Kudan(4425)の強みとは?
Kudanは、2014年11月に設立された会社で、主にAP(人工知覚)の基幹技術SLAMやALAM、VIO、SfMなどのアルゴリズムをハードウェアに組み込む、KudanSLAMのソフトウェア・ライセンスを提供する会社です。
東京本社を拠点に事業展開を進めていますが、元々はイギリスに研究開発拠点を持っている会社でもあります。
そんなKudanの強みといえば、やはりAP(人工知覚)技術の研究開発です。
従業員は現時点で3名しかいないようですが、それでもIPO上場できる力を持っているということは、AP技術が注目されている証拠でもあるでしょう。
AP(人工知覚)技術とは?
そもそもAP技術というのは、AIと何が違うのでしょうか?
AI(人工知能)とは、機械が考え行動できるようにした人間の知能をソフトウェアを使って再現した技術です。AIはいわゆる人間の脳が行っていることを人工的に行っているのですが、APの場合人間の眼と同じ機能を持っています。
例えば、カメラなどの画像データをAPが処理操作を行い、そのデータから物の距離や大きさ、位置などをリアルタイムで出力していきます。さらに、そのデータを記憶し照合作業も行ってくれるのです。
Kudanでは既存の2次元的処理などを行う画像処理技術を再構築し、独自の新しいAP技術を開発しています。
将来性大!AI技術と同等の高度な技術
KudanのAP技術はカメラが付いている様々な機器に応用が可能であるため、産業的にも幅広い分野で活躍できるでしょう。
例えば製造用ロボットはもちろん、家庭用ロボットにも採用される可能性はありますし、自動車などの次世代モビリティやドローンへの応用なども考えられます。
今のところAI技術を取り入れている企業は多く見られますが、AP技術に関してはまだそれほど浸透していません。
しかし、将来的な面から見てもAI技術と同等の高度な技術であることから、IPO上場後もAP技術の発展とKudanの業績向上などが見込めます。
KudanのIPOにおける注目点とは?
続いて、KudanのIPOにおける注目点についてご紹介していきましょう。
KudanのIPO概要は以下の通りとなっています。
IPO情報
公募株数 | 123,000株 |
主幹事 | SMBC日興証券 |
売出株数 | 73,500株 |
単元株数 | 100株 |
仮条件 | 3,260円 ~ 3,720円 |
上場市場 | 東証マザーズ |
業種 | 情報・通信業 |
IPOスケジュール
ブックビルディング期間 | 12月4日~12月10日 |
公開価格決定日 | 12月11日 |
購入期間 | 12月12日~12月17日 |
上場日 | 12月19日 |
Kudanの想定公開規模は約6億円ということから、東証マザーズの中でも小型案件であることが分かります。小型案件は初値が上がりやすいため、期待値も高いです。
ただし、当選株数が少なく当選しにくい銘柄となっています。主幹事はSMBC日興証券で割当率は91.45%あるので、できればSMBC日興証券から当選を狙っていった方が良いでしょう。
また、トレンド的にも注目されやすいAI関連ということもあり、個人投資家含めて非常に注目されやすいIPO案件だと言えます。恐らく多くの方から積極的な買い傾向が見られると予測できます。
AP技術を主体とした企業のIPO上場で類似は見つかりませんでしたが、AI関連企業で似たような企業の初値を見ると、公開価格から2~10倍にも及ぶ価値を付けています。
Kudanが絶対にそうなるとは言えませんが、傾向として公開価格の2~3倍は最低でも到達しそうです。事業も将来性が高く、様々な分野での活用が期待されていることから、トレンド的にも申し分ない銘柄となっています。
Kudanの業績推移
Kudanの業績推移を見てみると、2015年は経常利益・当期純利益共に赤字を出しています。
また、2016年で一旦黒字になったものの、2017年では再び赤字となっています。2018年3月期の業績は売上高、経常利益、当期純利益含め、黒字となっているので、業績も少しずつ安定してきたと言えるでしょう。
2019年の第2四半期時点での業績を見ると、2018年に比べて大きく増加していることが分かります。
なお、今回のIPOで得た資金に関しては、連結子会社への投融資並びに事業展開費、さらに本社移転費などに充てられるそうです。事業展開費に充てられるということは、研究基盤に資金が届き、さらなる開発が進められることも期待できます。
KudanはIPO上場後に下落・暴落となってしまう可能性はある?
KudanがIPO上場後に下落・暴落してしまう可能性はあるかどうか、という点ですが、下落・暴落は考えにくいと言えます。
業績に若干の不安要素はあるものの、2019年で一気に下がってしまうようなことはないでしょう。
また、株主構成を確認すると大野智弘社長が約52%にも及ぶ株式を保有していますが、180日間のロックアップが設定されているので、株主による売却によって下落することもありません。
また、株価上昇によって解除条項があるというわけでもありません。そのため、KudanがIPO上場してもすぐに下落・暴落は起きないと予測できます。
AIに続く次世代の技術を研究開発しているKudanは、事業の独自性や将来性を含め、非常に期待できる企業です。
トレンド性も抜群で公開株数も少ないことから、恐らく初値はかなり高騰するのではないでしょうか?
一方で、初値が高騰すると下落や暴落のリスクもありますが、企業の期待値が高いため、早々に下落・暴落が起きるとは考えにくいです。当選株数は少ないですが、ぜひチャレンジしてみましょう。
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