株式投資をしていると、株価暴落の局面をしばしば迎えます。
株価暴落は事前に予測することが困難で、特に外的要因の場合避けようがありません。
そこで、元証券マンの管理人が株価暴落時に実践している対策を3つ紹介。
株価暴落局面でも、慌てず冷静に状況判断ができるようアドバイスをしますので、あなたの投資に役立ててみて下さい。
記事の目次
株価暴落の対策 2020年は不安定相場
2020年の株式相場は非常に不安定です。
まずは年明け早々、米国とイランの対立が過熱化。
金融市場はリスクオフに動き、原油価格は10%上昇。世界の市場も数%の株価下落に見舞われました。
そして、2月には新型コロナウィルス肺炎が本格化。
じわじわ影響を受けていた日経平均株価は、2月25日にマドを開けながら下落。
下げ幅は一時1,000円を超える全面安の展開となりました。
今尚コロナウィルスの終息は見えず、東京五輪間近の2020年6月頃まで影響する見方もあります。
つまり、株価暴落の可能性はまだまだ考えられるでしょう。
いつ株価暴落が起きても冷静な対策が取れるよう、3つの対策を心がけて下さい。
株価暴落の対策①:何もしない
株価暴落が起きてしまったら、まずは慌てず何もしないことをおすすめします。
長期投資家の方は問題ありませんね。いつの間にか暴落の影響は落ち着いているものです。
ではなぜ、短・中期投資家にも、何もしない「対策」をおすすめするのか。
理由は簡単。
株価暴落で慌ててしまう時こそ、冷静な判断を下せなくなるためです。
場当たり的な行動が、かえって失敗に繋がる事は株式投資でよくある話。まずは一呼吸置きましょう。
ただ、本当に何もしないというわけではありません。
重要なのは、株価暴落が起きてしまったら、コツコツと投資資金を積み立てること。
一度状況を分析し、次にどのように動くかの準備に備えます。
頭を切り替えましょう。
冷静になり長期的な視野を持てるかが大切です。
株価暴落の対策②:リスク資産比率の確認
株価暴落時の対策として、ポートフォリオの資産比率の確認も行いましょう。
ここで用いるのは数字のマジックです。
減額資産を金額で落とし込むのではなく、何%の損失が生じたのかを比率に置き換えて考えることが大切。
具体的な金額に直してしまうと、厳しい現実に直面したような気分に陥ります。
しかし、金額ではなく比率にすることで「リスク資産◯%未満になったらリバランスしよう」と冷静な判断が下せます。
メンタルケアを上手にできるようになりましょう。
株価暴落の対策③:むやみにナンピン買いをしない
株価暴落したら含み損を軽減させようと、ナンピン買いに走る投資家を見かけます。
決してナンピン買いの行為を否定するわけではありません。
大事なのは、感情だけで動いていないか。
焦ってナンピン買いした株価が底値とならず、さらに下落するケースはよくあります。
買値より安いからという理由だけで、安易に判断しないよう気を付けて下さい。
また、株価暴落後に突如反発することもあります。
その際、少しでも含み損を軽減させようと、必要以上に利確売りをしてしまうこともリスクです。
株価暴落すると周りの投資家の焦りも見えるため、様々な心理が働きます。
自分だけ大損してしまうという精神状態から抜け出すまでは、むやみやたらな取引は禁物です。
株価暴落の対策 大事なのは冷静な判断力
今回3つの株価暴落時の対策を紹介しましたが、共通して言えるのは「冷静な判断力」です。
場当たり的な感情で動くと、かえってリスクを背負うことがあります。
まずは、状況整理をする時間と気持ちを整えましょう。
また、外的要因による株価暴落の場合、事前に先読みするのは至難の業です。
不安なのはあなただけではありません。
周りに流されず、リスク資産比率で計算してみることをおすすめします。
メンタルの強い投資家になれれば、株価暴落でも冷静な判断が下せるはずです。
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