ドラゴンチャートとは、その名の通り「相場の値動きがドラゴンのように形成」付けられた株価チャートです。
米生まれの当チャートは海外では主流でも、日本ではさほど馴染みのないチャートパターンでしょう。
そのためか日本語のページが少なく、尚且つ異なる見解が書かれていることがあります。
そこで、元証券マンの管理人が海外サイトの情報を引用しながら、ドラゴンチャートの見方や使い方を解説。売買ポイントを覚えて活用してみて下さい。
ドラゴンチャートの見方は 2パターン
海外サイトに目を向けると、ドラゴンチャートは2つの形を持っていることを教えてくれています。
ドラゴンチャートは、いくつかの異なる取引ルールとターゲットを持つ「W」チャートまたは「ダブルボトム」チャートに似ています。逆ドラゴンは「M」チャートに似ています。
引用元:The Dragon Pattern Forex Trading System
どうやら「W」と「M」という2つの見方があるようです。
異なる見解で書かれているのは日本では馴染みがないことで、2パターンの存在を知らない方が多いためでしょう。
今回は「W」のドラゴンチャートの使い方を確認していきます。
ドラゴンチャート 「W」の使い方
ドラゴンチャートはドラゴンの体のようなイメージです。
形が似ているダブルボトムやエリオット波動論とは異なり、「W」チャートを形成しながら推移していきます。
実際にチャート図を見てみましょう。
昨年7月~9月の日経225チャートで「W」のドラゴンチャートが形成されていました。
「W」のドラゴンチャートの値動きをまとめると、概ね下記のようになります。
「W」ドラゴンチャートの値動き
2:背中の辺りで上昇を一服、レンジ相場に移行
3:下降後に反発して背中の高値をブレイクアウト
4:下降後に反発して顎が発生
5:頭の高値をブレイクし、株価上昇
ドラゴンチャート 買いのポイントは「頭」
買いタイミングは顎の部分で反発後、頭の高値をブレイクアウトした時が理想的です。
背中の直近高値を上抜けるだけで上昇トレンド転換することもありますが、上値抵抗線を引くことで機能し、トレンド転換しない場合もあります。
したがって、頭の高値を設定しておくことで、上昇トレンド転換を見極める精度が上がります。
より大きな躍進を見込められるようになるので意識してみて下さい。
ドラゴンチャート 売りポイントは「尻尾」と「頭」の幅
ドラゴンチャートの「尻尾」と「頭」が売り判断のキーとなります。
正確には2つを主軸とした上昇幅を見ます。
「顎」が「頭」をブレイクアウトした後の上昇幅は、「尻尾」から「頭」までの値幅と同等になる傾向があるということです。
つまり、尻尾から頭の上昇幅分上がると考えれば良いということですね。
現に当時期の日経225は水準通りの高値を取りました。
手仕舞いする目安を付けられれば、トレードリスクを格段に軽減することができるでしょう。
まだ日本ではマイナーと言えるドラゴンチャートですが、海外では機能性が周知されています。
もし近しいチャートを見つける事が出来れば、ボリンジャーバンド やMACD などのテクニカル指標と合わせながら試してみることをおすすめします。
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