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武者陵司とはどんな人物?
武者陵司氏は、日本の投資ストラテジストです。現在はドイツ証券グループアドバイザーと埼玉大学大学院客員教授を兼任しています。
ストラテジー分析の特徴は論理性と独自性の追求にあり、論理一貫、独立不羈、歴史的国際的視野をモットーとしています。
日本の株式市場においてもマクロ視点での分析がメインとなっており、同氏が執筆するブログも国外に関するものも多いですね。
TwitterなどのSNSはやっていないようですが、上記画像のBLOGOSのほかにもみんかぶやマネクリ、JBpress、日経CNBCなど大手のメディアで数多くのコラムを執筆しています。
中国経済に対するネガティブな見解は論理的
同氏はブログやコラムのほかYoutubeでも動画配信しており、最近では中国経済に対するネガティブな見解が目立つ印象を受けます。
このネガティブな見解の要因として、やはり米中貿易戦争としていますね。武者陵司氏は中国が追いつめられる主な理由を「アメリカは世界最大の顧客であり、お客様は神様である事」「唯一の決済手段ドルの威光が顕著になっている事」と言及しています。
一見、どこの専門家でも述べていそうな内容ですが、この二つは一貫して論理かつ普遍的な国際的事由でもあります。まさに武者陵司氏がこの2つの要因を大々的に挙げているのは、「論理一貫、独立不羈、歴史的国際的視野」のモットーに忠実である証と言えるでしょう。
中国経済に関する書籍を多数執筆
同氏は現在までに多くの著書を出版していますが、ここでも中国のネガティブな見解を記したものがあります。
この著書の中では、中国が技術・資本・市場のフリー・ライドで経済成長した国である一方で、米国がイノべーションを次々に生み出し、今日においてもインターネット・サイバー空間を作り上げ、ビジネスと人々の生活を一変させた程の地力を有している点に触れています。
中国は米国がフリー・ライドを禁止すれば成長が止まり、中国経済の黄金時代は終焉を迎えると述べています。
武者陵司と「武者リサーチ」
独自に調査したところ、現時点では武者陵司氏が投資顧問と関わりを持っているといった情報は見受けられませんでした。
同氏が運営しているのは、「武者リサーチ」という会社だけのようです。
レポート等を元にした投資戦略を提供
「武者リサーチ」はレポート等を元にした投資戦略を提供しており、そこには同氏のマクロ視点から見た理論が詰め込まれていると謳っています。
昨今はまさに、米中貿易戦争の動向が相場に影響を及ぼしています。そのような背景から、「武者リサーチ」のレポートは、まさにタイムリーな内容。一部の投資家の間でも評判になっていたテーマですね。
日本市場をテーマとしたレポートも配信
その一方で「武者リサーチ」では、日本の株式市場をテーマとしたレポートも配信しています。
先述の中国に対する見解とは逆に、武者陵司氏は日本経済の将来に対しては楽観的な見方をしているようですね。
そう考えると、「武者リサーチ」は投資顧問という直接的な立場でないにしろ、いずれ投資助言業を生業とし出す可能性もあるかもしれません。
「武者リサーチ」の口コミ・評判
では実際の「武者リサーチ」からレポートを提供されている人の評判はどうか?
ネット等で色々探してみましたが、残念ながら傾向的な批評サイトのもの以外に見つける事は出来ませんでした。
武者陵司についての総評
武者陵司氏は非常に著名なストラテジストであり、その見解は質の高いものです。また、アナリストが発信する見解と比較すると、より実戦的な印象があります。
ただ質の高さに伴い内容が非常に専門的であるために、素人が実トレードに落とし込めるかと言えば難しいところでしょう。
トレード慣れた上級者でも、長期的な目線で挑むしか選択肢は無いと思われます。したがって、トレードのための情報ツールとしては正直向いていないかもしれません。
それでも月に15,000円という利用料に対する内容の充実度は高そうなので、トレードに限らず広範囲にわたる知識向上を深める目的なら武者陵司氏の見解を参考にするのも良いかもしれません。
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