S氏の相場観 ブログと推奨銘柄から「ランキング1位」の実力を調査

 2019/10/30

S氏の相場観
http://soubakan.com/

S氏の相場観は人気ブログランキングで1位/913位(10/23)を記録している株情報サイトです。

メルマガの読者数は2万人超。投資家から注目を集めているも、どうやら評判を見ると満足度が高いわけではなさそうです。

公式サイトには「S氏が最前線で仕入れた選りすぐりの情報を毎日レポート」と記載されているので、ブログに期待はできるはずなのですが…。

ですので、元証券マンの管理人がS氏の相場観のコンテンツを分析しながら評判の真相に迫ります

利用検討中の個人投資家の方は、読み進めながら判断してみて下さい。

 

S氏の相場観 無料ブログを批評

公式サイトに綴られている「毎日レポート」の情報通り、S氏の相場観では平日1回ブログを更新しています。
※有料会員は朝昼晩3回以上の配信

ブログ内容はS氏の”相場観”。S氏が直近の相場観を、自身の言葉を用いて見解を述べています。

誰にでも判りやすくかつ独特な観点で相場を見ているようなので、評判を度外視してブログを批評しました。

 

S氏の相場観 ブログを「評価」できる点

国際情勢に目を向けている

S氏の相場観では、頻繁に米国・中国などの国際情勢を用いて相場を見据えていることが分かります。

特に政治に関する発信が多いですね。ほぼ毎記事、海外の政治に自論を交えてブログを執筆しているようです。

昨今の日本市場は米中貿易問題などの外的要因の影響を受けることが多いので、国際情勢を踏まえた相場観は見る価値があります

ただ、政治の動きが株にどのような影響を与えるのか、なかなか連想が出来ない個人投資家の方はおいてけぼりにされるかもしれません。

そういった投資家の方には、他にも国際情勢を交えながら分かり易く情報発信する投資顧問業者 もいるので、覗いてみるのもいいと思います。

 

昔の業界話を教えてくれる

10月2日のブログを例に挙げますと、S氏がホリエモンに嫌気を抱いているのが見て取れます。

「証券業界から見ていた私にとって彼は悪人にしか見えない」と発言しているので、S氏は証券会社出身の元証券マン。2006年にライブドア事件で痛い目にあった一人だと推測ができます。

ブログ内で株券の話を出していることからも、S氏の年齢は40代後半~50代程でしょうか。

フィスコやモーニングスターといった情報ベンダー では、最新情報をいかに早く出すかに傾倒しています。なので、S氏の相場観のように昔の業界話を交えながら発信するコンテンツはなかなか少ないでしょう。

S氏自身の経験則を踏まえながら発信するブログは、読んでいて面白いと思います。

 

S氏の相場観 ブログで「注意」したい点

自分を正当化しすぎている

先述の通り、ブログ内容は政治情勢や経済ニュースについて自論を述べているのですが、たいていは世の中を批判します。

(政策が)愚策だと指摘し、読者にネガティブな状況を連想させつつ、最終的に「私の言う通りにすれば大丈夫」と着地させる流れが目につきます。

言ってしまえば、相手を落として自分を高めるような文章ですかね。

経験則があるとはいえ、これを真に受けるのはいかがだろうか?

 

断定的な表現が目立つ

自信の表れによるものでしょうが、断定的な表現がS氏の相場観のブログで目立ちます。

以前、橋本明男さんのわしの罫線 を読んだ際も、橋本明男さん(投資歴37年)は断定的な表現を何度も使用していました。

投資歴が長くなると相場を知った気になり、当然のような口調になるのも分からなくもないですが、相場に絶対はないです。

必ず投資リスクはついてきます。 個人的な知見にすぎないので、すべてを鵜呑みにせずあくまでも参考程度にするのがいいと思います。

 

S氏の相場観 「ファンダメンタル」重視で推奨

ブログからは利点や欠点が見えるも、世間の評判ほどS氏の相場観が悪いようには思えないので、推奨銘柄からも評判の真相に迫ります。

前提として、S氏はテクニカル分析に重きを置かない銘柄選びを実践するようです。

S氏の相場観 メールマガジンより

S氏の相場観 メールマガジンより

一般的なローソク足チャートを使って、材料に対して反応を見ると述べていることからも、重要なのはファンダメンタルですね。

では、S氏の相場観の推奨銘柄から実力を見ていきます。

S氏の相場観利用者のTwitterには、イナリサーチ(2176)の推奨があったことが伺えました。

 

S氏の相場観 イナリサーチ(2176)を推奨

投稿者のツイート日である3月6日をイナリサーチの推奨日と仮定し、銘柄動向を確認します。

 

イナリサーチとは、医薬品や農薬などの非臨床試験受託や、医薬品開発のための臨床試験の受託を事業とするバイオ関連株です。

3月6日にS氏の相場観で推奨した理由は、スイス・バーゼル市に本拠を置く医薬品関連企業のノバルティスファーマが、2月20日に国内初となるCAR-T細胞療法「キムリア」の製造販売承認を取得したことでしょう。
※がん患者の体内から免疫細胞の一種「T細胞」を取り出し、がん細胞のみを攻撃する治療法

バイオ関連株は連想上げ・下げの影響を受けやすいテーマ株の一つです。

当材料の発表後にイナリサーチの株価は急騰、その後下落を見せるも再度反発したことで、上昇の余力が残っているとS氏は推測したと考えられます。

バイオ関連株が好材料発表 イナリサーチ(2176)の株価上昇

バイオ関連株が好材料発表 イナリサーチ(2176)の株価上昇

 

推奨NGだった2つの理由

下記のイナリサーチ(2176)のチャート図をご覧ください。

S氏の相場観で推奨後、イナリサーチの株価は下落しました。

S氏の相場観 イナリサーチ(2176)推奨後は株価下落

S氏の相場観 イナリサーチ(2176)推奨後は株価下落

翌日3月7日こそ高値974円を記録するも、「国内外のファンドから入手した裏情報を元にした中長期向き銘柄の提供」を掲げているため、推奨翌日での売りは考え難いです。

そこで、S氏の相場観に合わせてテクニカル分析を重要視せずに当要因を探ると、2つの下落理由が見えました。

S氏がファンダメンタル分析に傾倒しているのなら、気付いて欲しかったところです。

 

1:仕手株として狙われていた

2月19日~22日の4日間、yahooファイナンスのイナリサーチの掲示板が荒れています

アナリストのウルフ村田さん が、自身の株式情報配信サービスである月刊ウルフ でイナリサーチを紹介したためです。

ウルフ村田さんといえばメディア出演やSNSでの発信が個性的で、個人投資家から支持を集めているアナリストです。

その影響力は大きく、「ウルフ村田が個別銘柄を告知すれば、個人投資家の買いが殺到し仕手株化する」と言われているほど。

そんなウルフ村田さんが2月19日にイナリサーチを口にしたことで、掲示板が荒れていたわけです。

仕手株化するといつ株価が急落するのか読みずらいため、一層リスクを背負うことになります。

推奨14日前の出来事ですし、事前に情報を集められたと思いますが…。

 

2:バイオ関連株の連想下げ

先ほどバイオ関連株は連想上げ・下げの影響を受けやすいテーマ株の一つとお伝えしました。

突然ですが、サンバイオ(4592)という企業をご存じでしょうか。

再生細胞治療薬や脳神経系疾患を開発するバイオベンチャー企業で、会社四季報2019年4集ではバイオテクノロジー業界5位(39社中)の時価総額を誇っています。

そんなバイオ業界をけん引する同社が、3月15日に本決算を発表。治験の不調で開発協力金の一巡や、先行費用がかさむことで赤字拡大する内容でした。

イナリサーチも当影響を受けたのでしょう。株価は窓を開けて下落しました。

イナリサーチ(2176) 3月15日に窓を開けて株価下落

イナリサーチ(2176) 3月15日に窓を開けて株価下落

サンバイオの状況は、ファンダメンタル分析に重視しているなら尚、注視しておきたいところでした。

連想下げが起こりうる推測が欠如してしまった結果とも言えるでしょう。

 

S氏の相場観 低評判は推奨銘柄の実績か

S氏の相場観の評判を「ブログ」「推奨銘柄」から分析をしました。

ブログは読む際の注意点が見られるも、S氏独自の知見や経験則を交えた内容は読みごたえがあります

無料で読むことができるので、情報収集として役立ててもいいと思います。

気になったのは推奨銘柄ですね。

ファンダメンタル分析を重視したのであれば、そもそも推奨する銘柄ではなかったです。

推奨から7ヶ月経過した現時点(10/25)でも、騰落率-22%の含み損です。

低評判の理由は推奨銘柄かもしれないので、S氏の相場観を検討中の個人投資家は、他の投資顧問業者の分析力 と比較しながら決めてみることをおすすめします。

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