株マイスター 最新実績から老舗投資顧問の実力を分析

 2020/04/15

株マイスター
https://kabumai.com/

株マイスターは「タイムリーな有益情報」と「的確な助言」を武器に、投資初心者から上級者まで幅広いサポートに努めています。

しかし、世間の評判は賛否両論。

株マイスターの提供情報にはむらがあるのかもしれません。

そこで、元証券マンの管理人が、株マイスターの推奨銘柄から実力を分析

利用検討中の方は、株マイスターから価値のある銘柄情報を受け取れそうか、判断材料の一つにしていただければと思います。

株マイスターの評判 過去に「行政処分」有り

株マイスター推奨銘柄の分析前に、無視できない問題を1つ紹介。

株マイスターを運営する株式会社SQIジャパンは、2016年12月に関東財務局から行政処分が下っています。

 行政処分内容

1:顧客に対して虚偽のことを告げる行為
→ 仕手株・インサイダー情報があると勧誘。実際にはそのような情報は無し

2:著しく人を誤認させるような表示のある広告をする行為
→ 業界人から独自情報を得られると告知。しかし、全く実態のない嘘であった

この結果、株マイスターは1ヶ月間の業務停止・業務改善命令を受けていました。

さすがに現在は業務改善されていると思いますが、慎重な投資顧問業者選びに失敗しないためにも、事実を紹介をさせていただきました。

それでは、株マイスターの直近の実績を紹介します。

 

株マイスターの実績 推奨銘柄は「勝率20%」

【追記:2020/4/15】

今回は兜町の噂という有料サービスで提供された銘柄を分析します。

株マイスターの銘柄抽出基準は「短期」の「思惑株」が中心。

狙う銘柄は一般の個人投資家が探し当てるのは難しく、信頼性の高い情報を抜粋しているようです。

下記、公式サイトに載っていた直近5銘柄の実績です。

銘柄名(証券コード)騰落率終値(提供日)高値(高値日)安値(安値日)
AIINSIDE(4488)+20%19,470円(2/25)23,550円(3/4)13,280円(3/27)
AMAZIA(4424)-58%8,330円(2/17)11,410円(3/3)3,455円(3/30)
グッドライフカンパニー(2970)-42%2,716円(1/27)4,400円(2/25)779円(4/2)
IGポート(3791)-71%1,979円(1/20)2,281円(2/10)1,136円(3/19)
エードット(7063)-59%3,740円(1/06)5,440円(1/17)1,527円(4/02)

※騰落率は銘柄提供後の終値を基準に、3ヶ月月以内に付けた高値安値を元に算出。(公式サイトより)

まず、株マイスターの提供銘柄で注意しておきたいのが、高額な単元株が紛れています。

AMAZIA(4424)は提供時点で1株8,330円、AIINSIDE(4488)に至っては1株19,470円のため、最低194万円の投資資金がなければ買うことができません。

ある程度まとまった投資資金が必要となるようです。

そして、肝心の実績です。

直近の実績を見る限り、提供5銘柄の内4銘柄は下落、勝率は20%でした。

「現代の厳しい相場環境に対応でき、”結果を残す”ことに注力する」と掲げている株マイスターの姿勢に反して、残念な投資結果です。

本当に信頼性の高い情報を抜粋できているのか…。

行政処分の一件で指摘を受けていた通り、人を誤認させていた事例があるので、疑義の念を抱いてしまいます。

 

「思惑株」ではなく「注目株」を選定

結論からいいますと、株マイスターの選定銘柄は思惑株ではありません

そもそも思惑(買い)とは、材料は出ていないのに臆測や噂によって値上がりを見越すことを指します。

動意付く前に先を読むということです。

改めて、株マイスターが選定した実績5銘柄を見てみましょう。

全銘柄に共通して、提供日前に何かしらの材料が発表され、すでに動意付いています

銘柄名(証券コード)提供日事前材料安値(安値日)
AIINSIDE(4488)2/252/13 20年3月期営業利益予想を3.33億円に上方修正。上昇トレンドを形成
AMAZIA(4424)2/172/7 20年9月期第1四半期の営業利益289.3%増。連日マドを開けて上昇
グッドライフカンパニー(2970)1/271/22 販売用不動産を取得へ 好材料視され株価反発
IGポート(3791)1/201/15 20年5月期上期の連結経常損益が3.1億円の黒字
エードット(7063)1/611/27より上昇トレンドを形成。すでに動意付いていた銘柄

つまり、一般の個人投資家も注目をしている銘柄です。

株マイスターが信頼性の高い情報から抜粋したとなると語弊が生じます。

正しくは「動意付いている銘柄の中から、さらに上昇に期待できそうな銘柄を抜粋する」のが株マイスター。といったところでしょう。

しかし、先述の通り選定銘柄の勝率は20%。

在籍するアナリストの実力に必ずしも期待できるかというとそうではなさそうです。

株探やYahooファイナンスを日頃から目にしている投資家の方であれば、株マイスターと同等の目線での分析はできると思います。

 

株マイスター 「言葉巧み」な投資顧問

銘柄選びの事例を踏まえると、株マイスターの言葉の表現には少々注意が必要です。

思惑株を選んでおらず、且つ信頼性の高い情報から銘柄を抜粋しているようにはとても思えません。

そもそも、本当に同情報を得ているのであれば、推奨銘柄が負け越すこと事体が不思議です。

株マイスターの公表はそのまま受け取らず、一度じっくり考えることをおすすめします。

もし、株マイスター以外からでも信頼性の高い銘柄情報を求めるのであれば、最新鋭のAI分析に頼るのも一つの手です。

相場に左右されず勝率70%を誇るAI投資ツール も存在するので、きっとあなたの株式投資に役立つと思います。

 

株マイスター 個別銘柄分析(2019/6)

株マイスター 上昇トレンドの銘柄を選定
株マイスターが3月19日に情報公開した国際紙パルプ商事(9274)から、分析力を見ていきます。

※国際紙パルプ商事は、国内外で紙やパルプなどの卸売を手掛ける企業で、不動産賃貸サービスなども取り扱っています。

株マイスターは株価上昇期間を概ね1~3ヶ月と想定しているようなので、当銘柄の分析期間は6月3日までとします。

早速、買いタイミングを見ていきましょう。下図の国際紙パルプ商事のチャートをご覧ください。

株マイスター 国際紙パルプ商事(9274)を買い推奨

株マイスター 国際紙パルプ商事(9274)を買い推奨

当時の株価推移を見ると、1月中旬頃から国際紙パルプ商事の株価は急騰していました。

これは、オーストラリアの紙商社であるスパイサーズを完全子会社化したことで、業績拡大に期待した投資家の買いが集中したためです。

株マイスターは、2ヶ月以上にわたり上昇トレンドを形成したことに好感を持ち、当銘柄に目を向けたのだと推測できます。
 
株マイスター テクニカル分析で株価上昇
まず、推奨日6日前の3月13日のチャートに目を向けると、一目均衡表が目に留まりました。

・一目均衡表 雲を下抜けずに反発
国際紙パルプ商事の株価は、3月13日辺りで雲(ピンク色)を下抜けずに反発しています。

国際紙パルプ商事(9274) 3月13日 雲を反発

国際紙パルプ商事(9274) 3月13日 雲を反発

ローソク足が雲を上抜けると上昇、下抜けると下落する見方を取ります。

株マイスターは一目均衡表を見て、株価が上昇転換する見通しを立てていたのでしょう。

・移動平均線 ゴールデンクロスの発生
推奨日の3月19日付近のチャートを見ると、株マイスターが買いと判断した理由が見えてきます。

国際紙パルプ商事の3月18日のローソク足に注目をしてください。

下ヒゲ陽線を形成していますね。

国際紙パルプ商事(9274) 3月18日 移動平均線がゴールデンクロス形成

国際紙パルプ商事(9274) 3月18日 移動平均線がゴールデンクロス形成

下ヒゲが長いほど反発の強さを表すので、上昇を匂わせるローソク足となっています。

また、5日移動平均線(緑線)が25日移動平均線(赤線)をゴールデンクロスをしたこともポイントの一つでしょう。

株マイスターはこれらテクニカル分析を実践し、買い判断を下したと考えられます。

案の定、3月19日以降に国際紙パルプ商事の株価は上昇。翌日には306円、4月1日には高値で319円まで上昇しました。

大きな急騰が見られたわけではありませんが、一時推奨後+7%まで株価を伸ばすことができています。

ゴールデンクロス発生という教科書通りの決断が「結果が出る要因」となったと言えます。

 
株マイスター 不安材料は「業績予想・分析不足」
推奨後に株価+7%上昇なら利確出来たはずと思いたいところですが、実のところ損したユーザーも。。

というのも、国際紙パルプ商事の情報公開時に、株マイスターが「10~15%の利益獲得を目指す」と掲げていたからです。

4月1日に319円(推奨後+7%)を記録した国際紙パルプ商事の株価は、4月末から徐々に下落し始め、6月3日には始値262円(推奨後-10%)まで値を下げました。

株マイスター 国際紙パルプ商事(9274)の株価 7%上昇後に下落

株マイスター 国際紙パルプ商事(9274)の株価 7%上昇後に下落

「10~15%の利益獲得」を狙い、4月前半で利益確定をせずに保有を続けていた投資家は、ロスカットに追い込まれた可能性があります。

これは、株マイスターが国際紙パルプ商事の業績予想に注視していなかったことに要因があります。

国際紙パルプ商事は2月14日に第3四半期の決算発表しており、経常利益が2,062百万円(前年同期比14.2%減)でした。

営業利益は1,890百万円(前年同月比2.7%増)のため、当時の業績面は全く悪いというわけではありません。

国際紙パルプ商事(9274) 第3四半期決算

国際紙パルプ商事(9274) 第3四半期決算

しかし、5月15日の決算発表では、2019年3月期の営業利益が2,280百万円(前年同期比3.5%減)となっており、連結経常利益が2,518百万円(前年同期比18.4%減)と発表されていました。

国際紙パルプ商事(9274) 2019年3月期連結決算

国際紙パルプ商事(9274) 2019年3月期連結決算

5月15日の決算発表で経常利益まで減少したのは、2月14日に経常利益減が発表されていることからも、それほどのサプライズではなく予想できる範囲内のことです。

ここから察するに、株マイスターはテクニカル面しか見ていないのでしょう。

テクニカル分析だけで売買したこと、これが「結果が出なかった要因」です。
 
・見逃した・・?押し目買いのチャンス
今回の分析で、株マイスターは押し目買いのチャンスを見逃した?と思いました。

国際紙パルプ商事の株価急騰後、株マイスターが様子見をしていた期間は約2ヶ月。

1月末~2月頭の間に、株マイスターが押し目買いの判断を下せていたら、「10~15%の利益獲得」を優に超え、+20%以上で利益確定ができていたからです。

国際紙パルプ商事(9274) 株マイスターが押し目を見逃し

国際紙パルプ商事(9274) 株マイスターが押し目を見逃し

もっと早く買う判断を下せていれば・・。チャンスは十分あっただけにもったいない結果となりました。

株マイスター 懸念はアナリストの判断力と分析力
分析を通じて抱いた一番の懸念は、株マイスターの判断の遅さです。

国際紙パルプ商事のケースでも、買いの判断まで2ヶ月も要したことが、-10%近くの株価下落の要因の一つです。

そして安全性という面でも懸念を抱いたのが、株マイスターのアナリストがファンダメンタルズ分析を重要視していない傾向が見られたことです。

第3四半期の決算時に経常利益(前年同期比14.2%減)を発表していた国際紙パルプ商事で、1~3ヶ月間で10~15%の利益獲得を狙うこと自体が少々疑問です。

当然、狙っていた10~15%の利益獲得には届きませんでしたし、5月の決算発表で更に株価低下する事態となりました。

この判断力と分析力の懸念がぬぐえれば、株マイスターの利用を検討してみてもいいかもしれませんが、投資顧問業者には、テクニカル分析とファンダメンタル分析の双方を重視して銘柄選定や売買取引を行うところもあります。

直近の検証で銘柄分析が優れていると感じた雅投資顧問のアナリストの実力 と比較してみるのもいいと思います。

 この記事のコメント

  1. なな より:

    ここは 詐欺に近い

    金融庁に通告レベル

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