全上場銘柄の中から上昇期待の高い銘柄を通知してくれるStock630。
バックテストの結果から「勝率80%以上」であると監修者の北川博文氏は太鼓判を押しています。
しかし、2017年6月の発売から3年以上経過しても、口コミ、評判は見当たらず…。
どうやら使い勝手の悪さが顧客離れに繋がっているのかもしれません。
Stock630の評判
Stock630の評判が見当たらない理由を模索したところ2つの要因が浮かびました。
1つ目は「相場に左右される再現性」。2つ目は「投資家の資金」です。
まずは相場に左右される再現性から確認していきましょう。
相場に左右される再現性
Stock630は逆張りオシレーターをメイン指標に搭載してテクニカル分析で売買シグナルを発します。
いわゆる「下落局面で買い、上昇局面で売る」という投資手法です。
どのような相場でも利用できるツールではなく、Stock630が上昇銘柄を発掘するのは相場の下落局面のみ。
相場変動を気にせず、常に売買を行えるトレードツールではありません。
ほとんど売買を行わない月もあれば、せわしなく売買を行う月もあるのでトレードの安定性に欠けます。
買いシグナルが出た月をStock630の実績から確認してみましょう。
偏りの激しい買いシグナル
下記、Stock630の2016年12月~2020年3月の実績です。
買いシグナル1桁の月が散見される中、2019年5月、2020年2月・3月は急増しているのが分かります。
※2016年~2018年は年単位表示のため割愛
当時の日経平均株価は大きく下落していました。
2019年5月は米中貿易摩擦が過熱化、影響の広がりを懸念して全市場が売り相場に。
2020年2月・3月は新型コロナウィルス感染拡大による経済鈍化や、原油価格の暴落が市場に反映しました。
要するに、Stock630は株価全面安の局面で逆張りオシレーターが機能するようです。
「RSI」や「ストキャスティクス」など、売られ過ぎをはかるテクニカル指標を組み込み、抽出していることが想定できます。
独自のロジックではなく教科書通りのロジックが組み込まれている可能性が高そうです。
上記の暴落相場で、買いシグナルが集約するのも納得できます。
膨大な投資金が必要
Stock630の最大の問題は投資金です。
銘柄を乗り換える訳ではないので、買いシグナルが出る度に投資金を用意する必要があります。
先述の実績には「1銘柄購入金額 35万円以内単元株数」との記載があったので、間を取って1銘柄20万円と仮定。
2020年3月の買いシグナルから必要な投資金を算出してみました。
2020年3月 投資金1億円必要か
結論から言いますと、投資金は億単位で必要になるかもしれません。
2020年3月の買いシグナルは833銘柄。
1銘柄20万円で買う場合、約1億6千6百万円(20万円×833銘柄)の投資金が必要となります。
現実的な金額ではありませんね。
あくまで一例のため株価は変動しますが、Stock630の買いシグナル銘柄をすべて買うのであれば、莫大な投資金が必要になることを覚えておいて下さい。
また、実績の損益累計が大幅なプラスとなっていたのは、それだけの投資金が用意出来、且つシグナル通りにすべて売買出来た場合だということです。
目先の数字に踊らされてはいけません。
評判が見当たらない理由は、カラクリに気付いた投資家がStock630の利用を避けているのだと考えられます。
もし、多額の投資金を必要とせずに上昇期待銘柄をスクリーニングしたいのであれば、最新技術搭載の銘柄選定ロボに頼るのも一つの手です。
株式市場の周期を先読みできる循環物色アナライザー はきっとあなたの株式投資に役立つと思います。
Stock630の価格
Stock630に興味をお持ちの方は、まずは30日間の無料体験をおすすめします。
無料体験でもシグナルや機能は本契約版と変わりません。
決して価格は安くないので、利用した上で活用できるのか判断をして下さい。
Stock630
150,000円 (3ヶ月) / 270,000円 (6ヶ月) / 480,000円 (12ヶ月)
■提供情報
・手間のかかる銘柄選び不要
・ツールで簡単銘柄確認
・資金管理も可能
Stock630 mini
60,000円 (3ヶ月) / 108,000円 (6ヶ月) / 192,000円 (12ヶ月)
■提供情報
・投資対象銘柄は全上場銘柄 → 約1300銘柄(低位株)
・メールで簡単銘柄確認(アプリ利用不可)
・資金管理も可能
※最低契約期間は3ヶ月。途中退会しでも残存期間分の月額会費は返金されません。
Stock630の特徴
Stock630の特徴は、誰でもかんたんに銘柄探し・売買サポートを受けられる点です。
大きな利幅は期待できませんが、投資金次第ではコツコツ利益を狙えるのは魅力的でしょう。
検証結果を踏まえてStock630のメリット・デメリットを挙げてみました。
Stock630
メリット
・売買決済情報をお知らせ
・運用資金管理が可能
デメリット
・数百万円以下の投資金では十分な取引ができない
・勝率80%以上は売却時の結果。売却せずに保有中の株は大量に有り
・下落局面待ち。ほとんど何もしない期間もある
・固定費用が高額(150,000円/3ヶ月)
情報収集や銘柄選定の必要がないため時間効率化は図れそうですが、やはり潤沢な資金が必要なことがネックです。
重きを置くポイントを考えて利用検討をしてみて下さい。
北川博文氏
Stock630はサラインベストメントサービス株式会社が開発・運営。
同ツールの監修者は北川博文さん、通称北サンと呼ばれる相場歴40年の大ベテランです。
北川博文さんはひまわり証券の元代表取締役、FX・225先物を世に広めた会社です。
得意のテクニカル分析を駆使して企業業績を拡大、社長兼トレーダーとして証券先物、FX、商品先物の3市場間のポートフォリオを実践していました。
そして同社退社後、サラインベストメントサービス株式会社を設立。
セミナーの開催とシステム配信の2軸で展開しています。
Stock630のロジック
Stock630には「北サンのテクニカル売買ロジックを搭載」しているようなので、銘柄選定の肝は北川博文さんにあります。
結論から言いますと、重視されているのはオシレーター指標。
特に「ストキャスティクス」「MACD」は銘柄選定の鍵を握っていると考えられます。
下記は北川博文さんのツイッターで紹介されている個別銘柄です。
解説されている銘柄からも、両指標で過熱感を見極めながら個別銘柄を評価していることが伺えます。
私も同指標は頻繁に用いるので、北サンのテクニカル売買ロジックは投資に活かせると思います。
やはり、Stock630の問題は投資金です。
ロジック通りに抽出される銘柄は上昇期待が持てそうですが、勝率80%以上の取引を実践且つ利益を上げるには、買いシグナルの銘柄をすべて買う必要があります。
投資金で投資結果が決まるトレードツールと言っても過言ではないかもしれません。
北川博文さんほどの実力があるならば、Stock630の抽出銘柄をさらに絞り、1ヶ月に数銘柄の選定にまで落とし込んでいただきたいですね。
Stock630の更なる改良に私は期待します。
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