アップルショックで幕開けた2019年株式相場!今年は混沌の年?

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2019年大発会は大幅下落でスタート

大発会とはその年の株式市場のスタートです。

この日は「ご祝儀相場」という言葉もあるように、例年であれば株価が活況となりやすい傾向があります。

しかし今年、2019年の株式市場は一時700円超という大幅な下落で始まることとなりました。

 

2019年 大発会 株価暴落

 

要因はアップルショック

要因としては2019年1月2日に、米国のアップル社が2019年第1四半期における売上高予測を下方修正したこととされています。

以前の予測では890億ドル〜930億ドルと見込まれていましたが、840億ドルに引き下げられました。

この発表による翌2019年1月3日のアップルの株価の下げ幅は16ドルで、日単位では2013年以来最大を記録しています。

 

2019年 大発会 アップル株価

この発表が波及し、ダウ平均株価の660ドル以上値下がりしたことにより、輸出関連株を中心に売り注文が先行しました。

2019年 株価暴落材料②

2019年1月4日の大発会における日本の株価の下落アップルショックが影響したというのが一番の要因とされています。

一部では著名な企業とはいえ、「一企業の経営事情で他国の全体相場にまで揺るがすほど影響力が強いものか?」という疑問も挙がっていました。

しかし、アップルの主力商品であるiPhoneは、単体で世界中に販売網を持っていることもあり、その影響力は「アップル経済圏」と呼ばれるほど強大です。

 

アップルの業績不振はなぜ起こった?

アップル自体も、2011年には時価総額で世界一になった世界的企業です。

バンク・オブ・アメリカのストラテジストはアップルの影響力について「アップルが30%下落した時、S&P500のテクノロジー株がアップル抜きで、S&P500全体をアウトパフォームした歴史は無い」という述べています。

それだけ影響力の強いということであり、やはり単体でも世界市場を揺るがしかねないポテンシャルを持っている企業だという事ですね。

 

アップルの業績不振の主な要因は、中華圏でのiPhoneの大幅な売上の減少が起因しています。中国の景気減速は予想以上であったらしく、減少分の100%以上が中華圏での落ち込みだったそうです。

元々、中国の経済はピークアウトしていると言われていましたが、これに加えて米中貿易摩擦の緊張の高まりがさらなる向かい風となったという事でしょう。

実際に2018年10~12月期の連結決算が落ち込んでいるのはアップルだけでなく、同期業績を暫定集計したサムスン電子も落ち込んでいます。つまり中国への輸出依存度が高い企業は、同国の景気減速により苦境に立たされているということですね。

 

日本市場は正月休みを海外勢に狙われた?

先述のとおり、大発会の株価下落はアップルの業績不振が原因とされていますが、一部では他にも要因があるという意見があります。

それは日本の正月休みを海外勢に狙われたというものです。果たして、そうなのでしょうか。

それが当てはまるとしたら、株式市場ではなく為替市場ではないかと思われます。

まだ日本が正月休みであった2019年1月3日のアジア時間に入った途端、フラッシュクラッシュが発生しものの1分でUSD/JPYは104円台まで円高が進みました。

元々ニューヨーク市場では、先述のアップルの業績不振からリスク回避の円買いが膨らんでいました。

その後、シドニー時間では円に対する謎の豪ドル売りが大量に入っています。

そしてアジア時間に入ってすぐ、フラッシュクラッシュが起きたという流れですね。

この原因は所説ありますが、AUD/JPYを売っていた筋かアジア時間に入ってから売り仕掛けた筋が、正月による日本が不在で薄商いとなっているアジア市場を狙ったと考えるなら自然でしょう。

当時大きな節目となっていた108円をはじめ、大量の逆指値の巻き込み、そして高速取引システムの発動を考慮すれば、十分狙うに値すると思います。

ただ、先述の一部の意見の中には「フラッシュクラッシュが原因で、日経平均株価も大発会で急落した」というものが含まれています。もちろん、日本の株式市場の6割強はドル建てで行われているので、キャリートレードの巻き戻しで円買いが集中するということは頻繁にあります。

しかし今回に株安に限っては、全く別の話でしょう。

現に大発会である1月4日には既に、USD/JPYは大きく反発しています。

この時点で為替相場との関連性は薄いと言えるでしょう。

 

あくまでアップルの業績不振によるNY市場の軟調さから、ダウ平均株価やCME日経225先物が下落による影響を受けたものと考えられます。

 

 

したがって大発会の日経平均株価の下落に関しては、ファンダメンタルに即した根拠がしっかりあるということですね。「仕掛け的な大口の売り」というような、ブラックボックスの中の憶測は無用の長物でしょう。

 

2019年今後の株価に影響しそうな要因は?

世界市場において2019年は、混沌の年と成り得る要因がいくつもあります。

中国の景気減退

まずは先述のアップルも苦戦していた、中国の景気減退懸念ですね。

米中貿易摩擦の行方もそうですが、大国である中国の減速は世界中に大きく影響します。

2015年以降、チャイナショックという減退懸念は何度も勃発していますが、それらは何だかんだ言っても一時的な経済指標や株価の下振れによるものでした。

しかし、2018年頃からの減退観測は根深いものになりそうです。

 

FRBの金融政策

また、FRBの金融政策の行方に気になるところです。

テーパリング以降、FOMCでは市場予想通りに引き締め路線を継続してきたため、それが止まった時の市場の反応は非常に大きくなるでしょう。

 

消費増税延期と改元

日本国内に至っては、改元と消費増税、それと参議院選挙ですね。

現時点では低迷している安倍政権の支持率を、消費増税延期と改元のご祝儀による株価上昇から回復できるかということでしょう。

それが直に参議院選挙の行方に影響するところでしょうから、特に5月以降の株価動向は注視する必要があると考えます。

2019年株価に影響しそうな要因まとめ

  • 中国の景気減退
  • FRBの金融政策
  • 消費増税延期と改元

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