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次世代技術フィンテック(FinTech)
2017年に一躍ブームを巻き起こした仮想通貨と「フィンテック」。
場合によってはブロックチェーンと組み合わせて、3テーマ一括りで話題になることもありましたね。
そんなフィンテックは、近年開発されたばかり。身近なところではスマホ決済にも使われている技術で、この先世界的に見ても成長が期待される市場と言えるでしょう。
今回はそんな次世代技術フィンテックの歴史や仮想通貨、ブロックチェーンとの関係、本命のフィンテック関連銘柄などを検証してみます。
フィンテックとは?
フィンテックはファイナンスとテクノロジーを合わせた造語で、AIや情報技術を駆使した新たな金融サービスとされています。
2008年のリーマンショック以降、融資が受けられなくなった中小企業や低所得者向けの金融サービスとして生まれました。
近年では国内でも多くのIT企業やベンチャー企業がフィンテックやブロックチェーンを活用した金融サービスに乗り出しており、市場は年々拡大傾向にあります。
現在もブームの仮想通貨に用いられているブロックチェーン技術も、フィンテックというカテゴリひとつです。
ブロックチェーンは従来の中央管理システムとは違い、利用者(ユーザー)同士で一つのサービスを相互に管理し合う技術を言います。
ブロックチェーン技術は、以下のようなメリットがあると考えられています。
・サーバー負荷の軽減
従来のような中央管理システムではないので、回線の混雑と言うようなサーバー負荷が軽減されると考えられています。
・管理者不在
・セキュリティ強化
すべての取引履歴が残るのでセキュリティが強化されます。
既に、活用している知られざるフィンテック
フィンテック技術、実は、既に私たちの生活の中に強く根付いています。
多くの人が利用しているスマホでのネットショッピング。その決済方法にクレジットカード決済を使っている方も多いはず。
そうそのクレジットカード決済も、実はフィンテック技術なのです。
従来のクレジットカード決済は専用の端末からカード情報を読み取り、そこから電話回線等で決済を行っていました。
それがフィンテック技術の普及で、モバイル機器の電波を利用して決済が出来るようになり、端末を用意するコストがなくなったことは、革新とも言える大転換点だと言われています。
さらに、ひそかに人気の家計簿や資産管理ツール、会計帳簿を自動で作ることができるクラウド型会計ソフトがあります。
従来の家計簿や企業の帳簿は、スタンドアロン型のアプリケーションソフトや手書きでした。
特に自営業の場合、会計ソフトを買うよりも、もっと本業にお金を使いたいと言うことで、安価なアプリケーションソフトを使っている方が多数でした。
それが、安価で高性能なクラウド型会計ソフトの登場で、手間の削減・効率化が果たされました。
今後の本命はこれ?フィンテック関連株5選を紹介
カイカ(2315)
カイカは重要事業領域として、「人工知能」と「ブロックチェーン」を挙げています。
創業以来、金融機関のシステム構築を主軸として、金融業界のハードウェアやインフラに対する深い知見に基づいたソフトウェア開発を行ってきました。
このフィンテック技術と膨大な情報を学習させればさせるほど高精度になるAI技術が融合したとき、ビッグデータの中から人間では発見が難しかったレベルの知見を創出可能に期待が高まっている銘柄です。
インフォテリア(3853)
金融業界におけるシステム革命を目指して2014年6月に事業開始したテックビューロと事業提携し、両社のソフトウェアを組み合わせるための専用接続アダプターを開発。
インフォテリアとビットコイン基盤技術を応用した国内唯一の「プライベート・ブロックチェーン」の開発技術を有するフィンテック企業であるテックビューロが協業することで、金融システム構築・運用コストを1/10以下にすることを実現する開発プラットフォームを提供するなど、フィンテック間の技術融合を果たした銘柄とも言えます。
ロックオン(3690)
フィンテック分野で注目を集めるプライベート・ブロックチェーン技術。
プライベート・ブロックチェーン技術では、セキュリティを妥協せずにゼロダウンタイムの勘定システムを安価に構築することが可能です。
テックビューロが有する国内唯一のプライベート・ブロックチェーン技術「mijin」を、ECサイトの受注エンジンに応用することで、秒間数百件の受注があるような大規模ECサイトでも、安価にゼロダウンタイムで運用が可能なインフラを構築することが可能となります。
さらに株式会社ロックオンが提供する日本No.1EC構築オープンソース「EC-CUBE」に展開することで、大規模ECサイトの構築分野に技術革命と価格破壊をもたらすこと可能性があることから、フィンテック株としても大きな破壊力を秘めていると言えるでしょう。
リアルワールド(3691)
クラウドソーシングサービス、ネットショッピングやサービスの利用でポイントを貯めることができるクラウドメディアサービス、貯めたポイントを現金や電子マネーに交換することができるポイントエクスチェンジサービスを運営。
1,900万人以上の会員が利用するEPARKサービスを有するEPARKと相互連携を行うことために業務提携。
リアルワールドでは、ビットコインでの決済機能も模索しているなど、今後の動きも見逃せない銘柄と言えます。
さくらインターネット(3778)
テックビューロが、さくらインターネットが運営する「さくらのクラウド」上で、テックビューロが開発するプライベート・ブロックチェーンのクラウド化技術「mijinクラウドチェーン」の実証実験環境「mijinクラウドチェーンβ」を、2016年1月より無料で提供。
フィンテック分野でも注目を集めるプライベート・ブロックチェーン環境が、実用レベルのクラウドサービスとして一般向けに無料で提供されることは世界初。
実証実験環境の提供を通じ、プライベート・ブロックチェーンの可能性を感じると共に、幅広い分野でのプライベート・ブロックチェーンの利用促進に貢献することを目指しています。
クラウド上に用意されたプライベート・ブロックチェーン環境は、API経由で自由に使用することが可能です。
また、ビットコインのようなコイン(トークン)の発行やマイニングなしに、高セキュリティかつ高スループットの勘定エンジンをプライベート利用できるなど、今後の成長性にも期待が持てそうですね。
最後に
フィンテックやブロックチェーンがテーマとなって時間が経っているものの、まだまだ産業自体は成長途中。と言う事はそれを取り巻く個々の銘柄も、まだまだ成長途中と言えるでしょう。
ならばその成長力に投資しない手はないでしょう。
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