株マイスター 元証券マンが調査「結果が出る要因・出ない要因」

 2019/06/14

株マイスター
https://kabumai.com/

株マイスターは「タイムリーな有益情報」と「的確な助言」を武器に、投資初心者から上級者のサポートを努めています。

しかし、個人投資家からの評判は賛否両論のようなので、株マイスターの情報精度にはむらがあるのかもしれません。

そこで、元証券マンの管理人が、株マイスターで「結果が出る要因・出ない要因」を推奨銘柄から調査。

相場環境と向き合いながら、結果を残す投資を実現できるのかを確認していきましょう。

 

株マイスター 上昇トレンドの銘柄を選定

株マイスターが3月19日に情報公開した国際紙パルプ商事(9274)から、分析力を見ていきます。
※国際紙パルプ商事は、国内外で紙やパルプなどの卸売を手掛ける企業で、不動産賃貸サービスなども取り扱っています。

株マイスターは株価上昇期間を概ね1~3ヶ月と想定しているようなので、当銘柄の分析期間は6月3日までとします。

早速、買いタイミングを見ていきましょう。下図の国際紙パルプ商事のチャートをご覧ください。

株マイスター 国際紙パルプ商事(9274)を買い推奨

株マイスター 国際紙パルプ商事(9274)を買い推奨

当時の株価推移を見ると、1月中旬頃から国際紙パルプ商事の株価は急騰していました。

これは、オーストラリアの紙商社であるスパイサーズを完全子会社化したことで、業績拡大に期待した投資家の買いが集中したためです。

株マイスターは、2ヶ月以上にわたり上昇トレンドを形成したことに好感を持ち、当銘柄に目を向けたのだと推測できます。

 

株マイスター テクニカル分析で株価上昇

まず、推奨日6日前の3月13日のチャートに目を向けると、一目均衡表が目に留まりました。

一目均衡表 雲を下抜けずに反発

国際紙パルプ商事の株価は、3月13日辺りで雲(ピンク色)を下抜けずに反発しています。

国際紙パルプ商事(9274) 3月13日 雲を反発

国際紙パルプ商事(9274) 3月13日 雲を反発

ローソク足が雲を上抜けると上昇、下抜けると下落する見方を取ります。

株マイスターは一目均衡表を見て、株価が上昇転換する見通しを立てていたのでしょう。

移動平均線 ゴールデンクロスの発生

推奨日の3月19日付近のチャートを見ると、株マイスターが買いと判断した理由が見えてきます。

国際紙パルプ商事の3月18日のローソク足に注目をしてください。

下ヒゲ陽線を形成していますね。

国際紙パルプ商事(9274) 3月18日 移動平均線がゴールデンクロス形成

国際紙パルプ商事(9274) 3月18日 移動平均線がゴールデンクロス形成

下ヒゲが長いほど反発の強さを表すので、上昇を匂わせるローソク足となっています。

また、5日移動平均線(緑線)が25日移動平均線(赤線)をゴールデンクロスをしたこともポイントの一つでしょう。

株マイスターはこれらテクニカル分析を実践し、買い判断を下したと考えられます。

案の定、3月19日以降に国際紙パルプ商事の株価は上昇。翌日には306円、4月1日には高値で319円まで上昇しました。

大きな急騰が見られたわけではありませんが、一時推奨後+7%まで株価を伸ばすことができています。

ゴールデンクロス発生という教科書通りの決断が「結果が出る要因」となったと言えます。

 

株マイスター 不安材料は「業績予想・分析不足」

推奨後に株価+7%上昇なら利確出来たはずと思いたいところですが、実のところ損したユーザーも。。

というのも、国際紙パルプ商事の情報公開時に、株マイスターが「10~15%の利益獲得を目指す」と掲げていたからです。

4月1日に319円(推奨後+7%)を記録した国際紙パルプ商事の株価は、4月末から徐々に下落し始め、6月3日には始値262円(推奨後-10%)まで値を下げました。

株マイスター 国際紙パルプ商事(9274)の株価 7%上昇後に下落

株マイスター 国際紙パルプ商事(9274)の株価 7%上昇後に下落

「10~15%の利益獲得」を狙い、4月前半で利益確定をせずに保有を続けていた投資家は、ロスカットに追い込まれた可能性があります。

これは、株マイスターが国際紙パルプ商事の業績予想に注視していなかったことに要因があります。

国際紙パルプ商事は2月14日に第3四半期の決算発表しており、経常利益が2,062百万円(前年同期比14.2%減)でした。

営業利益は1,890百万円(前年同月比2.7%増)のため、当時の業績面は全く悪いというわけではありません。

国際紙パルプ商事(9274) 第3四半期決算

国際紙パルプ商事(9274) 第3四半期決算

しかし、5月15日の決算発表では、2019年3月期の営業利益が2,280百万円(前年同期比3.5%減)となっており、連結経常利益が2,518百万円(前年同期比18.4%減)と発表されていました。

国際紙パルプ商事(9274) 2019年3月期連結決算

国際紙パルプ商事(9274) 2019年3月期連結決算

5月15日の決算発表で経常利益まで減少したのは、2月14日に経常利益減が発表されていることからも、それほどのサプライズではなく予想できる範囲内のことです。

ここから察するに、株マイスターはテクニカル面しか見ていないのでしょう。

テクニカル分析だけで売買したこと、これが「結果が出なかった要因」です。

 

見逃した・・?押し目買いのチャンス

今回の分析で、株マイスターは押し目買いのチャンスを見逃した?と思いました。

国際紙パルプ商事の株価急騰後、株マイスターが様子見をしていた期間は約2ヶ月。

1月末~2月頭の間に、株マイスターが押し目買いの判断を下せていたら、「10~15%の利益獲得」を優に超え、+20%以上で利益確定ができていたからです。

国際紙パルプ商事(9274) 株マイスターが押し目を見逃し

国際紙パルプ商事(9274) 株マイスターが押し目を見逃し

もっと早く買う判断を下せていれば・・。チャンスは十分あっただけにもったいない結果となりました。

 

株マイスター 懸念はアナリストの判断力と分析力

分析を通じて抱いた一番の懸念は、株マイスターの判断の遅さです。

国際紙パルプ商事のケースでも、買いの判断まで2ヶ月も要したことが、-10%近くの株価下落の要因の一つです。

そして安全性という面でも懸念を抱いたのが、株マイスターのアナリストがファンダメンタルズ分析を重要視していない傾向が見られたことです。

第3四半期の決算時に経常利益(前年同期比14.2%減)を発表していた国際紙パルプ商事で、1~3ヶ月間で10~15%の利益獲得を狙うこと自体が少々疑問です。

当然、狙っていた10~15%の利益獲得には届きませんでしたし、5月の決算発表で更に株価低下する事態となりました。

この判断力と分析力の懸念がぬぐえれば、株マイスターの利用を検討してみてもいいかもしれませんが、投資顧問業者には、テクニカル分析とファンダメンタル分析の双方を重視して銘柄選定や売買取引を行うところもあります。

直近の検証で銘柄分析が優れていると感じた雅投資顧問のアナリストの実力 と比較してみるのもいいと思います。

 

 この記事のコメント

  1. なな より:

    ここは 詐欺に近い

    金融庁に通告レベル

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