2018年12月FOMCをチェック!日本相場への影響は?【最新】

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2018年12月FOMCが0.25%の利上げ

2018年12月18日・19日に開催された連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利上げが決定されました。今回の利上げは、今年4回目の利上げとなります。

アメリカは2014年のテーパリング(量的金融緩和の縮小)から、現在に至るまで段階的な引き締めを実施してきています。

その過程で誕生したトランプ政権。公約の実現に逆行する利上げを抑制するため、トランプ大統領はアメリカの米連邦準備制度理事会(FRB)への牽制を続けていました。

 

 

さらに、今回のFOMCの直前までFRBのパウエル議長からは利上げを留まらせる意図の発言がされていました。

そのため、利上げは概ね予想されていたことですが、市場にはFRBが「利上げを今回は見送るのではないか」という一抹の期待がくすぶっていた模様です。

 

米政府とFRBの乖離に踊らされる市場

しかし現実には0.25%の利上げが決定され、特にウォール街では落胆の声が漏れています。

パウエル議長の発言に加え、10月の初頭まで上昇を続けた株式相場が調整局面に入っていることもあり、一部の利上げ見送りの見解は願望レベルからさらに市場の目論見の一つにまで発展していたと言えるでしょう。

 

 

FRB側は一時、トランプ大統領による執拗な金融政策への干渉に対し、アメリカの中央銀行としての独立性を主張してきました。

たしかにトランプ大統領の政策はインフレを誘引する可能性が高く、金融政策に干渉するトランプ大統領に対し、FRBが中央銀行としての独立性を保つために牽制をしり目に利上げを慣行することは理解できます。

しかし、現在のような調整局面の相場に対して追い打ちを掛けるような今回の利上げは、アメリカ政府・金融当局・機関投資家といった各方面から「臨機応変で無い」といった不満も出ている模様です。

また「引き締めはほぼ完了した可能性がある」という米金融当局の見解もあります。

FOMC後のムニューシン財務長官は、FRBのパウエル議長による前日の記者会見に関して、「議長のコメントに市場は失望したと思う」と述べています。

そのコメントとは「あと2回の利上げを行う必要がある」というもの。

ウォール街では2020年の戦略として株式市場に強気な見方を持っていますが、たしかにFOMCのこの発言はその見方に失望を植え付けたと言えるでしょう。

そもそも今のアメリカでは、政府と中央銀行の見解に大きな乖離が生じており、当局の発言等で市場が過度な期待を持ってしまうことは無理もないのかもしれません。

 

2018年12月の利上げによる株価への影響は?

利上げは流動性が引き締められるため、株式市場の活性に歯止めを掛けます。

今回は特に、NYダウやS&P500(アメリカの代表的な株価指数)が調整相場に入っている最中であったため、株価の下落を加速させる要因となりました。

 

 

特にNYダウは、前週にダウントレンド形成確定に必要な10月29日の安値を割り込んでいます。

そんな中での利上げであったため、12月18・19日の週は下げ足を大幅にひろげることとなりました。

 

 

さらに大きい範囲で値動きを見れば、FOMCでの利上げによってダブルトップを付けていたNYダウのネックラインを割り込んだことにもなります。

 

 

したがってこのダブルトップは、今回のFOMCで2016年初頭に付けた安値から起算した高値として確定されたことになります。

セオリーであれば、この約3年間の上昇幅の消化により、先述の2016年初頭の安値付近まで調整する可能性も考えられますね。

 

 

もちろん日本の株式市場でも利上げの影響は出ています。

日経225に関しては、FOMCでの利上げ時にダウントレンド形成確定に必要な10月26日の安値を割り込んでいます。

当然それ以降は、やはり下げ幅を拡大しています。

 

 

週足においても、FOMCの週にダブルトップのネックラインを割り込んでいるため本格的な下げ幅を拡げ、週明けにはとうとう20,000円の大台を割り込むことになりました。

 

2018年12月の利上げによる為替への影響は?

為替に関しては、利上げをした国の通貨は買われやすくなるのがセオリーです。

と言っても今回のように、ある程度織り込まれている場合は利上げ観測により買われるケースが多く、実際の利上げが行われた後は売られていく傾向があります。

 

例えば最近の利上げでは以下のようになっています。

  • 2015年12月⇒円安
  • 2016年12月⇒円安
  • 2017年03月⇒円高
  • 2017年06月⇒円安
  • 2017年12月⇒円高
  • 2018年03月⇒円高
  • 2018年06月⇒円安
  • 2018年09月⇒円安

この円高になるか、円安になるか、というのは今後予定している利上げ回数やFOMCのインフレや景気に対する発言が事前の期待を下回るか上回るかで決まってきます。

つまり、事前の期待に届かず円高となるか、もしく事前の期待を上回り円安になるかです。

 

今回のドル円相場をみると、それが如実に出ていますね。

ただ、ドル円に関しては手前が下降ウェッジ気味(上値と下値が下がりながらもみ合う形)となっているも、下げれば反発する動きが随所に見られました。

利上げ発表時は上下に振れ、下髭がウェッジの下限を突き抜けています。

そして翌日に大幅な下落となり、ネックラインとなる10月26日の安値を割り込んだということですね。

そして一気に、110円台まで下げることとなっています。

 

 

アメリカはもちろん、日本の株式市場も6割強はドル建てで取引されていますので、株式市況の冷え込みから円キャリー(円資金を借入れて様々な取引を行うこと)の急速な巻き戻しも見受けられます。

 

調整終了時は絶好の買い場

今回のアメリカの利上げの影響は、日本をはじめとした他国にも及んでいます。

 

アメリカの利上げ 他国への影響

アメリカの利上げ 他国への影響

 

想定される値幅を鑑みても、今回の調整は大きくなることが予想されます。したがって、株式保有者には大変辛い局面となっていると察します。

また、ここまででも大きく株価が下げていることから、値頃感で買ってしまう投資家もいるでしょう。

しかし日経平均株価などはまだ下げ止まるようなサインは出ていません。

したがって買い急ぐと無駄な怪我をするということですね。

全体相場の下げ止まりを確認できるまで待てば、多くの銘柄が買い場となるチャンス相場と成り得ます。

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