投資顧問ビズ(Biz)の評判は?詐欺被害がないか徹底検証!
2017/09/06

- ビズ(Biz)
- http://lead-biz.jp
記事の目次
投資顧問ビズ ワイエスフード(3358)の検証
前回検証したビズ(Biz)の2度目の進捗です。
ビズ(Biz)から送られてくるメルマガには、会員用サイトへの移行が出来るリンクがあります。
そこには推奨銘柄実績が公開されており、2月に入ってからも新しく更新された模様です。
今回はその中から、メルマガに載せられている最新の銘柄推奨実績からワイエスフード(3358)を検証していきたいと思います。
ビズ(Biz)の推奨銘柄ワイエスワード(3358)
ワイエスフード(3358)の業績を確認する
ワイエスフードは、九州が地盤の企業で、筑豊ラーメン店である「山小屋」「ばさらか」を展開しています。
直営からFC主体に軸足を以降しており、海外展開も積極的に推進しています。
ワイエスワード(3358)業績推移
平成29年3月期は、韓国の現地法人JCF 株式会社と合弁会社「JAPAN KOREA FRANCHISE」を設立。
同年2月24日には「うどん駅 萇山店」を韓国釜山にてグランドオープン。
以上の取り組みで、売上高は海外事業における店舗数の増加に伴う食材出荷が増加。
しかし国内において、「平成28年熊本地震」、リオデジャネイロオリンピック、及び台風等による外食控え等の影響により、繁忙期の来店客数の減少に伴い減収。
対して、国内店舗におけるイベントの実施、新メニューの導入等に取り組むも、改善は図れず、売上高は1,793百万円(前年同期比 0.7%減)となりました。
利益面においては、『山小屋 吉田店』を『九州麺匠の味 やまごや吉田店』としてリニューアルオープンをしたことで、改装諸費用に加え、所有する工場施設の一部を賃貸設備へ転換するためのリノベーションを行う等の改装費用が重なりました。
さらに、「TGC KITAKYUSHU 2016 by TOKYO GIRLS COLLECTION」への出展費用等の影響により、営業損失37百万円(前期は営業損失2百万円)、経常損失43百万円(前期は経常損失35百万円)となりました。
さらに、閉店が確定した店舗について、解体撤去費用等を含む減損損失46百万円を計上したことにより、親会社株主に帰属する当期純損失105百万円(前期は親会社株主に帰属する当期純損失7百万円)となりました。
平成30年3月期連結会計年度における出店計画については、34店舗を計画。
また、既存店舗の閉店防止策として既存FC店舗の改装費用の一部をワイエスフード側が負担する等、収益の改善を行う方針。
以上により連結業績予想については、売上高1,861百万円、営業利益56百万円、経常利益46百万円、親会社株主に帰属する当期純利益32百万円が計画されています。
買いタイミングは問題なし
ビズ(Biz)がワイエスフードを推奨した2018年1月19日は、波の下限、及び翌営業日が直近安値から17日の変化日に当たります。
出来高が増加した上で株価が下がっているため、買い判断のタイミングとしては申し分なかったでしょう。
ワイエスフードは1月22日の取引終了後、餃子や冷凍食品の製造・卸販売などを展開する餃子計画と業務提携することで基本合意したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが増大しました。
これにより2018年1月29日まで上昇を続け、833円の高値を付けることとなりました。
売りタイミングに疑問あり
ただ、売り場の判断をしたのが2018年1月26日とありますが、この日は寄付きから大引けまでストップ高に張り付いていたので、現実的に売れるのは週明けの1月29日となります。
つまり売り判断を出したのが1月26日ということになるのでしょうが、そうなると疑問も出てきます。
セオリーを基に判断するなら、三空が成立する前営業日である1月24日、もしくは成立後の場中を狙って1月25日とするのではないかと考えます。
結局25日も終日ストップ高に張り付いているので、現実的な売り場が1月26日と考えることになるでしょう。
1月23日株価を基準としたのか?
結局、ビズ(Biz)の売り判断は、連日のストップ高に連れて引き上げられていったということになるのでしょう。
1月26日で考えられるもう一つの売り判断要素としては、当日の株価720円が1月23日/360円の丁度2倍にあたることです。
ただ基準とするなら、ワイエスフードは低位株なので、基本水域である270円台辺りを基準とするのではないでしょうか。
そうであれば、概ね1月25日が2倍、高値を付けた1月29日が3倍の水準になります。
ただそれ以前に、ビズ(Biz)は無登録業者です。
それにも関わらず、サイト上の実績には明確に推奨した旨が示されていますので、もしこの実績が事実であれば、ビズ(Biz)は違法行為をしていることになります。
投資顧問ビズ ソレイジア・ファーマ(4597)の検証
前回検証したビズの進捗です。
ビズは、無料登録すると最初に2通だけメールが送られてきますが、以降の音沙汰はありません。
ただメール上に会員専用サイトへのリンクが貼ってあり、そこには厳選注目銘柄が掲載されています。
したがって今回は、会員専用サイトの中のソレイジア・ファーマ(4597)を検証してみたいと思います。
銘柄名 | ソレイジア・ファーマ(4597) |
公開日 | 2017年11月21日 |
ソレイジア・ファーマのは、がん領域が主眼となっている創薬ベンチャーです。候補物質の開発権導入による臨床開発が主体となっています。
ソレイジア・ファーマ(4597)の業績を確認する
2016年度は、臨床試験の推進を中心とする、医薬品開発パイプラインの強化に注力。
開発パイプラインに対し、上記に記載のとおり一定の成果を納めるに至ったものの、未だ開発が完了した製品を有しておらず、先行投資が継続している状況にあります。
このため、前連結会計年度と比べ271,852千円増加しました。
営業損益は、前連結会計年度と比べ239,945千円減少し、462,477千円となりました。
主に売上総利益が上記のとおりの水準に留まったほか、SP-02の国際共同治験第Ⅱ相臨床試験の費用発生したことにより、販売費及び一般管理費は、前連結会計年 度と比べ29,495千円増加し488,377千円。
このため営業損失が生じています。
また、当連結会計年度の当期損益は、上記営業損失計上を主要因として474,436千円の損失となりました。
結果としては、増収、各損益部門は現役という結果になっています。
2017年度のの売上収益は、SP-01の中国当局による承認及びSP-03の日本当局による承認を得られることを前提とされており、これらの導出契約に基づくマイルストン収入を計画しています。
ただし、日本及び中国の薬事当局による承認には、その可否若しくは承認時期に関する不確 実性が存在しており、当局からの承認が得られない場合にはマイルストン収入が得られない可能性もあります。
また、2017年12月期は中国での自販体制整備、マーケティング活動及びSP-02の最終段階にある臨床試験遂行等への投資も計画されており、2018年12月期以降のSP-01及びSP-03の 販売開始に先行して研究開発費及び販管費が発生する予定となっています。
以上により、2017年12月期の通期業績予想は、売上収益は前期比15.6%減、営業損失1,787百万円、税引前当期損失1,793百万円、当期損失1,798百万円が見込まれており、減収、各損益部門で増損とされています。
新規開発品SP-04の導入契約締結でS高
ビズが、ソレイジア・ファーマを買い判断した11月21日は、2017年12月期に営業損益を1億円弱の黒字に転換させる計画と21日付日本経済新聞の報道が材料視されたことにより一時S高を付けました。
ただ、ビズのソレイジア・ファーマの掲載は21日の寄付き前であるため、20日にスウェーデンのPled社と、同社が開発するがん化学療法に伴う末梢神経障害を適応とする開発品SP-04の日本や中国などにおける開発事業化の独占的権利を導入する契約を締結したという発表を買い判断としたのでしょう。
出遅れ感のある買い判断
材料の内容は決して薄いものではないため、翌営業日以降もさらなる上昇が望めるかもしれませんが、いささか陰線が長いですね。
ただソレイジア・ファーマの株価は9月6日を安値として見ると、上値余地はたっぷりあると考えられます。
だからこそ、材料が出る前でも買い所としては申し分なく、むしろBizの買い判断のタイミングには出遅れ感を感じます。
また低位であるからこそ上値の目安が沢山あり、どこで売るかという判断が重要になってきます。
しかしビズは、そもそも無登録業者であるため、売り指示は行うことはできないでしょう。
黒谷(3168)の検証
ビズ(Biz)は、創始者が慶應大学の経済研究会の独自のネットワークを持っているとの記述がサイト上にありますが、果たして信頼できる投資顧問業者なのか?詐欺被害の報告がないか?等、評判も合わせて検証していきたいと思います。
まず、今回のビズの検証をする上で重要になってくるのが、投資顧問業務を行う資格が無い「無登録業者」である。
という前提で検証を進めます。
無登録業者が一体どのような銘柄を提供しているのかを含め、ビズの掲載銘柄の一つである黒谷(3168)を検証していきたいと思います。
銘柄名 | 黒谷(3168) |
買い推奨 | 2017年8月22日/905円 |
売り推奨 | 2017年9月4日/1767円 |
ビズのサイト上の、推奨銘柄実績の公開は頻繁に行われている模様で、最新の推奨銘柄である黒谷の売り推奨日は2017/09/04となっています。
黒谷は、昨今の銅価格の上昇や、電気自動車などで使用されるリチウムイオン電池精製に必須な銅を取り扱うことから、現在、旬な銘柄の一つとなっています。
黒谷(3168)の業績を確認する
黒谷は、銅スクラップと船舶用スクリュー向けの銅インゴットの販売、および回収を行っている企業です。
また付随して美術品鋳造も展開しています。
業績は、2016年度は、原価率の高さから赤字となっていましたが、2017年度は大幅に改善されるとの見通しから、黒字転換が見込まれています。
嘘の実績?
ビズの買い推奨日としている8月22日は、前4営業日まで陽線が続いていたため、陰線により形成される波の下限を確認したことによるものでしょう。
売り推奨日である9月4日は、上昇開始から9日目に当たります。
また、黒谷はフィボナッチゾーンが効きやすい傾向が見られ、今回の起点安値を着けた日を8月2日としていますが、実際は過去一年、二年の範囲を用いても、売り推奨価格である1767円辺りが、逆算で概ね100%の水準となっています。
ビズがどのような判断でこのような実績を公開をしているのかはわかりませんが、あくまで無登録業者であるため、この実績自体の信憑性は高いとは思えません。
ビズ(Biz)の基本概要
ビズのサイトには、「創始者が慶應大学の経済研究会に所属しており、今までに数多くの人材を企業に送り出してきたことで、財界に強い結びつきがある」との記載があります。
慶應大学出身の企業経営者の多さを訴えていますが、たしかに企業経営者の多くが慶應大学出身者である事実はあります。
ただ、経済研究会と一言でいっても慶應大学の中でもひとつしか無いとは考え難いですし、経済研究会にはそれぞれ名前があるでしょうから、その会の名前くらいは記載があっても良いのではないかと思いました。
メディアにも取り上げられた「あなたの夢を叶える投資手法」
またビズには、メディアで取り上げられていると言われる「あなたの夢を叶える投資手法」というノウハウがあるそうです。
ビズのサイト上には、「あなたの夢を叶える投資手法」が取り上げられたとされる新聞の切り抜き、テレビの画像が掲載されています。
しかし、「あなたの夢を叶える投資手法」というワードを検索しても、一つのヒットもありません。
それだけメディアに取り上げられているのなら、該当サイトがいくつも出てきそうなものですが、一つもヒットが無いのは考え難いと思われます。
よく見ると、ビズのサイト上の新聞のタイトルは、「副収入を求める国民の割合が増加している」という社会現象を取り上げただけの記事ですし、テレビ画面の番組の内容も切り抜きから見る限り、ただの世間の副収入のノウハウの紹介番組であるように思えます。
紹介されている新聞記事の詳細は、読み取ることはできませんが、どこにも「あなたの夢を叶える投資手法」という文言は無く、ましてビズの名前などどこにもありません。
こういったメディア掲載実績も信ぴょう性に欠けると思えてなりません。
開催時間の表示がない無料株式セミナーの告知
また、ビズでは、無料株式セミナーを行っている旨の記載がサイト上にあります。
しかし、そのセミナーは、開催日時は記されているも、開催時間の表示がありません。
「専属の株式アドバイザーや日本有数の講師陣をゲストに招く」との文言もありますが、そのゲストの紹介は一切ありません。
セミナーに参加者を呼び込みたいなら、ゲストの紹介は大きな効果をもたらすものとなりますので、それが無いことには不信を覚えてしまいます。
何より、セミナーの風景の写真が掲載されていますが、これは転載であることがわかりました。
一度、ビズには直接電話を掛け、ビズの代表者が関わっているという慶應大学の経済研究会の名前、「あなたの夢を叶える投資手法」の内容やセミナーの参加について、具体的な内容をうかがってみたいものです。
ビズのサイトに関心を持った閲覧者は、まずサイトに掲載されているそれらの内容を確認した上で、相談などに進むべきでしょう。
他の口コミサイトを覗いてみるとビズには電話で問い合わせても、電話口の担当者は、慶應大学の経済研究会の名前、「あなたの夢を叶える投資手法」の内容、セミナー概要について「一切答えられない」という返答が返ってきたという書き込みがありました。
経済研究会名を伏せるのは、ビズの外部のことなのでまだわかりますが、「あなたの夢を叶える投資手法」の内容、セミナー概要については、ビズ自身が挙げている、利用者に直接関わる事柄なので、「答えられない」など有り得ません。
もし、これらのサービスの存在自体が虚偽だとすると、ビズは詐欺サイトということになります。
インスフィック株式会社の運営状態の検証
それでは、ビズの運営会社である「インスフィック株式会社」の運営形態を見てみたいと思います。
インスフィック株式会社の運営状態を検証するため、下記の項目に当てはめてみます。
- 登録番号の表記がある ×40
- 代表者名の表記がある ○20
- 分析者名の表記がある ×5
- 事業範囲の表記がある ×5
- 住所表期がある ○10
- 連絡先表記がある ○10
- その他、特商法の表記がある ○10
総計で50点となりました。
ビズの運営会社であるインスフィック株式会社は、扱い商品の表記はありますが、投資顧問業者としての業務範囲の表記はありません。
そして何より、インスフィック株式会社には金商番号の表記が見当たりません。
本来、投資顧問サイトには、金商番号は表記しなければなりませんので、インスフィック株式会社は、無登録業者ということになります。
そうであれば、インスフィック株式会社が、ビズのような投資顧問サイトを運営をすることは、違法行為となります。
「インスフィック株式会社」の名前を検索すると、DAILYというPLUS投資顧問と双子のようなサイトも運営しているということがわかります。
もちろん、インスフィック株式会社は無登録業者なので、こちらも違法サイトとなります。
※現在の運営会社は株式会社さくらに変更されています。
投資顧問ビズの総評
ビズのサイトは、他の詐欺的業者などと比較すると、比較的、コンテンツ内容や表現に具体性があります。
したがって、正しい評価基準を持つことが難儀と考えられる、投資顧問利用の初心者や、取引が上手くいっていない人達は、ビズのようなサイトには惑わされてしまうかもしれません。
しかし、無登録業者ゆえにビズには注意が必要でしょう。
詐欺業者が蔓延するこの業界の中でいかに正しい情報を得るかは、個人の「見極める目」を養っていかなくてはなりません。
しかし、詐欺被害にあわない為にも当記事で検証した内容を元に、ビズという違反業者の餌食にならないよう、1人でも多くの方々のお役に立てればと思います。
2017年2月にPLUSプラスからDAILYデイリーに、2017年9月にDAILYデイリーからBIZビズに社名変更して移行しています。
現在の運営会社は株式会社さくらとなっています。
最近はJAR日本投資会社審査委員会を名乗り、BIZビズを半年間の営業停止にして、新たな詐欺を働こうとしているようです。
インスフィック株式会社は金融庁と関東財務局から無登録で金融商品取引業等を行う者として警告を受けている会社です。
無登録で金融商品取引業等を行う者について
http://kantou.mof.go.jp/rizai/pagekthp032000683.html
わたしもひどい目にあいました。100万ほどとられました。