためにもどうすれば良いのだろうか。

40〜50代の過ごし方で老後が変わる

退職金をもらえたとしても、定年退職後は何かとお金がかかってくる

例えば住宅ローンの完済や子どもの結婚・孫の誕生などによるお祝い金や援助金、車の買い替えやリフォーム、夫婦での旅行など、様々なイベントでお金を使うことが考えられる。

そうこうしている内に、1000万円以上あったはずの退職金も底をついてしまうのだ。

このようなことにならないためにも、60歳を過ぎてからではなく40〜50代の内に老後について考えておかなくてはならない。40〜50代はまだ子どもが学生で教育費がかかってくるということもあり、まだあまり将来的なことまで考えられないという方も多いかもしれないが、40〜50代からライフプランを見直しておくことで老後は大きく変わってくるだろう。

ライフプランの見直しと資産運用を検討しよう

まずはライフプランの見直しを行おう。例えば子どもが小さい時から変わっていない生命保険を子どもの成長に合わせて変更してみる。すると保険料が減額し、支出を減らすことができるだろう。

また、どうしても給料が少なくなってしまうとこれまでと同じような生活費ではすぐに貯蓄もなくなってしまうため、生活費の節約を早めに行っていくと良い。

妻も働けばさらに収入アップにつながり、退職金がなくても貯蓄を増やしておくことで何とか老後を乗り切ることができる可能性も高くなる。老後を安心して暮らすためにも、今から生活を見直して将来を見通すことが重要だ。

他にも資産運用を検討すべきだ。金銭的に余裕がない人ほど投資をしていないという現状があるが、現在では少額から投資を実施できる商品も増えてきている。よく、退職金を投資に回すことを検討している方も多いが、万が一その投資に失敗してしまった場合、対処することが難しくなってしまう。

40〜50代の内に資産運用を始めておけば、働きながらの運用となるので万が一リスクを被ってしまったとしてもまだ挽回する余地はある。もちろん、リスクの少ない商品もあるが、そちらはローリターンのものが多いため、長期運用となり老後から始めてもリターンはかなり少ないと言える。

ライフプランの見直しと合わせて、資産運用もできるだけ早めに考えておくことで、老後破綻を回避できる可能性は高くなるだろう。