イーキャピタル 「叶未来」の銘柄の選び方から実力を評価

 2019/10/29

イーキャピタル
https://www.e-cap.co.jp/

イーキャピタルといえば、世間からは「行政処分を受けた投資顧問」という評判が蔓延するも、今年で創立19年目を迎える投資顧問業者です。

紆余曲折ありながらも評価されている理由は、イーキャピタルに属している叶 未来(かのう みらい)さんという方に秘密がありそうです。

そこで、元証券マンの管理人が世間のイーキャピタルの評判を度外視して、叶さんの銘柄選びから、イーキャピタルを評価します。

イーキャピタル 情報発信の「実績」に注意

先に結論から申し上げますと、叶さんのブログやツイッターの実績には注意して下さい。

問題は銘柄提供数です。叶さんは、毎日2銘柄以上をイーキャピタルの注目銘柄として紹介、月間20銘柄以上を提供しています。

そして、日々蓄積される推奨銘柄の中から、株価上昇した銘柄のみを実績として紹介するようなので、あたかも好成績を収めているように見えます。

「数打てば当たる」提供方法を取っていることを、頭の片隅に置いておくといいでしょう。

それでは、9月の注目銘柄の一つ「システムサポート(4396)」から分析をしてみましょう。

 

イーキャピタル 推奨には物足りない判断材料

イーキャピタルの叶さんは、9月13日にシステムサポート(4396)を推奨しました。

システムサポートは、データベースやクラウドの移行・基盤構築を主に展開。2018年8月にマザーズ上場後、翌年8月には東証一部へ鞍替えをしたIT企業です。

当銘柄推奨は後場以降に公開されるので、9月17日(14~16日は土日祝)に始値1,619円で買いということなのでしょう。

※1,619円は終値、△7円は前日終値比、24,500株は出来高を指しています。

イーキャピタル  9月13日注目銘柄 システムサポート(4396)

イーキャピタル 9月13日注目銘柄 システムサポート(4396)

2019年3集の四季報で業績を見ると、毎期増益で順調な運営ができていることが伺えます。

また、8月30日には日系中堅証券である岩井コスモ証券が「優れた技術者を持つことから競争力が高くなっている」と指摘。同社株のレーティングを強気に目標株価2,000円と設定しました。(8月30日終値1,642円)

叶さんが注目銘柄として選んだ要因には「データセンター受託に注力し、自社製ソフト販売もしており注目」と記載されていることからも、同社の事業内容と業績で決めたと言えるでしょう。

 

投資結果:株価微増後に大幅下落

9月17日始値1,616円で買いに入ったと想定し、下図のチャートを用意しました。

9月20日~30日の7営業日は推奨株価より微増するも、後に下落トレンドに入りました。

イーキャピタル システムサポート推奨後の株価推移

イーキャピタル システムサポート推奨後の株価推移

売る判断を9月20日~30日の7営業日間に下せていたら、株価1%~5%上昇で利益確定できたことでしょう。

ただ、イーキャピタルの実績にシステムサポートが載っていないことから推測するに、当期間を狙って推奨をしたわけではなさそうです。

つまりは、スイングトレード向きの銘柄ではなかったと言えます。

皮肉にも10月いっぴより下落トレンドを形成し、現時点(10/28)で終値1,342円。推奨株価から-20.4%下落をしてしまいました。

なぜ、イーキャピタルの叶さんは、このタイミングで推奨を出したのか…。

 

ファンダメンタル・テクニカルが該当しない推奨

不可解なのが、推奨理由が見えないことです。

システムサポート(4396)をファンダメンタル・テクニカル分析で実践するも、特段このタイミングでの買い理由が見られません。

唯一考えられるのは、9月19日発売の2019年4集の四季報に合わせ、四季報銘柄として事前仕込みを狙っていたか…。ただ、スイングトレード向けの推奨ではないようなので、可能性は低いです。

先述の通り、叶さんが事業内容と業績のみで決めたのであれば、あまりにも安易な選定理由です。

 

選定ポイントは前日終値?

システムサポートの選定理由が見えないので、イーキャピタルの叶さんの他の注目銘柄から探ってみました。

期間は10月10日~17日のブログに記載されていた計10銘柄。

すると、10銘柄中9銘柄が前日終値より高い銘柄を選んでいました。

10/10
FCホールディングス(6542) 819円 △13円 11,600株
旭コンクリート工業(5268) 795円 △45円 36,200株

10/11
三谷セキサン(5273) 3,350円 ▼25円 6,700株
オイシックス(3182) 1,539円  △14円 129,600株

10/15
ハイパー(3054) 650円 △23円 93,400株
シンポ(5903) 1,622円 △34円 14,700株

10/16
ラクス(3923) 1,549円 △3円 165,400株 
ナビタス(6276) 407円 △8円 15,300株

10/17
フィックスターズ(3687) 1,480円 △12円 112,500株
アール・エス・シー(4664) 756円 △11円 19,800株

システムサポート(4396)も△7円での推奨、当ルールには該当します。

叶さんの注目銘柄はテーマも業績もバラバラのため、少しでも上昇傾向にある銘柄を選んでいるとも考えられます。

 

イーキャピタル 上昇銘柄の数だけ、下落銘柄もある

叶さんの銘柄選びは不透明で、ファンダメンタル・テクニカル分析からは知り得ることができませんでした。

一つ一つの個別銘柄を細かく分析するというよりも、1日2銘柄以上も推奨しているため、業績や目先の株価動向で判断することがあるのでしょう。

叶さんのような銘柄選びをする方に、大切な公式ブログやツイッターを任せているイーキャピタルも、同様の銘柄選定をする可能性は否めません。

過去にアレス投資顧問の役員 がイーキャピタルに所属中、行政処分を受けてしまう一件がありました。少々安易に物事を考えてしまう節が、イーキャピタルにはあるのかもしれません。

ただ、イーキャピタルの実績は事実なので、上昇銘柄を受け取れることもあると思います。

実績の背景には載せられていない下落銘柄があることを理解しつつ、イーキャピタルを利用したい投資家は検討を。もしくは他の投資情報源 と比較してみるのもいいと思います。

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