夏枯れ相場 2019年の外国人投資家動向を元証券マンが予測

 2019/08/02

日本国内の8月の株式相場は「夏枯れ相場」と呼ばれることがあります。

いわゆるアノマリーで、国内外の投資家が夏季休暇に入り、市場参加者が減って取引量が落ち込む相場のことを指します。

注目すべきは国内投資家よりも、外国人投資家の動向です。

外国人投資家は日本株の6割以上を売買していると言われ、日本市場への影響は無視できません

そこで、元証券マンの管理人が外国人投資家の動向を踏まえ、2019年の夏枯れ相場を分析。

彼らの動向を読み、夏枯れ相場を利益獲得のチャンスに変える株式投資を実践してみてください。

 

夏枯れ相場 2019年も軟調の予想

毎年8月は「夏枯れ相場」と呼ばれ、相場が軟調になりやすいと言われています。

夏枯れ相場(なつがれそうば)

夏になるとお盆休みなどで市場参加者が減るため株式市場の取引高が減少し、相場があまり動かなくなること。

引用元:http://urx.space/SyJc

2019年のお盆期間は8月13日(火)~15日(木)。16日(金)も休みを取ると、10日(土)~18日(日)で最大9連休となります。

ちょうどこの時期、外国人投資家もバカンス(約2~3週間)に入ります。

日本株保有率の高い彼らは、バカンスに入る前に保有株のポジション整理をしたい思惑もあるでしょう。

長期夏季休暇によって2019年も夏枯れ相場になる可能性があります。

 

夏枯れ相場 ボラティリティが高いのが特徴

夏枯れ相場を上手に乗り切るための、重要なポイントがあります。

夏枯れ相場はボラティリティが高くなる傾向があるということです。

先述の通り、8月の長期休暇で市場参加者が減り、下記の流れが予測できます。

①市場参加者が減る

②出来高が減る

③少しの資金流入で株価変動が起きやすくなる

④ボラティリティが高くなる 

上記のようにボラティリティが高くなることで、利益幅を狙いにいける反面、リスクが高くなるのも夏枯れ相場の特徴です。

相場状況を理解して、損失を出さないように準備をしておきましょう。

 

夏枯れ相場 外国人株比率が高い株には注意

株式相場全体が軟調になりやすい中、特に注意しておきたいのは外国人株保有比率の高い株です。

外国人投資家がこぞってポジション調整を行った場合、株価への影響は大きいと考えられます。

下記の銘柄には特に警戒をしましょう。

 外国人株比率が高い銘柄

・東証一部の銘柄
・銀行系の銘柄

東証一部の銘柄から、外国人株比率が高い理由を確認していきます。

 

「東証一部」の大型株が買われやすい傾向

外国人株比率の高い日本株トップ30(2019/7/31 現在)を抽出してみました。

赤枠で囲っているのが東証一部で上場している銘柄です。赤枠の数があきらかに多いのが分かりますね。

外国人株比率トップ30

外国人株比率トップ30

赤枠数は合計で19あります。

外国人株比率トップ30銘柄の内、19銘柄が東証一部の銘柄ということです。

以上のことからも外国人投資家は日本の大型株を好んで買っているのが見て取れます。

夏枯れ相場でむやみに東証一部上場銘柄に手を出してしまうと、タイミングによっては外国人投資家のポジション調整で株価下落に巻き込まれる可能性もあります。

東証一部上場銘柄を保有中、もしくは買い検討しているのであれば、十分に下落リスクを考慮して下さい。

 

「銀行関連銘柄」は外国人投資家に人気

東証一部上場銘柄の中でも、注意が必要なのは銀行関連銘柄です。

なぜなら、銀行関連銘柄は外国人投資家に人気で、外国人株比率が高くなっているからです。

外国人株比率20%を越えると、外国人投資家の保有割合は高いと言えるでしょう。

下記は、四季報2019年3集から転載した、銀行関連銘柄の外国人株比率の一部です。

 [銘柄名:外国人株比率]

りそなHD(8308):37.4%
三菱UFJ(8306) :33.8%
みずほフィナンシャル(8411)  :22.8%
三井住友フィナンシャル(8316):42.6%
三井住友トラストホールディングス(8309) :40.3%
新生銀行(8303):55.0%
SBIホールディングス(8473):43.5%
ふくおかフィナンシャルグループ(8354):25.8%

海外の大口投資機関をはじめとして、外国人の株保有の高さが伺えます。

海外投資機関が持ち株を減らす動きを取るかもしれないので、銀行関連銘柄には特に注意をしましょう。

 

夏枯れ相場 2019年の狙い目は割安になった大型株

資金力豊富な外国人投資家が減ることで、大型株の流動性が落ちると想定できます。

夏枯れ相場では大型株の出来高が下がったタイミングが、チャンスとなることがあります。

結論からいいますと、夏枯れ相場の終わる頃に順張りでエントリーしましょう。

その理由を2つ紹介します。

 

夏枯れ相場に挑むなら「順張り」で

1つ目の理由は、夏枯れ相場の終わり頃から、上昇トレンドに反転することがあるためです。

長期休暇が抜ける8月末頃から、徐々に市場に活気が戻り、トレンド転換の起点となることもあります。

2つ目の理由は、JPX日経インデックス400の入れ替えがあります。

JPX日経インデックス400とは、東京証券取引所の中で「過去3年間の営業利益+ROE(自己資本比率)+時価総額」の3つの指標から、成績良好の400銘柄を採用した指数です。

2018年8月には約30銘柄ほどの入れ替えがあり、東証一部からの採用銘柄は396銘柄となりました。

このJPX日経インデックス400の銘柄入れ替えの公表が2019年8月7日にされ、8月31日に実施されます。

長期休暇を終えた外国人投資家が、日本市場に戻ってくることを考えると、東証一部の割安大型株を事前に仕込んでおくのもいいと思います。

 

夏枯れ相場 選ぶ銘柄次第でチャンス相場に

取引量が落ち込む夏枯れ相場でも、ポジション調整と銘柄の買い方に気を付ければ、利益獲得のチャンスはあります。

気を付けたいのは、外国人投資家の動向です。

彼らより前にポジション調整をして、リスク回避することを検討してみてください。

次に、夏枯れ相場の割安大型株に目を向けてみましょう

8月末あたりから、バカンスを終えた外国人投資家が日本市場に戻ることが予測できます。銘柄の買い時を逃さなければ、底値で仕込めて高い利幅を取ることができると思います。

外国人投資家の日本株保有状況がわかるストックウェザー は、銘柄選びにも役立ちます。

2019年の夏枯れ相場の動向を読みながら、負けない株式投資を実践してみてください。

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