日経平均株価の下落で、保有株の売却に悩む投資家の方必見です。
結論から言いますと、下落相場でむやみに保有株を売却することはおすすめしません。
下落相場では下落相場なりの戦略があります。
そこで、元証券マンの管理人が、日経平均下落時の保有株の扱い方を紹介。
不測の事態で売却判断に迷ってしまう投資家の方は、参考にしてみて下さい。
日経平均株価の下落 保有株の重要な3つの判断
今回は、日経平均下落時の保有株の売却判断について3つ紹介します。
①:株価下落の要因を探る
まず、保有株の下落状況を確認しましょう。
2:保有株の関連テーマが下落しているケース
3:保有株のみが下落しているケース
1と2の場合は、外的要因が落ち着いた頃から徐々に上昇するのがセオリーです。
株価暴落時の対策 という記事を執筆したので、該当する場合はこちらをご覧下さい。
問題は、3の保有株のみが下落していることです。
日経平均の下落で保有株のみが影響を受けている時は、損失を抑える判断が求められます。
ずばり、損切りをしましょう。
株価下落前の状態まで回復するのを待つことは、簡単ではありません。
思い切って他の個別銘柄に目を向ける方が、保有株の損失を早く回収することもできます。
そのためには事前にロスカット目安を決めておくこと。
自分の投資ルールをあらかじめ持っていることが大切です。
一般的なロスカット目安は、買値からの下落率10%と言われているので、参考にしてみて下さい。
②:PER・PBRを確認
次に、株価水準の状況も確認しましょう。
日経平均の下落で、保有株の株価は割高なのか割安なのかを知るということです。
指標はPER・PBRで確認します。
企業が1年間に稼ぎ出す1株あたりの純利益の金額に対し、現在の株価が何倍か。
・PBR(株価純資産倍率):1倍以下で割安
企業の1株あたりの純資産に対し、現在の株価が何倍か。
PERは「時価総額÷純利益」、PBRは「株価÷1株あたりの株主資本」で求めることができます。
計算で算出するのもいいですが、yahooファイナンスの活用がおすすめです。
リアルタイムでPER・PBRを自動計算しているので、タイムリーな株価の割安・割高を測ることができます。
下記はとある個別銘柄のPER・PBRです。
PERは10.29倍、PBRは0.83倍のようですね。
つまり、現時点の株価は割安と判断できるので、投資家の買いが集まる可能性が高いことを示唆します。
無理に保有株を売却する必要はないでしょう。
許容範囲内の下落と捉えられるので、そこまで問題視する必要はありません。
日経平均の下落で保有株に影響した際には、PER・PBRの確認も行ってみてください。
③:ナンピン買いは注意
保有株が含み損となったら、同銘柄で損失を取り返したいと考える投資家は多くいます。
銘柄に愛着もあれば分析もしているので、株価上昇に自信があるからです。
ただ、感情だけで動いてはいけません。
場当たり的な都合の良い解釈や、買値より株価が低いだけで、買い時と錯覚してしまうからです。
感情的な投資を捨てましょう。
いま一度「なぜこの銘柄を買ったのか?」「何を上昇要因して狙ったのか?」「固執する理由は何か?」と、自問自答して目的を再確認しましょう。
そこで、ナンピン買いをする理由が見つかれば、保有株を再分析です。
ファンダメンタル・テクニカルの視点、外的要因を加味してナンピン買いを入れます。
私情に引っ張られないように注意して下さい。
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