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季節株投資法の基本概要
今回検証するのは、上木義和氏が販売業者運営統括責任者を務めている億万投資研究会が運営している季節株投資法という投資技術における情報商材です。
内容は、季節株投資法の相場観点・取引手法をPDF化して渡すというもので、サイトには100名様限定で19,800円(税込)で提供すると記載されています。
季節性のパターンに沿って取引する手法
季節株投資法はサイト上で確認できる限り、株価推移の季節性のパターンを捉えて、それに沿って取引していくものと考察できます。
基本的に月毎で方向性を見るため、取引期間も一か月単位となるそうです。そのため、実際に「トレードに掛かる作業時間は月に数分」と述べています。
そして、それを20年トレードを行った想定で、利益試算を行っており、その額は「複利運用であれば億を超える」としています。
商材には、季節株毎に銘柄が記載されており、それを一般の株情報サイトにて、季節株投資法が指定している指標に対してどの水準にいるかを確認して取引を行うというものです。
月毎の取引と言っても、その取引は月を跨いで継続する事もあるようですね。月毎のリストに保有銘柄の記載が継続している限り、ホールドするということになります。
加えて現在季節株投資法を購入すると、以下3つの特典が付くそうですが、米国株の季節リストをオマケでつけるという太っ腹振りです。
季節株投資法の手法に優位性はあるのか
季節株投資法の手法は、言ってみれば月毎のバイナリーオプションみたいなものなので、調子の良い時もあれば、そうでない時もあるのでしょう。
そもそも季節株投資法の手法は、あくまで傾向です。もちろん、その企業の業務の内容上、季節毎に強い銘柄というものはあります。
ただ株価とは、その企業の状態や見通しだけではなく、それ以外の外部要因によっても左右されます。
例えば、冬物を扱う企業の場合、その年の冬が暖冬と報じられれば、冬物商品の売れ行きが落ち込み、その企業が強みが持つ冬に株価が下がる事だって往々にあります。
それは、特典リストに掲載されている米国株であっても同じです。
運営元の億万投資研究会とは?
季節株投資法の運営会社である億万投資研究会に関しては、自社のホームページなどは無く、特商法に関する表記を見ると、法人格とも見受けられません。
販売業者運営統括責任者となっている上木義和氏の名前を検索しても、季節株投資法に対する評判の書き込みか検証ブログばかりです。
憶測ですがこの状況を鑑みると、季節株投資法は個人トレーダーが自身の手法を文書化して販売している情報商材なのかもしれません。
季節株投資法の口コミ・評判
季節株投資法の口コミや検証サイトの評判を見ると、販売者である億万投資研究会や販売業者運営統括責任者となっている上木義和氏に対する言及はほとんどありません。
口コミでは主に、季節株投資法のその特異性のある手法をもとに実取引における精度についての懸念が言及されています。
実際に購入して検証した方による、ブログでのレビューもちらほら見られます。
中には「年間でマイナスとなったのは一月だけ」という驚異の結果を掲載していたサイトがありましたが、それ以外はさほどパッとした利益は獲得できていないようです。
トータルで言えば、季節株投資法の口コミはやはり批判の方が多いですね。
季節株投資法の総評
季節株投資法の手法のサイト上には、上昇しやすい時期として12月と1月が挙げられていますが、そこは年末商戦や新年のご祝儀からの買い意欲等の不変的な要素も多いことは間違いないでしょう。
しかし、季節のパターンによる投資戦略は一般的にはお薦めされていません。
季節によって影響を受ける銘柄は限られていますし、さらに言えば季節より大きな影響を与えるファンダメンタル要素はいくらでもあります。
月足のチャートを見れば、株価推移の方向が毎年同じになることは無いと一目瞭然です。
季節はあくまで影響を与える一要素にしか過ぎないので、季節を絶対的な要素だと思い込んでしまうのは投資において危険だと言えるのではないでしょうか。
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