投資顧問シンボルに注意!※利用危険※な理由とは
2018/11/20

- 投資顧問シンボル
- https://symbol-trade.com/
今回検証するのは、投資顧問シンボルという投資顧問業者です。
公式サイトから不審な点が気に掛かるも、まずは推奨銘柄実績から銘柄分析を行っていきます。
記事の目次
投資顧問シンボルの検証
検証前に、1点お伝えさせていただきます。
投資顧問シンボルは売買助言行う投資顧問業者ですが、財務局から金商登録を受けておりません。
つまり、助言行為事体が法律違反に該当します。
投資顧問シンボルは信用性に欠ける業者であることを理解しながら、読み進めて下さい。
今回は銘柄実績に記載されていたサンバイオ(4592)を検証します。
サンバイオ(4592)の業績を確認する
米国で創業したバイオベンチャーです。
主に、中枢神経系疾患領域の再生細胞薬を開発しており、現在は日本を核に再編しています。
再生細胞という、いわゆるテーマ株となります。
未知数が大きい分野であることもあり、サンバイオの事業のほとんどは研究開発が占めています。
したがって、業績は基本的に赤字となっていますね。
2018年1月期は、前年同期比で大きく落ち込みましたが、2019年1月期においてはSB623の開発協力金収入等の収入の計上により、事業収益は飛躍的に伸びたことによる大幅な減損が予想されています。
直近の第2四半期の決算でも、概ね当初の目論見通りの運びになっているようですね。
前年同期比から大きく改善しています。
動意判断には早すぎる買い決断
シンボルが10月17日にサンバイオを買い推奨したのは、恐らく前日の陰線から陽線に変わったことで、今後株価が上昇すると予想したためでしょう。
しかしこの時点では、一目均衡表の基準線と先行スパンに阻まれているため、動意と判断するのは早尚だと思われます。
結局、10月30日に3,115円の安値を付けています。
サンバイオ株価急騰の理由
11月に入り、サンバイオが開発中の細胞治療薬「SB623」の日米での国際共同治験において、主要評価項目を達成したと公表したことにより株価は急騰します。
シンボルが11月8日を高値と判断したのは、3営業日連続のストップ高となっていることによる3空踏み上げ(3日連続で窓を開けて上昇している値動き)を考慮してのことでしょう。
まだ売らなくても良い局面だった
11月7日は寄り付きからほぼ上昇一辺倒であり、高値引けとなっています。
シンボルはこの日の手仕舞いを見送り、売りが強くなってきた8日で見切りを付けたのだと考えられます。
しかし、上昇が一本調子でまだ一段な点、加えてドラゴンパターン では8,000円が目安となるため、8日の見切りは早かったのではないかと感じてしまいます。
現に11月13日には押し目を付け、転換線のサポートにより8,000円に到達しています。
ファンダメンタルでも、サンバイオが主要評価項目を達成したことで、条件付き早期承認を目指すことが出来るようになるため、まだ売らなくても良い場面だったと言えるでしょう。
シンボルの投資判断は、投資顧問としてはどうも単調である気がしてなりません。
投資顧問シンボル 基本概要
シンボルに無料会員登録をしてメンバーズサイトに入ってみると不審な点がいくつか目につきます。
シンボル(投資顧問)の会員サイトは未完成?
シンボル投資顧問 メンバーズサイト
メンバーズサイトの中の「サービス案内」と「ご利用方法」というメニューは機能していませんね。もしかするとまだ未完成なのでしょうか。
ちなみに「提供情報」も変ですね。表示されるのは、テクノスジャパン(3666)に関する事柄です。
文章はフィスコからの引用となっていますが、独自性の求められる相場分析などではなく、あくまでIRの通知ですね。
現にフィスコからの引用については株探などでもそのまま引用されていますので、問題にはならないでしょう。
しかし「情報一覧に戻る」というメニューがありますが、表示されるのは画像の2つだけで一覧と呼べるものではないですね。
これを見る限り、今までに情報の提供をしていた実績がほとんど無いということになります。
これは、利用にあたって十分な懸念点と成りえます。
運営元はペーパーカンパニー
さらに、シンボルの運営会社であるCosmos mythology Limitedの登録所在地は、セイシェル諸島の私書箱となっていますね。
これはいわゆるタックスヘイブンのペーパーカンパニーです。
当然、日本において投資助言業務を行うために必要な金商登録はありませんね。
シンボルは無登録業者ということになります。
先述のサンバイオのように銘柄推奨を行っている実績が事実であれば、シンボルが行っていることは投資顧問の投資助言業の範疇であり脱法行為です。
投資顧問シンボルの総評
投資顧問シンボルは違法業者のため情報の信用性がありません。
提供銘柄も偽りである可能性が高く、目先の実績はおろか銘柄分析すら行えていないでしょう。
銘柄分析に期待するならば、膨大なデータを解析する先進技術に期待する方が現実的です。
例えば、株式市場の周期を先読みして上昇期待銘柄をいち早く抽出する循環物色アナライザー は誰でも簡単に扱える銘柄選定ロボです。
株式投資に役立つ機能を備えているので目を向けて見るのもいいと思います。
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