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アイリックコーポレーション(7325)の強みとは?
株式会社アイリックコーポレーションは、東京文京区に本社を置き、大阪にも支社を有する保険関連企業です。
1995年に設立しており、生命保険代理店としてコンサルタント業を行いつつ、フランチャイズでの店舗展開、さらに保険販売サポートに携わるソリューション事業なども併せて行っています。
中でもアイリックコーポレーションが力を入れているのが生命保険のコンサルタント業です。
「保険クリニック」という来店型保険ショップの直営店を運営。
さらに独自の保険分析・検索が行える「保険IQシステム」を活用することによって現在顧客が加入している保険商品が本当に合っているのか、いくつかの保険会社の中からより適したものは何かを分析していきます。
こういったシステムを活用することによって分かりやすい保険コンサルタント及び販売を手がけています。
個人ユーザーはもちろんですが、法人もしくは法人経営者などへの保険サポートも実施しています。
こちらは来店型というより訪問型営業やWeb・電話による通信販売からの集客を狙っています。
アイリックコーポレーションの強みとしては、近年注目されている保険ショップの運営と、アイリックコーポレーションのソリューション部門で開発された「保険IQシステム」、さらにフランチャイズ経営によるロイヤリティでの安定収入などが挙げられます。
特に、IPOに関して言えば企業でオリジナル開発されたシステムがあるという点はかなり大きな強みです。
ロイヤリティによる安定した収入源があるという点も、一気に業績不振に傾いて株価の下落・暴落が起きてしまう可能性も低くなるので安心感があります。
アイリックコーポレーションのIPOにおける注目点とは?
続いてアイリックコーポレーションのIPOにおける注目点についてご紹介していきましょう。
アイリックコーポレーションのIPO概要は以下の通りとなっています。
IPO情報
公募株数 | 620,000株 |
主幹事 | 野村証券 |
売出株数 | 208,000株 |
単元株数 | 100株 |
仮条件 | 1,600円~1,770円 |
上場市場 | 東証マザーズ |
業種 | 保険業 |
IPOスケジュール
ブックビルディング期間 | 9月5日~9月11日 |
公開価格決定日 | 9月12日 |
購入期間 | 9月13日~9月19日 |
上場日 | 9月25日 |
当選株数は公募株数の620,000株+売出株数の208,000株を合わせて828,000株となります。
単元株数は100株なので当選は8,280枚となり、当選する可能性は他のIPOと比較しても大体同程度となっています。
主幹事である野村証券は、主幹事の実績数も業界トップクラスと言われており、割当もアイリックコーポレーションでは約93%もあるので当選する確率はかなり高いと言えるでしょう。
ネット配分の場合は機械によって決められる完全平等抽選となっているので、あまり資金がないという個人投資家にもおすすめの証券会社です。
ロックアップに関してNihon IF A Partners Ltdが41.54%、社長を務める勝本竜二氏が25.46%の株を保有しており、ロックアップはそれぞれ90日間・180日間となっています。
その他の株主にも90日間もしくは180日間のロックアップが設定されているので、初値後突然下落や暴落が起きてしまうという可能性は低いと言えるでしょう。
ただし、保険業はIPOでそこまで人気が伸びない可能性もある業種なので、高い上昇を示すことも考えにくいです。
アイリックコーポレーションの業績推移
アイリックコーポレーションの業績推移を見てみると、2013年から売上高は徐々に伸びており、2017年6月期の売上は2,849百万円であることが分かっています。
また、経常利益や当期純利益に関しても一時は赤字計上されていたものの、2016年になると黒字移行していきました。
現在も続々と店舗の新規オープンを実施しており、さらに広告宣伝も活発化していることから、新規顧客による売上増加も期待できると言えるでしょう。
新規発行での手取金使途は、既存システムの強化や新システムの研究・開発などに関わる資金、新規出店にかかる資金、事業拡大のための運転資金に充てられるとしています。
以上のことからも今後システム強化・新システムの開発がうまくいけばさらに企業成長を果たすことができると考えられます。
アイリックコーポレーション上場後、下落・暴落は起こるのか?
アイリックコーポレーションが上場した後、すぐに下落・暴落は起きてしまうのかという点ですが、初値売りによる下落は起きる可能性が高いものの、暴落につながるリスクは低いと言えます。
業績も基本的には右肩上がりとなっていますし、保険業界自体はそこまでIPOで人気があるわけではないのですが、強みとなっているソリューションが影響していると考えられるでしょう。
そのため、アイリックコーポレーションでは上場後大きな下落や暴落は起きにくいでしょう。
総括
アイリックコーポレーションは保険業種の中でも独自のソリューションを開発し運営に活用しているという点は大きな強みとなっています。
業績に関しても特に問題ないため、初値自体はそこそこ高い値を付けそうですが、ただそこまで大きい初値ということにもならない可能性も考えられます。
ただ、将来的にソリューション部門でAIを活用したシステムが導入されていけば、株価にも大きな影響を与える可能性もあり、注目しておきたい銘柄の一つと言えるでしょう。
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