中原良太 氏は10代から株式投資の世界に入り、25歳でYahooファイナンス「投資の達人」に抜擢された”天才”個人投資家です。
ただ、華々しいキャリアに対して投資家の評判はいまいち。
元証券マンの管理人が中原良太氏の人物像、株式予報、投資法を確認したところ、推奨銘柄には注意が必要な時もあることが分かりました。
記事の目次
中原良太の経歴・人物像
まずは中原良太氏の経歴・人物像をまとめました。
本名 | 中原 良太(なかはら りょうた) |
生年月日 / 年齢 | 1990年10月/ 29歳 |
結婚 | 既婚 |
出身地 | 東京都 |
学歴 | ・東京都立国立高等学校 ・慶應義塾大学理工学部 ・ワシントン大学でマーケティングの勉学 |
資産 | ・5000万円~6000万円 ※9月28日のブログで「ギリギリ20代のうちに準富裕層に食い込むことができました」と発言。 |
経歴 | ・20歳で資産運用システムトレード「テラス」開発 ・Yahooファイナンス「投資の達人」に抜擢(2020/3/31終了) ・StockForecast代表 ・世界的高IQ団体MENSA会員 |
メディア実績 | ・四季報オンライン「カブ天気予報」 ・ダイヤモンドZAi ・ネットマネー ・マネーポスト ・週刊朝日 ・夕刊フジ |
著書 |
・株2年生の教科書(総合科学出版) ・株3年生の教科書(総合科学出版) |
公式 | ・株式予報 ・Youtube |
中原良太氏は異色の経歴の持ち主です。
20歳でシステムトレードの開発、25歳でYahooファイナンス「投資の達人」に抜擢、並行して多数のメディアにも出演しています。
20代ながら投資の第一線で活躍できる投資家は稀でしょう。
なにより中原良太氏は全人口の上位2%のIQを持つ国際グループ「MENSA」の会員。
若くして相場を知る天才青年の情報に個人投資家が注目するのも納得できます。
株式予報
株式投資とお金に関する情報を発信する「株式予報 」は、中原良太氏が運営している株式情報サイトです。
「銘柄スクリーニング方法」や「株取引テクニック」、「投資メンタル情報」などを執筆しているので、投資初心者から学べるコンテンツが揃っています。
中でも相場観を教えてくれる「経済指標」はおすすめです。
経済イベントを交えながら中原良太氏が相場を分析するので、短期的な日経平均株価を見通すことができます。
ただ、中原良太氏の評判に目を向けると、必ずしも有益な情報を発信しているわけではなさそうです。
目に留まった個人投資家の評判を一部紹介します。
推奨銘柄の評判はいまいち
中原良太氏の選定銘柄に過度な期待はできないかもしれません。
下記、当記事に寄せられた口コミと他検証サイトの口コミの一部です。
この人の予想に振り回されて大損しました。つい最近の予想では、12/20に3990 UUUM、12/24に4479 マクアケと12/25に7686のカクヤスを買い予想。どれも下がっています。これでよくIQ上位2%のベストパフォーマー最年少受賞!とか名乗って先生ズラができるな。皆んな、騙されないで。この頃妻が妊娠したとか言って、浮かれていやがるなあ。
引用元:株式投資の真理
3/26のYou tubeで9009の京成電鉄を買えって推奨していました。3/27の上がったことを確認して3/27の引け成り3225円で1000株購入。今日4/2の引けは2906円。約32万円の含み損。この下げの中、買いばかり推奨して、ことごとく外している。
引用元:潜入 ウワサの投資顧問
中原良太は「予想を聞いてくれる人を、 振り回すだけ振り回しておいて、 自分は利益を出しているっていうのが、 なんだか申し訳ない…。」と自分のブログに書いている。最低。
引用元:株予想会社 比較NAVI
中原良太氏は2019年12月末にUUUM(3990)、マクアケ(4479)、カクヤス(7686)の3銘柄、2020年3月末に京成電鉄(9909)を推奨。
2020年は新型コロナによる波乱相場のため、推奨タイミング次第で含み損は避けられない状況でした。
問題はコロナ相場に関係なく推奨銘柄が下落したこと。
と言うのも新型コロナにより日経平均株価が暴落した期間は2月25日~3月19日。
中原良太氏の推奨時期とは異なります。
口コミで寄せられた銘柄は「推奨後まもなく」下落をしていたようなので、コロナ相場に関係なく銘柄分析が足りていなかった可能性が高そうです。
逆神の称号を持つ
一部の個人投資家は中原良太氏のことを「逆神(ぎゃくがみ)」と呼んでいます。
文字通りポジティブな意味合いではなく「上がると言えば下がる、下がると言えば上がる」事例が続いたことで皮肉な呼び名が付いたのだとか。
中原良太氏自身も認めているようです。
7/16引け。けさ、30銘柄ほどためしに買いました。すると、日本株は全面安になりました。僕が買うたびに相場が下がるのはなぜでしょうか。上半期は予想がよく当たりましたが、下半期に入ってからはイマイチですね。いまにも予想がはずれる「逆神(ぎゃくがみ)」の称号を取り戻せそうです。 pic.twitter.com/wCIWfBqfuY
— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) July 16, 2020
「投資の達人」や「MENSA会員」の看板を持っていても、想定通りの相場予測は出来ていないことが伺えます。
推奨銘柄は参考程度に捉えた方が良さそうです。
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中原良太 3つの投資法を使い分ける
では、ここからは世間の評判を度外視します。
過去の推奨事例を基に元証券マンが中原良太氏の投資法を分析しました。
中原良太氏は1つの投資法ではなく相場状況によって投資法を変更するようです。
理由は統計上利益を出しやすい傾向にあるため。
早速、中原良太氏の投資法を3パターン紹介します。
中原良太 3つの投資手法
年初来高値更新銘柄など、上昇傾向が強い銘柄の続伸を狙う
下落相場のとき…「逆張り投資」
暴落相場などで、中長期で下落した銘柄のリバウンドを狙う
相場がボックス相場のとき…「押し目買い投資」
人気株の下落を狙って、小さなリバウンドを狙う
補足を見る限り、相場によって投資法を変えるだけでなく、選定する銘柄も変える必要があるようです。
例えば「上昇相場」の場合は「買い圧の強い銘柄」を「順張り投資」でエントリー。
相場状況、投資法、選定銘柄の特徴をセットで覚えておきましょう。
中原良太 ファンダメンタル重視の銘柄選び
では、中原良太氏の推奨事例から投資法を紐解いていきます。
選ばれた銘柄は川岸工業(5921)。
9月10日に川岸工業を逆張りで推奨していました。
下記のチャートをご覧ください。
11月2日の高値日を起点に長期下落相場と判断していたようです。
川岸工業(5921)の株価下落要因
川岸工業が2017年11月~2018年9月で下落トレンドとなった3つの要因を確認します。
①:9月期 本決算 (11月10日発表)
本決算は売上高195.8億円(前期比6.7%増)、当期純利益21.5億円(前期比4.9%増)と黒字経営です。
来期の通期業績予想も、売上高210億円(前期比7.2%増)で右肩上がりを想定していました。
しかし、当期純利益は18.7億円(前期比21.8%減)と減益予想。
これは人件費・原材料費・輸送費の増加などによるコスト面が影響したというものです。
投資家の期待に反した業績予想に、マドを開けて失望売りが発生しました。
②:9月期 本決算一部訂正 (11月15日発表)
本決算発表の5日後、来期予想の当期純利益を修正する発表がありました。
18.7億円(前期比21.8%減) → 18.7億円(前期比13.1%減)
修正により、1月29日には高値6,375円まで回復するも、前期比減であることに変わりはありません。下落トレンドは継続しました。
③:9月期 第2四半期決算 (5月11日発表)
さらに、9月期第2四半期決算で下落トレンドが加速。
9月上期は売上高119.1億円(前期比29.3%増)と好調ですが、当期純利益は10.6億円(前期比2%減)でした。
税金負担額が増額したことにより、当期純利益が減益となりました。
投資家の期待に反する決算が重なったことで、1年近くも下落トレンドが続いたわけですね。
ファンダメンタルから「割安」と判断
【東証2部:逆張り】
注目中の銘柄例:川岸工業<5921>
PBR1倍割れ。予想配当利回りは3%超と高めの水準です。割安感が高いうえ、財務も安定しています。中長期で見れば、高リターンが期待できるでしょう。引用元:個人投資家中原良太:「今すぐ儲けたい」人は気をつけて【FISCOソーシャルレポーター】
中原良太氏はファンダメンタルに注視して銘柄選びを行うようです。
選定理由を見ると川岸工業の「PBR」「予想配当利回り」に目を向けていました。
現在の株価は割高か割安か、配当を出せるほど業績に余裕があるのかを分析しているように思えます。
おそらく2つの指標に注視をするなら、他の株価指標も分析している想定が立ちます。
そこで、川岸工業の18年9月期本決算を基に、情報公開当時の株価指標を割り出してみましょう。
川岸工業(5921) 9月10日時点 株価指標
PER:5.59倍
ROE:9.34%
ROA:7.30%
予想配当利回り:3.05%
自己資本比率:78.2%
PBRは1倍以下、PERも15倍以下のため割安基準です。
自己資本比率も申し分なく財務は安定。
株価指標による銘柄選びは問題なかったと言えます。
ただ、株価指標ばかりに注視したことで中原良太氏は他の材料を軽視していました。
決算内容を軽視した投資判断
中原良太氏は買い推奨の2ヶ月後に控える本決算発表を軽視していたようです。
11月12日に川岸工業は本決算を発表。
今期の経常利益は微増着地でしたが、来期の経常利益は大幅に落ち込む見通しで年間配当も125円 → 80円に減配しました。
この悪材料により買値4,085円から大幅下落。
中原良太氏の推奨から約2年後の2020年10月現在、同社の株価は2,500円前後を推移しています。
「中長期で見れば高リターンが期待できる」と中原良太氏は発言していたものの未だ株価上昇する見込みは立っておりません。
中・長期投資であれば尚、業績を見通していただきたいところです。
分析力に欠けていることがあるので中原良太氏の銘柄選びは注意をしていただきたいと思います。
中原良太の銘柄選びには注意
株価予報などのブログ、Youtube、ツイッターは株式投資に活かせる情報源だと言えます。
注意するのは中原良太氏の推奨銘柄です。
“逆神”の異名通り、銘柄推奨後に株価下落するケースが評判、検証から分かりました。
もし、銘柄選びの手助けを求めるのであれば、AIロボアドバイザーを活用するのも一つの選択肢です。
株式市場の周期を先読みして上昇期待銘柄をいち早く抽出する循環物色アナライザー は誰でも簡単に扱える銘柄選定ロボ。
株式投資に役立つ機能を備えているので目を向けて見るのもいいと思います。
私は、この方に非常に期待しています。
とにかく、当たりません。
言っていることも支離滅裂で、全力買いすると言った途端に市場が全面安になるも、自分の資産は増えているという摩訶不思議な方です。
多分負けず嫌いのド素人なのかと思います。
た だ し ! ! !
全盛期の北〇先生のような外し方をします。
この方の全力買いコメントが出たときは、日経平均の暴落フラグが立ちます。
とにかく外します、当たりません。
しかし60%当たる人より90%外す方が存在価値は高いです。
これからも末永く頑張って頂きたい!!
この人の予想に振り回されて大損しました。つい最近の予想では、12/20に3990 UUUM、12/24に4479 マクアケと12/25に7686のカクヤスを買い予想。どれも下がっています。これでよくIQ上位2%のベストパフォーマー最年少受賞!とか名乗って先生ズラができるな。皆んな、騙されないで。この頃妻が妊娠したとか言って、浮かれていやがるなあ。
とにかく胡散臭い。天才は東大や京大だけ。
この方は、ヤフーファイナンスの予想を見ているだけでとりあえず良いのでは?
正直、確率の発表はいいとして、その理由がまったく語られないので、
お金を払ってまで入手する情報では無いと思うけれど。
例えば、日経平均が金曜日に反落すると月曜日も低い確率が高いと何度も書いているけれど、
じゃあその理由は?
という部分は説明されない。
システムトレードだからそれで良いのかと思うけれど、
それならAI投信に投資したほうが安い。コスパが良い。
理論の裏付けが無いものにお金はかけられない。
金儲けというより、日々の株式予想サイトでは、予想極端でコロコロと180°考えを変える「無責任さ」が伺える。
予想は個人の表現自由なので、良し悪しは問わないが、対人にコメントを読んでもらう上では印象の持たれかたに注意が必要と思う。投資の世界も怖いが、それを予想する人達も何を考えてるか読み取れない怖さ(不安さ)を与える象徴でもある。
で、今は赤字で金儲けを企んでいる。