記事の目次
小次郎講師の経歴・活動内容は?
今回取り上げるのは、小次郎講師という岡山県出身のアナリストです。
日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリストという肩書を持っており、テクニカル分析を得意領域としている人物です。
簡単に言うと小次郎講師は、チャートの研究家、つまりチャートからトレード手法の研究等を行う研究家ということになりますね。
その活動内容は多様です。ひとつずつ紹介していきます。
AVATRADEでのコラム執筆
小次郎講師は早稲田大学政経学部を中退し、その後は証券会社にて外務員として30年のキャリアを積んでいます。
さらに、AVATRADEにおいて専属でテクニカル分析の講義コラムを担当しています。
AVATRADEは、世界150か国で展開しているFXブローカーで、2012年にはベストブローカー賞等、数々のアワードを受賞している名門です。
MT4による自動売買を標準搭載するなど、テクニカル面を重要視している世界的なFXブローカーからテクニカル分析の講義コラムを任されているというわけですね。
株とFXではテクニカル分析にも多少違いが出てきますが、少なくともFXにおいて小次郎講師の分析力・解説力に不足は無いと評価されているようです。
投資塾の運営
一方で、小次郎講師は投資塾の運営も行っています。
小次郎講師投資塾は動画での配信の他、実際に小次郎講師が会場に足を運んで講義をするというものもありますね。
そのほか動画での講義配信や投資の学校プレミアムでのセミナー(通学/オンライン)でも活動しています。
小次郎講師の提供サービスや料金をまとめました。
【無料講座】
・小次郎講師動画
・小次郎講師の先物流儀
【有料講座】
・新タートルズトレード講座/受講料 13万円(税別)
・新チャート講座/受講料 10万円(税別)
・小次郎講師ラボ/料金 2ヶ月 9,000円
・投資の学校プレミアム 通学29,800円/オンライン動画/9,800円
メディア出演
また小次郎講師は、メディアにもたびたび出演しています。
ラジオNIKKEIで番組を持っており、そこでも投資教育と言えるような発信をしています。
本の執筆
他にも、小次郎講師は書籍の執筆も手掛けています。
- 真・トレーダーズバイブル
- 数字オンチあやちゃんと学ぶ 稼げるチャート分析の授業
- 移動平均線 究極の読み方・使い方
- 「商品先物取引」入門 目からウロコのチャート分析編
出版物の数も多いため、執筆者としての地位もそこそこ確立されている模様です。
中でも「真・トレーダーズバイブル」という著書は、2018年のブルベア大賞特別賞にも輝いています。
また、本のほかにも「移動平均線大循環分析」などDVD教材も販売していますね。
SNS上での活動
もちろん、SNSでの発信も欠かしていません。
Twitterでは主にメディア出演やセミナー情報の発信がメインのようですがマメに更新されています。
アナリスト界隈の人物としてはフォロワーはまだ少ないように思えますね。
小次郎講師の分析力は?
経歴や実績から鑑みるに、小次郎講師のテクニカル分析が世間で評価されていることは否めないでしょう。
では具体的にどのような手法で、どの程度のレベルのものなのでしょうか?
「大循環分析」ってなに?
小次郎講師の手法には「移動平均線大循環分析」や「大循環MACD」「大循環ストキャス」といったものがあります。
現在は、新形態のテクニカルチャートの開発等にも携わっているようです。それらから察するに、小次郎講師は大循環分析を軸に分析を行っていますね。
小次郎講師自身が大循環分析の代名詞的な存在となっているようです。
周期パラメーターを変えた同様のテクニカルインジケーターの動きから分析する手法。(※画像)
チャート上における、それぞれのインジケーターの短期線、中期線、長期線の位置関係の移行推移から、売買の優位性を図るものです。
中期線と長期線の間には「帯」という概念があり、帯の転換がトレンド転換を判断する指標となっています。
大循環分析の概念は、ダウ理論のトレンド転換点と照合しても、概ね合致しているため、優位性は高いと言えそうです。
またこの推移にはサイクルがあり、それらの段階をステージとして次の値動きを予想していくというものですね。
小次郎講師は、移動平均線とMACDを併用して大循環分析を行うので、両方のトレンドが合致したタイミングで取引を入れていくようです。
基本的には大循環分析は上位足(長時間足)が前提となっています。
これはトレンド発生の兆しがはっきり表れるポイントを狙っていくということなのでしょう。
初心者が再現するのは至難の業
しかしこういった手法は、トレンドの発生ポイントとなる変わり目を見誤ると大きな損失を含むことも想定できます。
これら指標での予想はあくまで大局の流れであるため、買った水準によっては、大局では判断が合っていても大きな損失を含むこともあります。
これらの分析を実際のトレードに活かしていく場合、特に初心者はどのタイミングで取引判断をして良いかが解り難いのが難点でしょう。
小次郎講師は主催する投資スクール等の教授媒体意外にも多くの媒体で大循環分析を発信しています。
スクール以外での情報発信にも注力しているようですが、小次郎講師が発信する内容を、ネット上で浅くインプットしてしまった利用者が利益を出せるようになるには非常に苦労する気がしてなりません。
小次郎講師の分析力・解説力の評判は?
小次郎講師についての分析力について述べましたが、世間一般からの評判はどうなのか?
ここではネット上にある小次郎講師の評判を挙げてみます。
小次郎講師、この人はテクニカル知識はちゃんとあります。なので、テクニカルを学ぶ場合は良いですが、彼の手法では 破産する人が多いはず。順張り、我慢のロング保持、これだけでは無理があります。バブル相場向きの投資方法と言えます。
この人は、予想はよそう、と言いながら実はラボ生に自分の相場見通しを語っているようで、それがまた器用にハズれているようだ。チャートメンタル分析とやらは、本人が自己満足しているだけでラボ生は「もうええわ」と言ってるらしい。
小次郎講師は資金管理の重要性を強調しています。その点は大変結構な話ですが、問題は資金管理やロスカットにATRの20日EMAを使用しています。昨今のように突如大きな価格変動が起きる環境で20日EMAじゃ反応が遅すぎると思いませんか。過去の人ですね。
小次郎講師のネット上での口コミは総体的に少ないのですが、その内容は辛辣なものが多いようです。
「バブル相場向き」や「相場見通しが外れている」といった口コミは、今の相場にマッチしていない、または分析力や解説力の質が安定していないゆえに挙がった利用者の声である可能性は考えられます。
20日EMAなどに言及した口コミについては具体性があり、ある程度見識のある利用者の声と思われますね。
小次郎講師は初心者向きではない?
小次郎講師の分析力や解説力は社会的に評価を受けているように思えます。
しかし口コミ・評判内容から察するに、かなり手広く活動しているため、その分析力や解説力の質は安定しているとは言えないかもしれません。
さらに小次郎講師の大循環分析は、この手法に相当慣れていないと実践での活用は難しいと思われます。
そのような人向けに小次郎講師は投資スクール運営を行っているのでしょうが、慣れない初心者が手を付けると、大怪我をするリスクは否めないでしょう。
テクニカル分析を身に付けるには時間と経験が必要になるため、利益を上げつつ効率的に株式投資を行うことが特に初心者にはおすすめです。実績の高いTMJ投資顧問 の渡邉誠二 などの助言内容を真似し、利益を上げつつ並行して学びを取ってもいいかもしれません。
この記事のコメント
相場師朗のようなインチキ詐欺師ではなく、悪い人ではない。ただ、チャート分析のための分析という印象は否めない。つまり、実戦売買と直結するような分析ではないということ、そこが残念ではある。しかし、初心者が基本のキを学ぶうえでは有益な講師である。だから、勝てる手法を期待せずに、チャート分析の初歩を手っ取り早く身に付けるためと思えば大いに利用すればいい。
合計7人の先生の講座を受けたが、この先生の講座が一番ためになった。
答えを教えてくれるのではなく考え方を教えてくれる先生だった。
本人の実績はわからないが、勝てるようにしてもらったので文句はない。
体験動画を見ましたが、何も分からないで投資に臨むよりは、この基本や理論を理解した上で行った方がベストではないかも知れませんが、ベターかとは思いました。
指摘や反論などを頂ければ幸いです。
いろんな先生の元で学んできたが一番教え方がうまく、一番わかりやすかった。
誠実で信頼できる。
一言でいえば、エアトレーダーのこの人がこれだけもてはやされるのは言葉の問題。たとえば、本物の実力トレーダーであるラリーウイリアムズの教えを受けたくとも、英語がわからんということで、日本語のインチキ講師に需要があるのだろう。
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