大塚家具(8186)の株価はこれから上がる?下がる?業務提携は救いとなるか

 2018/12/22

泥沼の大塚家具が方針転換!「居然之家」との業務提携

2018年12月21日の朝方、経営不振に苦悩する大塚家具について日経新聞からある報道がありました。

大塚家具による中国の家具販売大手である「居然之家(イージーホーム)」との業務提携です。

 

大塚家具 「居然之家」との業務提携ニュース

大塚家具 「居然之家」との業務提携ニュース

 

まだ検討という段階ですが、同日の株式市場が引けた後に行われる取締役会で正式決定がされるとのことでした。

居然之家(イージーホーム)は中国国内で200店舗以上を運営し、年間売上高が1兆円にものぼる大手です。

既に、何らかの手を施さなければならない状態である大塚家具ですが、今回の業務提携により日本国外での販路を拡大していこうという考えでしょうか。

近年の日本企業においてよく聞く施策ですが、八方ふさがりの同社にとっては他に選択肢が無かったということでしょう。

 

 

ただその後、この日経新聞の業務提携報道について大塚家具は自社が発表した内容ではないと表明しています。

たしかに居然之家(イージーホーム)との業務提携について検討中ではあるものの、取締役会では「付議する予定」という表現に留まっています。

したがって、当方針が同日の取締役会で決定されるかは微妙なところですね。

 

業務提携報道に対する大塚家具のコメント

業務提携報道に対する大塚家具のコメント

 

大塚家具は、元々歴代の経営者が皆身内というれっきとした同族企業です。

以前から業務提携を模索しているという話は出ていましたが、吸収合併される可能性もあり得る今回の方針は、同族企業にとっては苦渋の選択であるとも考えられますね。

 

大塚家具の経営不振の経緯とは?

現在、大塚家具の経営状態は明確に不振と言えます。

創業者である大塚勝久氏の様々な施策で2001年にピークを迎えるものの、その後は住宅需要の低迷や、ニトリ、IKEA等の新興勢力の台頭により業績は低迷していきます。

2009年から娘の大塚久美子氏が社長に就任することになりますが、採用した戦略が以前の勝久氏のものと真逆なものでした。たしかにそれで一時は持ち直したものの、業績は再び低迷。

勝久氏はかつての自身の戦略を「否定された」という思いも含み、久美子氏の社長解任を提案していました。

最終的にこれが成立し、大塚勝久氏が社長兼務で現場復帰の上、以前の自身の戦略に戻していきます。

 

大塚勝久氏

大塚勝久氏

 

しかし業績の低迷は止まらず、二度の下方修正が行われることとなります。

さらに勝久氏による粛清人事や多額の広告費の積み増し、さらに勝久氏自身の故郷に5000坪の土地を購入がされているといった点から反感を買い、改善を求める要望書が出されました。

これがきっかけとなり、久美子氏が再び社長に就任。

 

大塚久美子氏

大塚久美子氏

 

加えて、勝久氏に対し「経営を混乱させ不透明にさせた」として久美子氏は、勝久氏を含まない取締役を選任するよう株主総会に提案しました。

ちなみに勝久氏は大塚家具の筆頭株主であり、妻が10%子が5%ずつ保有しています。そういった背景もあり、創業者一族同士で委任状争奪戦を展開することとなります。

これが世間でも一時話題となっていた「親子喧嘩」ですね。

 

株主総会により、久美子氏の社長続投が決定されました。しかしその後も、業績はさらに低迷は続き2018年12月期には三回目となる下方修正を行うに至ります。

 

「居然之家」との業務提携、株価の反応は?

日経新聞の先行した業務提携の報道に、大塚家具の株価は大きく反応しました。

 

大塚家具(8186)チャート

大塚家具(8186)チャート

 

実運営でも株価でも先の見えない大塚家具であっただけあって、経営再建の一筋の光明になると市場に取られたのでしょう。

元々、大した材料も無く下げ続けていたので売り飽きられていた節も感じますね。株価は343円まで上がりストップ高を付けて12月21日の取引を終了しています。

 

大塚家具は、340円に大きな節目があります。

 

大塚家具(8186)チャート②340円ライン

大塚家具(8186)チャート②340円ライン

 

ここは裏抵抗が効いており、三度にわたり上値を押えられています。

今回の上昇はそこを上抜けたことで、テクニカルのセオリーではダウントレンドを壊したことになりますね。

しかし正式にトレンドの転換を目論むなら、一度押し目をつけてさらに21日の高値を上抜ける必要があります。

 

大引け後の大塚家具からのIR

12月21日の大塚家具は、引け後に様々な展開が起こりました。取締役会において、居然之家(イージーホーム)との業務提携については基本合意がなされた模様です。

居然之家との業務提携合意のリリース

居然之家との業務提携合意のリリース

 

ただ同時に今期に対する無配予想も示されたため、株価には再び暗雲が立ち込めています。

 

配当予想の修正(無配)に関するリリース

配当予想の修正(無配)に関するリリース

 

ただ一旦株価が下がったとしても、大塚家具の株価は既に売り向かうにもリスクを伴う水準まで来ています。

むしろ上値余地が大きいので、今回の件で資本提携が締結されるなどしたら、株価は大きく上昇していくかもしれません。

ゾーンが概ね90円ごとに区切られていることもあり、上昇に転じたらやりやすい相場になることが期待できそうです。

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