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下山敬三の銘柄予想、実績を検証
下山敬三氏は、日本の投資家であり株式を専門としているトレーダーです。資金を5分割にし、ロスカットをしないという特徴の「波乗り株投資法」の考案者でもあります。
27歳の時に「信用取引」を知り、資金管理に焦点を当てた独自の投資手法を確立したところ、1,000万円を超える利益を出すことに成功。
その投資方法を自身のブログで公開していったところ、コンサルの依頼が殺到したそうです。
現在下山敬三氏は、スクールという形で自立したトレーダーの育成する「株アカデミー」の学長を務め、累計4,100名以上の生徒に指導をしています。
「株アカデミー」でも教示しているこの独自に編み出した手法は「波乗り株投資法」と呼ばれています。この「波乗り株投資法」は、書籍化され「Amazon」ではベストセラーになった実績もあるようですね。
波乗り株投資法は「ナンピン」に近い印象
下山敬三氏が独自に編み出した手法「波乗り株投資法」の特徴は、主に下記の5点となっています。
実際の細かい調整法は不明ですが、これだけ見ると下山敬三氏の波乗り株投資法は「ナンピン」に近いかと思われます。「ナンピン」は、複数の建玉を一方向の取引で積み上げ、相場の反転を狙って利益を回収していくという手法です。
簡単に説明すると購入した銘柄が予想に反して下がった場合、そこで売るのではなくさらに買い足すことによって平均取得価格を下げるテクニックを言います。
さらに、下山敬三氏の波乗り株投資法に関する記述をネット上で見つけました。
上記の内容を見ると、「波乗り株投資法」は「ナンピン」に似ているのがわかります。
ちなみに「波乗り株投資法」を学べるコンテンツは、書籍と下山敬三氏が配信するメルマガや動画といったところです。ただ最終的には「株アカデミー」に入学して修了するという流れになるそうです。
下山敬三が率いるストックトレード株式会社
下山敬三氏はストックトレード株式会社の代表取締役を務めています。
ストックトレードの事業内容は、投資スクール運営、教育ウェブサイト・カリキュラムの企画、映像物企画・制作・販売、ウェブ広告宣伝業となっていますが、ベクトルは資産運用に関する教育ですね。
肝となるのは「投資スクールの運営」で、これがまさに下山敬三氏自ら教鞭を振るう「株アカデミー」となるわけです。
そのプロモートはなかなか手広く、セミナーや下山敬三氏自身に関する活動ブログはもちろんのこと、アイドルを起用して「波乗り株投資法」を実践させるという企画も行っていますね。
株アカデミー主催のウォーレンバフェット賞とは
さらに下山敬三氏率いる株アカデミーでは「ウォーレンバフェット賞」なる賞の授賞式が行われているそうです。
「ウォーレン・バフェット賞」は、世界No.1投資家であるウォーレン・バフェット氏を超える実績(年利20%以上)を出された人を対象に、年に一度授与される賞とのこと。
「そんな賞があるのか?」と怪訝しましたが、どうやら株アカデミーが独自で創設した賞らしいです。「実在する人物の名前を無断で使用して良いのか?」という疑問は正直拭えません。
参加者の損益は?
ただ、2014年7月26日 ~ 2018年6月9日 までに開講した下山敬三氏の「波乗り株投資法実践セミナー」には2,049名が参加し、2,049名全員がバーチャルトレードにて、平均23万9908円の利益を出すことに成功しているとのことです。
にわかに信じがたい数字ですが、口コミなどの評判を見ていると、やはりそういうわけでもない模様ですね。
やはり参加者によって、損益にはだいぶバラつきがあるようです。
年利20%というトレードにおいては控え目な目標なので、ウォーレンフェット賞を受賞することはさほど難しくないのかもしれません。
しかし「株アカデミー」は入学するのに298,000円掛かるそうなので、目標利益と比較して高いと見るか安いと見るかはその人の考え方次第ということになるのでしょう。
下山敬三についての総評
決めつけることはしたくないですが、下山敬三氏の「波乗り株投資法」の手法の根幹となる「ナンピン」は人におすすめ出来るものではありません。
先述のとおり「ナンピン」は一方向に複数の建玉を積み上げていく手法ですが、相場の逆行が長くなると大きな含み損を抱えます。
さらには信用取引をメインとする手法のようなので、追証が掛かる可能性も視野に入れなければなりません。追証とは、取引において損失分が証券会社が定める委託保証金でまかなえない場合、不足分を支払わなければならないことを言います。
もちろん「ナンピン」を自身の手法とするトレーダーも多く存在しますが、基本的に多くの資金量を用意しているものです。
また、相場はいつかは戻ってくるものとはいえ、それまでにどれだけの時間を要すか判りませんので、待っている時間は無駄ではないでしょうか。
「ナンピン」は、個人で用いる場合には良いでしょうが、スクールで多くの素人等に推奨することは、恐ろしいとすら感じます。
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