グラーツ投資顧問は低評価か。ライフネットを推奨後-35%の下落‥。

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ライフネット生命(7157)の検証

ここ一ヶ月程、口コミサイト等でグラーツ投資顧問についての評価に関する書き込みが非常に増えています。

評価内容はほぼ酷評であり、グラーツ投資顧問の投資助言の内容についてのものです。

 

見ているとその批判対象は1銘柄だけではありません。

口コミや検証サイトの中で、投資顧問に対する批判的な書き込みはよく見られます。

 

その中には利用者が具体的に自身が投資顧問から推奨を受けた銘柄を取引して損失を被ったという内容の書き込みが、この同時期で確認できているだけで3銘柄もあります。

つまり多くの利用者があちこちで、グラーツ投資顧問の投資助言によって損失を被っているということになりますね。ここまで口コミを炎上させている投資顧問はあまり見たことがありません。

今回検証しようと考えているのは、酷評の対象となっている銘柄のひとつであるライフネット生命(7157)です。

(コード)銘柄コード株価上昇率獲得利益(詳細)
(7157)ライフネット生命89.8%(↓)-157,500円

 

この銘柄に関しての書き込みを見ると「グラーツ投資顧問の買い推奨後、株価が35%下がった」ことが挙げられています。

参戦後に-35%の騰落があったなら、普通のトレードであればとっくに損切りをすべき水準です。

 

しかしそんな水準に達しても、グラーツ投資顧問からの損切り指示は無かったようです。

素人が塩漬け覚悟で持つつもりならともかく、グラーツ投資顧問は料金を徴収して利用者自身の取引を助言する立場ですから、そのようなことはあってはならないでしょう。

 

ライフネット生命(7157)はネット専業の生保の草分け的存在

ライフネット生命は、東京都千代田区に本社を置く生命保険会社です。

グラーツ投資顧問 評価 推奨銘柄ライフネット生命(7157)HP

グラーツ投資顧問 推奨銘柄ライフネット生命(7157)HP

第二次世界大戦以降、日本国内では内外の保険会社を親会社としないで設立された独立系の生命保険会社です。

インターネット専業の生保保険会社では草分け的存在であり、商品の解りやすさや低価格が強みです。

 

ライフネット生命は、保険外交員をなくした直販のネット生保として創業。

また国内の保険業界で初めて、生命保険の手数料部分「付加保険料」と原価部分「純保険料」の比率を全面開示したという革新的な取り組みを行っていました。

 

2013年度から契約件数は減少傾向

2011年保有契約件数が10万件を突破、2012年死亡保険の保有契約高1兆円を突破するなど業績は右肩上がりで、2012年3月東証マザーズへ上場を果たしています。

しかし、2012年度の業績は開業以来初めて前年比で落ち込み。その後、2013年度、2014年度と落ち込みを加速させていきます。

2012年度に年間60,685件あった新規契約は、2014年度には27,982件まで減り、ライフネット生命は、新規契約の急速減が指摘されることとなってしまいます。

 

その対策のひとつとして、2015年4月20日にKDDIと資本・業務提携を締結し。同社を引受先とする第三者割当増資を行ったことで、KDDIがネットライフ生命の筆頭株主となっていますが、契約件数の減少は止まっていないのが現状です。

生命保険業は競合も多い既存業種であることもあり、株価が大きく躍進する要素は少ないですね。

 

いくら画期的な取り組みを試みていてもこのような経営状況ですから、ネットライフ生命に投資のメリットがあるとはそれほど思えません。

 

ライフネット生命(7157)の業績は?

直近通期決算期である2018年3月期の経営成績は以下のとおりです。

POINT

・保有契約の年換算保険料:25.9%増(前年比)

・新契約件数:31.7%増(前年比)

・保有契約件数:10.0%増(前年比)

・解約失効率:0.7%減(前年比)

総合的な契約数は増加しているため前年比では増収。

ただ、広告宣伝費を中心とした営業費用は前年比で44.2%、保険事務費用は前年比20.6%増加しているため赤字となっています。

 

それでも、前年比では大幅な減損となりました。2019年3月度の業績予想は増収。

ライフネット生命はインターネット直販・KDDIおよび代理店の3つのチャネルを柱として、経常収益の着実な伸長を目指す一方、営業費用を積極的に投下することも挙げており、最終利益は0百万円と見込んでいます。

グラーツ投資顧問 評価 推奨銘柄ライフネット生命(7157)業績推移

グラーツ投資顧問 推奨銘柄ライフネット生命(7157)業績推移

ただ、以下の要因により、利益面においては全体的に減益となっています。

  • IoT分野電子出版分野における減益、アジア事業での人材確保等の費用増が先行し損益が悪化。
  • 営業外費用として投資事業組合運用損99百万円及び持分法による投資損失82百万円を計上。

2016年3月期からすれば、徐々に経営状態は改善しているようですが、いまだ不安定さは払拭できていない部分が多々あります。

したがって中長期目線であればまだしも、ひと月ふた月の投資対象としては踏み出しにくい感じがします。

 

グラーツ投資顧問の買い判断の失敗とは?

ライフネット生命の株価は6月26日に高値を取り、その後ピークアウトしています。

グラーツ投資顧問 評価 推奨銘柄ライフネット生命(7157)株価1

グラーツ投資顧問 推奨銘柄ライフネット生命(7157)株価1

グラーツ投資顧問は、その下降の最中に買い判断をしています。

推測できる判断要素をあえて挙げるなら、反落後、押し安値を割り込む前に株価が動意を見せ、陽線引けを確信したといったところでしょうか。

たしかにこの時点では上目線は継続されていると考えられるでしょう。しかしそれだけで買い判断してしまうのはあまりにも軽率です。

 

推奨日の翌日にアップトレンド崩壊

案の定、翌日からの再度の下落でアップトレンドが崩壊しています。この時点でグラーツ投資顧問は損切りをするべきタイミングでした。

グラーツ投資顧問 評価 推奨銘柄ライフネット生命(7157)株価2

グラーツ投資顧問 推奨銘柄ライフネット生命(7157)株価2

そこに至らなかったのは窓の上限が支えになると考えたからでしょうか。またその近辺には、フィボナッチの半値押しの水準もあります。

しかしそこもまんまと割り込んでしまい、サポートになったのは窓の下限でもある0.382押しの水準でした。

たしかにここはサポートとなる要素も多いところでした。

 

なぜ損切り指示がされなかったのか?

この時にグラーツ投資顧問が損切り指示を出していれば、利用者の傷もまだ浅くて済んだでしょう。

しかしながら、支持上での揉み合いから株価が大きく戻ると考えたのかグラーツ投資顧問は損切り指示をしていません。

 

そして8月10日の第一四半期の決算発表を迎えるわけですが、この時も赤字決算であったため株価は大きく下落します。

口コミでは8月15日になっても売り指示が出ていなかったそうですから、利用者はかなり大きな損失を含んでいるはずです。

 

グラーツ投資顧問は揉み合いの最中で決算発表を迎えることから、これが反転の起爆剤になるとでも考えたのでしょうか。

もしそうであれば、今回のライフネット生命のホールドは戦略ではなく期待です。これはもはやプロの投資顧問が採る判断ではありません。

このあたりはベストプランナー安川電機(6506)で見せたような、リスク回避の判断が抜けていたと思います。

 

シルバーホーク総括

グラーツ投資顧問の助言者は、どうもトレードメンタルが未熟なような気がしてなりません。

要素の少ない買い判断のはじめ、8月15日に至るまでいくつも損切り判断をすべきポイントがあったにもかかわらず、そこまで引っ張ったこと。

これは、既に戦略は崩壊し願望だけでそこまでホールドとしていたに違いありません。このような取引は初心者が行うものです。

料金を徴収して利用者の投資判断を代行する投資顧問が行ってはならないことです。

サイト名 グラーツ投資顧問
URL https://graz.jp/
アナリスト名 石川賢一
利用料金 100,000円~
運営会社株式会社IIR
所在地〒101-0031 東京都千代田区東神田1-3-9
運営責任者石川賢一
メールinfo@graz.jp
電話番号03-5835-5520
金商関東財務局長(金商) 第2396号

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