アレス投資顧問 評判の成功報酬型は損か得か 推奨銘柄から検証

 2019/07/06

アレス投資顧問
https://ales-ia.com/

アレス投資顧問が運営を開始して半年以上経ちました。評判はというと、あまり芳しくないのが現状のようです。

提供サービスに成果報酬型というプランがあって、投資家の注目を集めた割に、なぜ評判が良いとは言えないのか

またアレス投資顧問のサービスの特徴になっている成功報酬型が、利用したいと思っている投資家さんにとって損か得か、元証券マンの管理人が調べました。

アレス投資顧問の成功報酬型の契約と、他社の期間契約の事例を比較・検証したので、アレス投資顧問の「成功報酬型」が気になる方は、ぜひご一読ください。

 

アレス投資顧問の低評判 要因は3つ

アレス投資顧問の評判がいまいちなのは、3つの要因があります。

 イーキャピタル 行政処分時に所属
アレス投資顧問の役員である「阿部 隆さん(代表)」「矢野 恵太さん(取締役)」「齊藤 浩友さん(取締役)」の3名が、行政処分が下った際、分析者としてイーキャピタルに所属していました。

当時のイーキャピタルは「業界裏情報」を持っているとウソの情報を挙げ、投資家を契約に誘導していたことで処罰を受けたのです。13年前のことですが、当時の関係者であったことは、投資家からすると心証が悪いのは仕方ありません。

 

 某ウェブサイトとの癒着疑惑
アレス投資顧問は某ウェブサイトで「オススメ投資顧問」として取り上げられています。ただ、これが問題で・・。

実はこの某ウェブサイトが株マイスターを人気の投資顧問として取り上げていたのですが、そのサイトとの癒着が株マイスターが行政処分を受けた理由の一つでした。

某ウェブサイトが癒着関係にあった株マイスターを意図的に優良のおすすめ投資顧問としてランキング上位で紹介していたのです。

そして今、優良投資顧問として紹介されているうちの一つがアレス投資顧問です。そのため、アレス投資顧問も某ウェブサイトと癒着関係疑惑が浮上しています。

 

 成功報酬型の仕組み
アレス投資顧問は成功報酬型と知って、おそらく「利益が出なかったら、お金は払わなくていい」と思った方も多いでしょう。

しかし、アレス投資顧問の言う成功報酬型とは、20%の成功報酬金+別途で「会費」がかかります。

例) プレミアム会員180日契約の場合

支払い額=成功報酬20%+会費60万円

会費は前払いで支払う必要があり、売買の結果は関係ありません。

 

アレス投資顧問 成功報酬型の損得を検証

成功報酬型の仕組みは理解して頂けたと思うので、アレス投資顧問のサービスで損をするのか得をするのか、事例に当てはめながら検証をしていきましょう。

アレス投資顧問は、Ubicomを紹介銘柄として提供していました。Ubicomは買い推奨した4月5日から、分析日の6月10日までの株価で検証します。

Ubicomはグローバル関連のソフトウェア設計・開発や医療に関するシステム開発、エンタープライズ・ソリューション事業などを手掛ける企業です。

アレス投資顧問が推奨した後のUbicom株価は、波を形成するものの、5月8日の上方修正では連結経常損益5.1億円→5.9億円(従来予想比15.4%増)、5月15日の決算発表は上方修正通り、連結経常損益5.9億円(前期比66.4%増)で買い気配が続きました。

アレス投資顧問 推奨Ubicom(3937) 投資結果

「成功報酬型」に当てはめた純損益

4月5日~6月10日の約2ヶ月間で、Ubicomの株価は222円(+23,8%増)伸びました。1株222円の株価上昇のため、1,000株購入すると222,000円の粗利益です。

では、アレス投資顧問の「成功報酬型」に当てはめてみます。

プレミアム会員(180日) で想定

1.まず成功報酬金がいくらになるかを計算しましょう。

成功報酬金の計算式:(粗利益※-取引手数料※)×成功報酬

※粗利益の計算式:上昇株価×購入株数。
※取引手数料200円(売買各100円)と仮定。

上昇株価:222円
購入株数:1,000株

成功報酬金:(222円×1,000株-200円)×20%=44,000円

 

2.次に、アレス投資顧問へ支払う額を計算します。

支払い額の計算式:会費+成功報酬金

プレミアム会員(180日):600,000円
成功報酬金:44,000円

上昇株価:222円
購入株数:1,000株

支払い額:600,000円(会費)+44,000円(成功報酬金)=644,000円

アレス投資顧問へ総額644,000円を支払うことになります。

 

3.最後に、手元にいくらの利益が残るのかを計算しましょう。

純損益の計算式:粗利益-支払い額

粗利益:222円(上昇株価)×1,000株(購入株数)

上昇株価:222円
購入株数:1,000株

純損益:222,200円(粗利益)-644,000円(支払い額)=-421,800円


株価売買で222,200円の利益を出したのに、あなたは421,800円も損する計算
になります。

これ以外に、プレミアム会員(180日)は「合計13銘柄の推奨」があるため投資金もそれなりに必要です。

アレス投資顧問の成功報酬型は、損するケースが多そう…。

 

もちろん今回のUbicomはあくまでも1つの事例に過ぎず、推奨銘柄の上昇率や購入株数はケースバイケースで異なります。ただ、売買で得しても、最終的に損してしまうかもしれないことは頭に入れておきましょう。

アレス投資顧問の成果報酬型と他社の期間契約を比較

アレス投資顧問の成功報酬型と、他の投資顧問、今回は雅投資顧問の期間契約と比べてみましょう。

雅投資顧問の期間契約は、アレス投資顧問と同じく、契約期間中に投資助言サポートを受けられます。成功報酬金はなく、決められた金額の支払いになります。

では、雅投資顧問が推奨したレアジョブ(6096)の例をとって紹介します。

 

雅投資顧問の期間契約の純損益

雅投資顧問の推奨後、レアジョブの株価は1月25日~3月20日の約2ヶ月間で+247.1%上昇しています。

1月25日買い値:965円
3月20日売り値:3,350円

1株2,385円株価上昇のため、1,000株購入すると2,385,000円の粗利益です。

では、アレス投資顧問のプレミアム会員(180日)と同等の価格帯にあたる、雅投資顧問の「ベーシックコース」に当てはめてみます。

 

 雅投資顧問 ベーシックコースで想定

1.成功報酬金はありません。

成功報酬金:0円

 

2.次に、雅投資顧問へ支払う額を計算します。

支払い額は、投資助言料になります。

ベーシックコース(30日):500,000円
支払い額:500,000円

雅投資顧問へ総額500,000円を支払うことになります。

 

3.最後に、手元にいくらの利益が残るのかを計算しましょう。

純損益の計算式:粗利益-支払い額

粗利益:2,385円(上昇株価)×1,000株(購入株数)
純損益:2,385,000円(粗利益)-500,000円(支払い額)=+1,885,000円

 

あなたは1,885,000円の利益を得られる計算になります。

ベーシックコースでは3銘柄を受け取ることができるので、さらに利益を積み上げることも期待出来そうです。

成功報酬がない分、手元に残る利益が多そうです。

決まった額を支払えばいいので、いくら自分の手元に残るのかがわかりやすいですね。

成功報酬金のような後払いがなく、決まった額だけを支払えば、売買利益は自分のものというのも魅力的です。

アレス投資顧問と雅投資顧問の事例を比較すると、ほぼ同額の会費でシュミレーションしましたが、利益額の差が顕著に出ました。

売買に勝てたとしても収支がマイナスになる可能性があるというのが、投資家にとってはネックです。

 

アレス投資顧問の成功報酬型は負担が大きい

アレス投資顧問の成功報酬型は、Ubicomの事例から、1,000株で売買して利益を得ても、損をしてしまうという結果になりました。

損する結果になったのは、「成功報酬20%+会費」のダブルの支払いが要因です。

投資家の利益が減ってしまうことから、アレス投資顧問の成功報酬型が低評判なのかもしれません。

より高い上昇率の銘柄を受け取れれば、利益を得られるかもしれませんが、その可能性は未知数です。また会員区分によっては10銘柄以上の提供があるので、投資金面の心配もあります。

お得感を優先したい投資家の方は、同等の価格帯ながら成功報酬金の発生しない雅投資顧問の期間契約プラン を参考にしながら、自分に合った株式投資を実践してみるのもいいと思います。

 

※過去の検証銘柄を見る

推奨銘柄アイ・ピー・エス(4335)を検証

今回検証するのは、アレス投資顧問です。

まだ設立して1年程しか経っていない会社だからか、同顧問のサイトには銘柄推奨実績がまだ公開されていません

アレス投資顧問 銘柄推奨実績ページ

アレス投資顧問 銘柄推奨実績ページ

非公開というわけではなく「準備中」という印象を受けますが、これでは当サイトで行っている推奨銘柄の検証が出来ません。

したがって今回は、無料コンテンツの中で公開されている「アレスの飛翔銘柄」の検証に代えたいと思います。

 

アレス投資顧問の銘柄選定根拠は?

アレス投資顧問 アイ・ピー・エス(4335)

アレス投資顧問 アイ・ピー・エス(4335)

銘柄名アイ・ピー・エス(4335)
推奨日株価2018年12月14日/1,150円

 

アレス投資顧問はアイ・ピー・エスを短期的に上昇を狙える銘柄としています。その根拠もホームページ内に記されていますね。

アレス投資顧問  アイ・ピー・エス(4335)推奨根拠

アイ・ピー・エス(4335)推奨根拠

要は、アイ・ピー・エスが連携しているSAPジャパンとRPAテクノロジーズの内、SAPジャパンが2018年10月10日にDellとの連携を強化すると発表したことに期待を持っているわけですね。

SPAジャパンを通じたアイ・ピー・エスが手掛けるSAPのERP導入の市場規模が4,000社を超えると試算されていることが、アレス投資顧問がアイ・ピー・エスに期待をする根拠となっている模様です。

アレス投資顧問が、アイ・ピー・エスに対し短期的な上昇を見込んだと公開したのは、2018年12月14日と記されています。

株価と出来高は12月14日と合致しているのでこれを推奨日として問題ないでしょう。

12月14日以降の株価をテクニカル分析した内容も書かれているので、初掲載は12月14日で本文だけ後日更新していると考えられます。

 

既に株価がピークなのに推奨?

アレス投資顧問 アイ・ピー・エス(4335)株価推移1

アレス投資顧問 アイ・ピー・エス(4335)株価推移1

しかしアレス投資顧問が推奨日とした12月14日は、既に株価がピークとなった翌日です。

12月10日、子会社のRPAテクノロジーズ、SAPジャパン、アイ・ピー・エスの3社共同で、中堅中小企業向けにERP(統合基幹業務システム)の入力業務における自動化ソリューションの提供開始が発表されています。

これが好材料となり、12月10日以降アイ・ピー・エスの株価が急伸します。

 

アレス投資顧問が12月14日のタイミングでアイ・ピー・エスに着目したのは、すでに遅かったと言えるでしょう。

12月14日の時点で株価は1.5倍弱まで急伸しています。さらに上昇を見込めると考えたのなら、アレス投資顧問の分析力には懸念を覚えます

アレス投資顧問 アイ・ピー・エス(4335)株価推移2

アレス投資顧問 アイ・ピー・エス(4335)株価推移2

たしかに当日は一目均衡表の雲の下限で反発していますので、ここから上昇するという錯覚を起こし得るかもしれません。

それにしても前日の12月13日の安値も割り込んでいるにもかかわらず、この程度の押しで反発するという判断に至るものでしょうか。

 

推奨後株価は-40%ほど下落…

13日はピークを取っている上に65日目の変化日であることを踏まえても、ここからの上昇を目論むのは無茶というものでしょう。

実際にその後の株価を見るとやはり12月13日をピークに-40%ほど下落しています。

もし、アレス投資顧問がこのタイミングで利用者に推奨をしていたとしたら、大きな損失を被っているところです。

 

アレス投資顧問の基本概要

次に、アレス投資顧問のコンセプトや代表取締役である阿部隆氏の経歴について検証していきます。

 

「会える投資顧問」に即した姿勢とは?

アレス投資顧問のコンテンツを見たところ、他と比較しても突出したところはありません。

あえて言えば、アレス投資顧問は「会える投資顧問」を自称しており、無料コンテンツの「アレスCEO阿部隆のアベブロ」は非常にオープンな内容となっています。

多くの同業者が、サイト上で「著名な分析者がバックアップについている」旨を押し出していますが、その人達の日常の行動を公開することはまずありません。

それどころかサイト上で推し出しておきながら、「その分析者はその顧問と何も関係が無い」ケースまで存在します。

 

アレス投資顧問コンセプト

アレス投資顧問 コンセプト

このように、多くの投資顧問の分析者の存在がブラックボックスである中、代表取締役CEOで筆頭分析者である阿部隆氏の日常をブログに綴っています。

このオープンな姿勢は、初見の人に好感を持たれやすいことでしょう。

 

代表取締役 阿部隆氏は元イーキャピタル

アレス投資顧問は投資助言・代理業を有している業者ですね。

代表取締役CEOの阿部隆氏の名前を検索しても、本人に関するヒットは特にありませんでしたが、唯一、イーキャピタルの分析者の中に同姓同名がいました

 

アレス投資顧問 イーキャピタル分析者

イーキャピタル分析者

これがアレス投資顧問の阿部隆氏と同一人物という確証はありません。

しかしホームページ中の本人の経歴を見ると、イーキャピタルを匂わす「大手投資顧問会社のトップアドバイザー」という記述があります。

 

アレス投資顧問 阿部隆氏 経歴

アレス投資顧問 阿部隆氏 経歴

 

阿部隆氏はウルフ村田とも関連

さらにイーキャピタルのサイト内で気になる記述を見つけました。

アレス投資顧問 ウルフ村田の株式研究所

ウルフ村田の株式研究所

 

ここでも阿部隆なる人物は「弊社のトップアドバイザー」と称され、あのウルフ村田氏との関連も垣間見えます。またこの文書がイーキャピタルのホームページにアップロードされたのは、2017年2月10日となっています。

アレス投資顧問が設立されたのが同年の12月なので、時系列を考慮しても双方の阿部隆氏が同一人物であることに不自然な点はありませんね。

 

イーキャピタルには行政処分歴がある

もちろんイーキャピタルも金商登録のある業者ですが、過去に検証した内容を鑑みると、それほど優れた分析力を有しているという印象は持てませんでした

 

無料コンテンツとはいえ今回のアイ・ピー・エスでの判断経緯も、やはりイーキャピタルの銘柄選定精度と同様の印象を受けてしまいます。

さらにイーキャピタルは、10年以上前になりますが行政処分を下されたことがあり、悪評が絶えない投資顧問でもあります。

行政処分の件に阿部隆氏が関わっていたかは定かではありませんが、そういった悪評高い投資顧問と繋がりが深いということは、アレス投資顧問は注意すべき業者なのかもしれません。

 

アレス投資顧問の総評

アレス投資顧問は、無料コンテンツの充実度は高いと思います。

コラムや注目内容によって分けられた銘柄情報の掲載、そして先述のCEOのブログですね。このような点を見ると、真摯な経営姿勢をうかがい知ることが出来ます。

しかし、先のアイ・ピー・エスでも解るとおり、投資判断にはまだまだ脆弱さが見られます。

いくら経営姿勢が良くても、結局のところ問われるのは助言力なので、現時点ではアレス投資顧問をおすすめできる業者とは言い難いです。TMJ投資顧問などの高い助言力を誇る投資顧問と、比較してみることをおすすめします。

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