向後はるみ 元証券マンが解説「有望銘柄選びの着眼点」

 2019/07/12

向後はるみさんと言えば、ラジオNIKKEIでパーソナリティを務めたり、投資顧問のストラテジー顧問をしたり、自身のサロンを開設したりと精力的に活動している投資家さんの一人。

株1GPグランドチャンピオンの評判が広がり、Twitterのフォロワーは15,000人超え、雑誌を出せばAmazonで売り切れるほどの人気です。

その人気は、投資の女神という異名を持つ向後はるみさんの投資術を学びたいと思う個人投資家さんが多いからでしょう。

そこで、向後はるみさんが何を基準に銘柄選びをしているのか、彼女の「株式投資における着眼点」を元証券マンの管理人が探っていきます。向後はるみさんから有望株の選び方を学びましょう。

 

向後はるみ テーマ性と投資家心理に着目

向後はるみさんが有望株を見つける際、人気のテーマから個別銘柄を選んでいました。

約580億円分の仮想通貨が流出した事件を覚えているでしょうか?

金額の大きさから連日ニュースに取り上げられ、セキュリティ対策の必要性が認知されました。

2020年の東京五輪開催を控え「国策」としてサイバー攻撃への対応も取り組もうというタイミングだったこともあり、市場の関心が一気にセキュリティ関連に向けられました

この時に、向後はるみさんは情報セキュリティ関連に注目し、銘柄を選んでいます。

ただ、情報セキュリティが注目されたからというだけでなく、投資家の心理も加味して選んだと思います。

というのも、2010年や2014年にも情報セキュリティがテーマ化しており、関連銘柄が急騰を遂げています。ゆえに「当時の値動きはすごかった」と記憶する投資家からの資金が入りやすいと予測できていたと考えられます。

相場を読み取る力は「投資の女神」と呼ばれるだけあるかもしれません。

 

では、向後はるみさんが選んだ情報セキュリティ関連銘柄「セグエグループ(3968)・アイビーシー(3920)・セキュアヴェイル(3042)」から、個別銘柄の選定や売買のポイントを探っていきましょう。

 

向後はるみ 業績とテーマとの関連度で個別銘柄を選択

① セグエグループ(3968)

セグエグループはネットワークセキュリティ関連の商品を取り扱い、さらに設計から構築・運用・保守などのサービスを提供している企業です。

18年第1四半期の決算は、連結経常利益2.9億円(前年同期比10.4%増)、通期予想の当期純利益3.6億円(前年同期比13.5%増)にも好調さが伺えました。

セグエグループの状況を振り返って見ると、4月にファルコンシステムコンサルティング社※1をM&Aによって子会社化。さらに翌月の5月にはGSX社※2と協業を開始するなど、成長投資を積極的に行っていました。
※1認証セキュリティソフトウエアの開発ベンダー ※2サイバーセキュリティ教育カンパニー

こうした「事業成長のための積極的な投資」が投資家から好感され、GSX社との協業開始発表の直後から移動平均線ではゴールデンクロスが発生、約1ヶ月間上昇トレンドが続きました。

向後はるみさん推奨 セグエグループ(3968) 7月5日~10月5日

向後はるみさん推奨 セグエグループ(3968) 7月5日~10月5日

このゴールデンクロスのタイミングでは、向後はるみさんは買い推奨していません。

5月末には個人情報漏洩のニュースもあり、情報セキュリティー関連株はさらに上昇基調を強めていましたが、この時も買い判断をしませんでした。

向後はるみさんが動いたのは上昇トレンドになってから約1ヶ月半後。

7月3日のローソク足が陰トンカチで底入れの可能性を示唆、4日には陽線に切り替わった時でした。翌5日に反発買いを狙っての判断でしょう。

向後はるみさん推奨 アイビーシー(3920) ローソク足を分析

向後はるみさん推奨 アイビーシー(3920) ローソク足を分析

向後はるみさんの狙い通り7月6日から株価は反発したので、ローソク足による判断は悪くなかったと思います。

ただ、5月の材料発表後に動き出した投資家も多い中、7月まで買いを待った向後はるみさんの判断が良かったかというと、疑問が残ります。

GSX社との協業開始発表後の最初の上昇の波に乗れていたら・・。利幅は+26.4%まで伸ばせていたことでしょう。

ファンダメンタルをもっと重視しても良かったでしょう。

 

② アイビーシー(3920)

次に、向後はるみさんが推奨していたアイビーシー(3920)は、社内システムの性能監視ソフトの開発と販売、運用支援サービスを手掛ける企業で、ネットワーク監視システムのパイオニアです。

18年第2四半期の経常利益は1.62億円(前年同月比144.5%増)に急拡大、通期予想の当期純利益1.29億円(前年同期比12.8%増)と、セグエグループに続き業績の好調さが伺えました。

強い情報トレンドを形成しながら何度も押し目で反発しているので、向後はるみさんは押し目を狙っていたことが想定できます。

向後はるみさん推奨 アイビーシー(3920) 7月5日~10月5日

向後はるみさん推奨 アイビーシー(3920) 7月5日~10月5日

アイビーシーの状況を見ると、6月11日にはインフォサイエンス株式会社が提供する統合ログ管理ツール「Logstorage」を、クラウド型の「LOG on SAMS」として提供開始したことで好感が持たれ、株価上昇を後押ししました。

5月から6月までのローソク足の動きから、向後はるみさんはさらなる株価上昇を想定したのでしょう。7月5日に買いを推奨します。

今回もセグエグループの取引同様、決して悪い判断ではなかったと思います。かなり強い上方トレンドでの押し目であり、向後はるみさんが難しい見極めをできた事は評価できます。

惜しかったのは、高値圏での買い判断となったことでしょう。

向後はるみさんが推奨する約1ヶ月前、6月9日に移動平均線はゴールデンクロスし、買い指標が出ていました。

向後はるみさん推奨 アイビーシー(3920) 移動平均線を分析

向後はるみさん推奨 アイビーシー(3920) 移動平均線を分析

この買いサインを見逃さず、好材料が出た時点で判断できていれば、もっと安値で拾えていました。

今回も利幅を取るチャンスを逃してしまった感はぬぐえません

 

③ セキュアヴェイル(3042)

セキュアヴェイル(3042)は情報セキュリティシステムの構築・運用、ログ分析サービスに特化。有人による24時間監視体制を採用している企業です。

18年第2四半期の経常利益は400万円(前期比連結費92.6%減)に落ち込むも、通期予想では5,100万円(前期比13倍)の見通しと、3期連続増収を掲げていました。

ここでも向後はるみさんは、押し目を狙って買いを判断したように見えます。

セキュアヴェイルのチャートを見ると、ボックス相場になっています。高値圏でボックス相場を作っても、まだまだ上昇余地はあると考え、ボックス相場内での下落タイミングを狙っていたと考えられます。

向後はるみさん推奨 セキュアヴェイル(3042) 7月5日~10月5日

向後はるみさん推奨 セキュアヴェイル(3042) 7月5日~10月5日

向後はるみさんが推奨した7月5日の翌日からセキュアヴェイルの株価は再度反転、7月27日には株価1,617円まで伸びています。

押し目の買い判断は良かったものの、今回、難しかったのは「売り」の判断です。

ボックス相場がどこまで続くかの読みを見誤ると、売るタイミングを見失い含み損となってしまうこと。

加えて、7月27日が2018年の年初来高値1,617円を記録。これは2015年の高値1,733円に次ぐ株価であったので、「ついに越えるか?」と期待して、売るタイミングを逃すことも想像できます。

売りタイミングが分かりずらい取引でしたね。

 

向後はるみさんは売り目安を示していないので、売りのポイントを見極められなければ、株価下落の波に一気にのまれていたでしょう。

 

 分析から見えた3銘柄の特徴

向後はるみさんが推奨した3銘柄で共通していたのは、業績が好調な企業であることと、テーマとの関連度が高い銘柄を選んでいることです。

テーマ化した時に、そのテーマから連想しやすい企業で業績が好調であれば、個人投資家が飛びつくので資金が集まります。

そういった投資家心理も合わせて、業績好調でテーマとの関連度が高い銘柄を選んでいるのでしょう。

 向後はるみさんの有望株選びのポイント

・人気化しているテーマ
・テーマとの関連度の高さ
・業績が好調

 

向後はるみ 有望株でもタイミング次第で急反落

向後はるみさんが選んだ銘柄は、直後に上昇を見せていることから、一定の評価はできそうです。

一方で、疑問に感じた点もあります。

向後はるみさんが選んだ銘柄は、

・株価が上がってから下がるのが早い 
・利幅を取るチャンスを逃している
・ファンダメンタル分析を重視していない

注意が必要なのが、株価下落までが早く、売りタイミングを見誤ると急反落していることです。選んだ銘柄が有望株と言えるかは、的確な売り判断次第です。

そこで、向後はるみさんがストラテジー顧問を務める、株エヴァンジェリストの投資法を紹介します。

今回分析をした3銘柄は、あくまで「有望銘柄選びの着眼点」を見るものでした。

向後はるみさんから売買の投資助言までもらえると、株価変動や利幅の取り方が変わる可能性もあるので、あわせて確認してみて下さい。

株エヴァンジェリスト

https://kabu-kenshou.com/itemlist/000007.html/

株エヴァンジェリスト 投資法を見る

 

向後はるみ氏の経歴や実績を検証

向後はるみ氏は美しすぎるフィナンシャルプランナーとして、ラジオNIKKEIなどのメディアに頻繁に出現しておりマネー誌への執筆を多数行なっています。

他にもネットマネーやダイヤモンドZAi・宝島株ムックなど、中には連載物もあり日刊ゲンダイにて「女子力投資」の執筆を請け負っています。

経歴2012年:黒岩アセットマネジメント執行役員に就任

2013年12月:前池英樹氏率いる新生ジャパン投資へ移籍

2014年6月:グローバルリンクアドバイザーズにてファンドの組成・運用

2016年:株エヴァンジェリストで助言者

行動派ですが短期間での動きが目立ちますね。

 

ちなみにネット上の「向後はるみ」の検索キーワードをチェックしますと

世の中の投資家は、実績以上に彼女自身に興味があるようですね。(笑)

 

年齢やプロフィール、結婚などプライベートに関する検索が非常に多いです。しかし、残念ながらこれら情報がネットで開示されていることはなく未だ謎に包まれています。

今後の進展があり次第追記をしますね。。

 

テクニカルアナリストとしての向後はるみ氏

株-1グランプリ

見た目だけでなくトレーダーとしても秀でており、夕刊フジの人気企画「株-1グランプリ」では何度か優勝を果たしています。

ラジオNIKKEIの中では推奨銘柄の提供とその解説を行っていますが、やはりテクニカルアナリストなので業績等のバックグラウンドが良好。

且つ安定している銘柄を選定し、テクニカルをシンプルに当てはめて参戦するポイントを見定めているという印象です。

 

ここ最近の成績は?

投資の達人でのパフォーマンスはありませんでした。(2018/7/11)

 

これまでの株エヴァンジェリストでの銘柄分析は行っているので参考にして下さい。向後氏のトレードスタイルはトレンド重視の順張りが基本であるという事も見受けられ、比較的慎重派であると言えますね。

 

向後はるみ氏と投資顧問との関連性

向後はるみ氏は株エヴァンジェリスト、グローバルリンクアドバイザーズとの繋がりがあります。

株エヴァンジェリストでは銘柄の分析者との事ですが、サイト中に向後氏の画像が万遍なく散りばめてられています。代名詞である容姿を推す戦略でしょうか。

推奨銘柄の実績を確認すると、選定の堅調さとテクニカルがシンプルに当てはめられていると思われるものがあります。

 

また現時点でのパフォーマンスは見受けられませんでしたが、Yahooファイナンスで株価予想を行っているなど、活躍の場は多岐に渡ります。

その中でも預託金にダイレクトに影響する運用業務は、負荷の比重が大きい上に、何より自身が相場を張らなければなりません。

それと比較すると一方的に見解を提示する株価予想や、自身が経営しているわけでもない投資助言業務にそこまで入れ込んでいるのだろうか?と疑問を持ってしまいます。

 

会社単位で考察すれば、グローバルリンクアドバイザーズの比重が大きいのではないでしょうか。

 

シルバーホーク総括

向後はるみ氏はその外見などから当人自体が著名ですが、世間では実際の取引力もあるとされています。

向後氏のテクニカル分析は複雑なものではなく、基本に忠実であると見受けられます。

向後はるみ氏

一定以上相場に馴染みがある人なら、チャートから取引の軌跡を見ればその思惑を解析する事が出来るでしょう。

したがって相場投資初心者の人でも、向後氏の観点は伝わりやすいかもしれません。そもそも相場とは多数決で作用するものなので、あまり細かい要因を考慮しても実際の値動きに作用する事は少ないでしょう。

 

基本的な事が多め。特別性は薄いか?

向後はるみ氏の分析はラジオNIKKEIや関連サイトや著書を見ても基本的な事ばかりで難しい事は書いていません。誰もが見ている基本的な要素ほど、実際の相場には反映され易いという事になります。

向後氏の選定銘柄は、一定以上認知度のある銘柄が多く、値動きの軽いマニアック銘柄は殆ど見受けられません。

基本的なことは大事ですが、情報を求める投資家は「失敗しない投資がしたい!」「もっと儲けたい!」と考えるのが普通でしょう。その点を踏まえると、雅投資顧問などの実績のある情報を利用する事が、最も状況を改善させる近道だと言えます。

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