空売り銘柄のおすすめスクリーニング条件を元証券マンが厳選しました。
選んだのは、下落基調の銘柄をスクリーニングできる項目。
・トレンド
・信用倍率
・出来高
暴騰リスクを抑えつつ下落する銘柄をスクリーニングできるので、”安全に”空売りをしたい方は参考にしてみて下さい。
記事の目次
空売り銘柄のスクリーニング条件
私がおすすめする空売り銘柄のスクリーニング条件は下記の通りです。
設定番号 | 項目名 | 数値 |
---|---|---|
7 | 出来高 | 50000株 |
12 | トレンド(25日) | 下落 |
13 | 乖離率(25日) | 3%以下 |
14 | 100日移動平均線 | 本日引け値より「下」 |
27 | 信用倍率 | 100倍以上 |
空売りのしやすい下落トレンドの銘柄をスクリーニングします。
下落基調の銘柄なら突然急騰することは珍しいので、低リスクで空売りできるのが特徴です。
「トレンド」「移動平均線」「信用倍率」を抑えるべき理由を見ていきましょう。
トレンド:青天井を回避
空売り銘柄のトレンドを見極めることで空売り”ギャンブル”の回避につながります。
空売りは理論上天井がありません。
現物買いなら株価の底が見えているので、もし暴落をすることがあっても損失範囲が分かります。
一方空売りは、高騰をし続けるほど含み損が増える仕組みのため、上昇トレンド中に手を出すと大きな痛手を負うことも。
追証発生リスクを避けるためにもトレンドは抑えましょう。
25日移動平均線が重要
トレンドの見極めには25日移動平均線が役立ちます。
短期投資向きである空売り銘柄のスクリーニングに相性のいい指標です。
25日移動平均線が下を向いていれば下落トレンドを意味し、下落基調であることを示唆します。
短・中期での下落が予想できるので空売りに適した銘柄がスクリーニング可能です。
また、あわせて25日移動平均と終値の乖離率(番号13)も設定しましょう。
乖離(かいり)率3%で急落していない下落トレンド銘柄をスクリーニングできるので、緩やかに下落する空売り銘柄が分かります。
信用倍率:将来の売り圧力を判断
信用取引のルールを活かして信用倍率の高い銘柄をスクリーニングします。
信用取引で約定した銘柄は6ヵ月以内に決済しなければなりません。
つまり、信用倍率が高いと将来の売り圧力が強い銘柄なので、株価が下落しやすい銘柄と考えられます。
信用倍率100倍以上の銘柄を目安にスクリーニングを行って下さい。
下落基調の銘柄がおすすめ
以前、空売り銘柄の条件でスクリーニングされたショーケース(3909)は半年間下落。
理想的な空売りを実現できました。
トレンド、信用倍率、出来高をすべてパスするとこのような空売り銘柄を発掘することもできます。
下落基調の銘柄は空売り初心者も扱いやすいのでおすすめです。
吹き値売りはぐっと我慢
もし、スクリーニングされた銘柄が直近高値を記録していたら注意を。
いわゆる吹き値売り※をすることはおすすめしません。
※一気に急騰した高値で売ること
吹き値売りができれば大きな利益を狙える一方、株価上昇した場合、どこまで含み損が膨れ上がるかは分かりません。
相場の格言に「吹き値待ちに吹き値なし」という言葉があります。
投資家は皆、吹き値に期待して売買を狙うけれど、相場はなかなか思い通りに動かないという格言です。
リスクを考慮しつつ判断を行って下さい。
空売り前に必ず「逆日歩」の確認を
空売りをする際には「逆日歩(ぎゃくひぶ)」が発生する銘柄なのかを確認しましょう。
1日あたり1株1円以上掛かる銘柄もあるので、逆日歩は見落とせない費用です。
そもそも逆日歩とは空売り時に発生することのある手数料の一種。
売り注文が殺到して証券金融会社の貸し出せる株が不足した場合、証券金融会社は機関投資家などから株を借りてきます。
その際に発生する手数料を「逆日歩」と言います。
逆日歩は空売り銘柄を保有中に発生し続ける手数料なので、利益を圧縮する要因となります。
逆日歩の確認方法
逆日歩は「日本証券金融株式会社(日証金)」のホームページから確認することができます。
「品貸料率/融資・貸株残高を調べる」という検索欄にスクリーニングされた銘柄コードを入力すると、過去の逆日歩が一目瞭然。
逆日歩(品貸料率)に関するデータは日々更新され続けるので、空売りをする前に一度確認しておきましょう。
2021年は空売り銘柄で利益を上げる
トレンド、信用倍率、出来高を重視してスクリーニングすることで、下降基調の銘柄を空売りすることができます。
特に2021年は暴落相場になるとの見通しも。
思惑買いによる昨今の市場が暴落すれば、空売り銘柄で大きな利幅を狙うこともできるでしょう。
ぜひ、空売り銘柄をスクリーニングして売買を行ってみて下さい。
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