大化け株をチャートから見抜ける方法があることをご存じでしょうか?
しかも大化けする株によく出現するチャートはたった2つ。
ずばり「カップウィズハンドル」と「ボックス相場」です。
どちらかのチャートが出現した株は上昇トレンドに入ることが多く、複数のテクニカル指標の組み合わせ不要で、大化け株発掘の精度を上げられる特徴があります。
この2大チャートパターンを習得して、大化け株を掴めるようになりましょう。
記事の目次
大化け株が頻出するチャート:カップウィズハンドル
チャートの形が「取っ手の付いたコーヒーカップ」のように見えることから名付けられたカップウィズハンドル。
「4.3倍に大化けしたファーマフーズ」や「1.4倍の出光興産」、「1.1倍のオープンハウス」など、カップウィズハンドルを形成した株は高確率で株価が高騰。
カップウィズハンドルが形成されたら勝ちと言われるほど強力で信頼性の高いチャートパターンで、大化け株発掘に欠かせません。
カップウィズハンドルの見つけ方
カップウィズハンドルが起きそうな銘柄をスクリーニングして探します。
見つけるのは、カップの底が完成して上昇し始めている株、もしくは取っ手部分を作っている株です。
便利なのはSBI証券とYahooファイナンスのスクリーニング機能です。どちらでも使いやすいほうで探してみましょう。
SBI証券の「チャート形状検索」
SBI証券の「チャート形状検索」
⇒「強含み?」「しっかり?」「戻ってくる?」「リバウンド?」のチャート形状を確認
カップの底が完成している銘柄を見つけやすい形状パターンです。
Yahooファイナンスの「年初来高値更新」
Yahooファイナンスの「年初来高値更新」
⇒「①株式」 → 「②株式ランキング」 → 「③年初来高値更新」から確認
取っ手部分を作り終え、高値更新を目指そうとする銘柄を見つけられます。
大化けチャートは「取っ手の上抜け」で完成
大化け候補銘柄のスクリーニングが終わったら、すぐに大化けしそうな株か、今後の大化けが期待できる株かを見てみましょう。
この時に見るポイントは、カップの取っ手部分です。
カップの取っ手部分に上値抵抗線を引き、上値抵抗線を上抜けそうかを見ます。
カップの形成には2~6ヵ月、取っ手の形成には2週間ほどかかることが多いです。
取っ手部分の上値抵抗線を上抜けそうなチャートの株は買いの準備を。上抜けが買いのタイミングです。
カップの取っ手が形成されそうなチャートの株は監視を続けましょう。
上値抵抗線をブレイクして買いの勢いが一気に増えるとカップウィズハンドルが形成され、大化け株になります。
大化けしない2つの条件
カップウィズハンドルは、大化け株を見つける信頼度の高いチャートパターンです。
ただし、下記の買わない条件は守ってください。
条件①:上値抵抗線をブレイクしなければ買わない
→機関が売り抜けて暴落する危険性あり
条件②:カップの底の期間が短い時は買わない
→ 機関の買い集めが不十分で乱高下する危険性あり
この2つの条件を守れば、機関投資家のだましが回避できて、上値抵抗線付近での高値掴みをかなりの確率で避けられます。
「ブレイクしそうだから仕込んでみる」「カップの底は10日間で完成したけど大丈夫」といった独自のルールを用いるのは危険です。
買うのは「2~6ヵ月ほどでカップを形成して上値抵抗線をブレイクしたチャート」の時。
この条件が発生しているをチャートを見つけて大化け株を掴みましょう。
オニール氏が愛用したチャート
カップウィズハンドルは米著名投資家ウィリアム・J・オニール氏が好んだチャートパターン。
オニール氏は26ヶ月間※で自身の口座資金を20倍に増加させたのは有名な話ですが、カップウィズハンドルによって大化けした株を選び、資産を増やしたのも事実です。
※1962年10月~1964年12月
同チャートパターンは令和でも通用。
昨年もカップウィズハンドルを形成してから株価上昇した大化け株が目立ちます。
60年前に通用していたチャートパターンが、いまの情報過多の時代でも頻繁に見られるのはすごいことです。
カップの取っ手が形成されそうなチャートの株を注視して大化け株を発掘しましょう。
ブレイクしたら一気に大化け:ボックス相場
ブレイク時に圧倒的な急騰を見せるのが「ボックス相場」です。
ボックス相場とは一定の幅で上がったり下がったりする方向感のない相場を指します。
売買が拮抗している株でたびたび見られるチャートパターンですが、ボックス相場はいずれ、必ず、ブレイクします。
ボックス相場の見つけ方
ボックス相場になっている株はスクリーニングツールで見つけられます。
1ヶ月以上ボックス相場になっている株を探しましょう。
SBI証券の「チャート形状検索」
SBI証券の「チャート形状検索」
⇒ チャートパターンの「もみあい?」でスクリーニング
ボックス相場になっている銘柄を見つけやすい形状パターンです。
株マップ.comの「チャート形状検索」
株マップ.comの「チャート形状検索 」
⇒ チャートパターンの「高値もみ合い」「安値もみ合い」でスクリーニング
SBI証券同様、ボックス相場になっている銘柄を見つけやすい形状パターンです。
大化けチャートは「ボックスの上抜け」で完成
上値抵抗線に近づいたら売り、下値支持線に近づいたら買う。という投資家心理がはたらいて形成されるボックス相場。
ボックス相場の上値抵抗線を抜けたときが大化けするポイントです。
この支え合う力が崩れたときの勢いは見事です。
ブレイクすると面白いように買い圧力がかかるので、大化けする可能性はぐっと高まります。
要チェックは信用取引の返済期限
ボックス相場は上昇もしくは下落するために「エネルギーを溜めている」のです。厳密に言うとエネルギーが溜まっているという表現が適切でしょうか。
というのも、信用取引で売買している株は6ヵ月以内に決済をする義務があります。
相場が動かなくとも取引をする期日は刻々と迫っており、いわばどっちに動き出すのか投資家のチキンレースが続いています。
上昇か、下落か。
材料や相場などの動きをきっかけに一定方向に推移すると、溜まっていたエネルギーが一気に加速します。
ボックス相場に目立つだましはないので上値支持線の上抜けを待って下さい。
ボックス相場でテンバガーを達成した大化け株
ボックス相場が出現したJストリーム(4308)のチャートをご覧ください。
Jストリームは株価610円(2019/12/3) → 株価6250円(2020/12/3) に成長した令和の大化け株です。
実に1年以上もボックス相場を形成していました。
エネルギーの溜まる期間が長ければ長いほど爆発力も上がるのでブレイクした時の大化けに期待できるものです。
大化け株のだましチャート:三角保ち合いには注意
三角持ち合いとは高値と高値、安値と安値で結んだ線から成る三角形状のチャートパターンです。
数週間から数ヶ月かけて形成され、三角形が上向くと上昇傾向になると言われています。
ただ、だましの多いチャートパターンのため私はおすすめしません。
と言うのも、三角保ち合いはトレンドに超敏感なチャートです。
上図のように三角保ち合いを形成しても上昇しないのはよくある話で、トレンドまでしっかり見極める必要があります。
機能すれば大化けに期待できるチャートパターンですが、同時にリスクも伴うため大化け株を見つける手段としては注意が必要です。
大化け株発掘の精度を上げるチャート+αの見極め方
「カップウィズハンドル」と「ボックス相場」は大化け株によく見られるチャートです。
チャートの形状さえ攻略してしまえば銘柄分析いらずで大化け株を手にできます。
■ カップウィズハンドル
SBI証券「チャート形状検索」
⇒「強含み?」「しっかり?」「戻ってくる?」「リバウンド?」のチャート形状を確認
Yahooファイナンス「年初来高値更新」
⇒「株式」 → 「株式ランキング」 → 「年初来高値更新」から確認
■ ボックス相場
SBI証券「チャート形状検索」
⇒ チャートパターンの「もみあい?」でスクリーニング
株マップ.com「チャート形状検索 」
⇒ チャートパターンの「高値もみ合い」「安値もみ合い」でスクリーニング
ぜひ、大化け株の発掘に役立てて下さい。
また、大化け株はテクニカル分析だけでなく、ファンダメンタル分析でも見つけることができます。
やることは大化け株の見つけ方 にまとめてある発掘条件をスクリーニングツールに入力するだけ。あわせてご一読下さい。
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