今井バフェットの知って”得する”投資法 【長期投資家必見】

 2020/07/17

今井バフェットさんは、投資の神様「ウォーレン・バフェット」の投資思考を参考にしている個人投資家です。

資産1億円の形成を目標にブログやnoteから情報発信を行っています。

昨今はコロナショックで「日本株1銘柄に1200万円の全力投資」をしたことを公言、着々と資産を増やす今井バフェットさんの動向に投資家の注目が集まっています。

そこで元証券マンの管理人が、今井バフェットさんの銘柄着眼点や、1200万円の投資資金を投じて買った株を予測

今井バフェットさんの情報を活かして、あなたの株式投資に役立ててみて下さい。

今井バフェットとは

今井バフェットさんは元金融機関出身、現在は実業家兼個人投資家の36歳。

「仕事術」や「資産運用術」を発信するシェアブログ の運営者です。

主に企業分析に関する記事を執筆しています。

投資面では2015年5月に米国株投資を開始、130万円を元手に毎月資金を追加しながら、資産1億円の形成を目指しています。
※追加資金+運用利益の合計値

2015年5月~2020年3月の資産推移は下記の通り。

 今井バフェットの資産推移

2015年:130万円 → 490万円
2016年:530万円 → 725万円
2017年:850万円 → 540万円(事業投資で390万円抜)
2018年:560万円 → 710万円
2019年:690万円
2020年:1070万円 → 1380万円(3月現在)

着々と資産を増やすことに成功しているようです。

ただ今井バフェットさんの資産は、運用利益と毎月追加している資金の合算値のため、運用のみで増やしたものではありません

ですが、資産を伸ばせていることも事実。

運用利益と追加資金の内訳は不透明であるものの、今井バフェットさんの株式投資法は参考になる可能性が高いです。

では、今井バフェットさんが企業分析で重要視しているポイントを解説します。
 

今井バフェットの投資法 3つの株価指標を重視

結論から言いますと、今井バフェットさんの投資法は割安株に長期投資をすることです。

投資手法は、会社の本来的価値以下の値が付いている銘柄を買うプライシング手法を主に取り入れます。
引用元:年収400万円でもいい。僕は、本当の富裕層になろうと思う。

「一度買ったら売るつもりはない」と公言しており、バイ・アンド・ホールドで年利8%の運用目標を掲げています。
※投資家が証券を購入後、長期に渡り保有し続ける投資戦略

つまり、目先のキャピタルゲインは追っていません。

株価の割安性、配当利回りを重視し、今後のさらなる業績向上による配当金上昇に期待しているようです。

その基準を満たすため、企業分析で大事にしているのは「EPS(1株あたり純利益)」「BPS(1株あたり純資産)」「ROE(株主資本利益率)」3つの株価指標。

まずはEPSから確認していきます。
 

EPS

EPS(イーピーエス)とは1株あたりの純利益を意味し、企業の収益性を判断する株価指標です。

つまり、1株あたりどれだけ企業が利益を上げられているのかを示します。

計算式は下記の通り。

 EPS 計算式

EPS = 税引後利益 ÷ 発行済み株式数

EPSの数値が高ければ高いほど企業の収益力は好調と判断します。

ただ、今井バフェットさんは直近のEPSだけを見て企業分析している訳ではありません。

ポイントは成長を続けているのか否か。

過去数年のEPSを遡り、右肩上がりで成長を遂げている企業が長期投資に向いている銘柄と結論付けています。

目先の指標だけで判断をしないように注意しましょう。
 

BPS

BPS(ビーピーエス)とは1株あたりの純資産を指し、会社の安定性を判断する株価指標です。

計算式は下記の通り。

 BPS 計算式

BPS = 純資産 ÷ 発行済み株式数

BPSの数値から、企業が1株あたりどれくらいの資産を保有しているかを把握できます。

数値が高いほど安定性のある企業と評価するので、倒産や暴落リスクを回避することもできる指標です。

当指標もEPS同様、今井バフェットさんは過去の推移を見ています。

毎年右肩上がりに純資産が増えている企業が長期投資に向いている銘柄と捉えましょう。
 

ROE

ROEとは自己資本利益率のことで、株主資本(元手)がどれだけ企業利益につながったかを判断する指標です。

収益性を測る指標のため、別名「企業の稼ぐ力」と言われています。

計算式は下記の通り。

 ROE 計算式

ROE(%) = 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100

当指標を見ることで、返済義務のない資本を「どれだけ効率的に使えているか」を測ることが可能です。

上手に資金繰りが出来ている企業なのかを知るということですね。

そして、今井バフェットさんはROE10%を合格ラインとしています。
※100万円の元手で年間10万円以上の利益を上げられることを指す

長期投資であれば収益性は特に重要、ROEは見逃せない指標だと思います。

「EPS・BPSが右肩上がり」「ROE10%以上」の銘柄を見極めて長期投資を行ってみて下さい。

ちなみに、EPS・BPS・ROEは計算式を使わなくともYahooファイナンスで簡単に確認できます。

流れは下記の通り。

 Yahooファイナンス 株価指標の確認方法

①「企業情報」を開く[画像]
②「連結決算推移」を開く[画像] ※単独決算のみの企業は「単独決算推移」
③3期前までのEPS・BPS・ROEを確認可能[画像]

時間短縮をしながら企業分析が行えるので、参考にしていただけますと幸いです。
 

今井バフェット 1200万銘柄の真相

今井バフェットさんはコロナショックを10年に1度のチャンス相場と捉え、とある日本株に資金を集中させたと公表しました。

投資額は1200万円(3月31日時点)

安値を更新する度、徐々に買い増しを行っているようです。

かのウォーレン・バフェット氏も全資産の75%を保険会社に投入するなど、自信がある時に集中投資を行った事例があります。

今井バフェットさんは彼の投資法に感化されているのでしょう。

そこで、今井バフェットさんのブログやnote、投資法などを参考にしながら、今井バフェットさんの1200万円銘柄を独自の視点で予測してみました。
 

1200万銘柄はKDDI(9433)

今井バフェットさんの1200万銘柄は、総合通信大手のKDDI(9433)でないかと推測します。
※携帯・光回線の展開に留まらず、物販などの非通信を伸ばしライフデザイン企業への転換に挑戦。

CM好感度ランキング5年連続1位を取るなど、国民からも評価されている東証一部上場企業です。

同社のコロナ相場時のチャートを確認して見ましょう。

2月28日・3月13日にマドを開けて株価下落しましたが、3月末には元の株価水準まで回復しています。

KDDI(9433)の2020年3月~7月の日足チャート

KDDI(9433)の2020年3月~7月の日足チャート

今井バフェットさんは5月29日のブログで「買い始め当初は下落するも、すでに反発した」と公開。

ブログに添えられている特定口座の画像からも見て取れます。

あくまで推測ですが、3月10日~18日頃に当銘柄の買い増しを続け、5月後半にプラス反転したのだと考えられます。

KDDIはウォーレン・バフェット氏が銘柄選定時に好む「圧倒的シェア、圧倒的ブランド力、競争力」も網羅しており、企業成長力も申し分ありません。

割安株の長期投資銘柄にピッタリの銘柄です。
 

株価指標は基準達成

また、今井バフェットさんが重視する「EPS・BPS・ROE」の基準をKDDI(9433)は達成しています。

株価指標 基準 達成
EPS 右肩上がりで推移
BPS 右肩上がりで推移
ROE 10%以上

下記、Yahooファイナンスの連結決算推移のデータです。

KDDI(9433)の連結決算

KDDI(9433)の連結決算

EPS・BPSは毎期増益、ROEも14.93%と高い水準を保っています。

「au」の通信契約数は下落していますが、端末保証サービスやコンテンツ拡大で穴埋め。

端末販売も新型コロナによる営業自粛で大幅減となるも、販促費の縮小や格安スマホ・格安SIMのUQモバイルが好調持続で堅調に推移しています。

持続的に成長している企業と言えるでしょう。

そして、7月に入り株価は一層好調。

相場を無視した好業績が後押しし、KDDIの株価はボックス相場を上振れそうな気配です。

KDDI(9433)のボックス相場

KDDI(9433)のボックス相場

KDDI(9433)は銘柄選定条件を満たしています。

今井バフェットさんが同銘柄を割安株と捉え、1200万円を投資していても不思議ではない銘柄と言えるでしょう。

ただ、今井バフェットさんは長期投資家のため、短・中期投資家が1200万銘柄に手を出すとリスクが生じます。

KDDIの株価は2016年5月の年初来高値3,446円を未だ上抜けられず、ディフェンシブ銘柄のような安定した株価推移です。

短期目線では利幅が取りづらく資金ロックする可能性があります。
 
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今井バフェットのブログ

今井バフェットさんは自身が運営するシェアブログ にて、「日本株分析」と「資産運用」のテーマ記事を執筆。

各カテゴリーの特徴を紹介します。
 

日本株分析

上場企業の会社概要、株価、チャートなどを紹介しているブログです。

更新頻度は1日約1記事。

記事では企業情報をさらっと解説しているだけなので、当ブログのみで各企業の情報収集を行うのは厳しいでしょう。

四季報などの情報誌を合わせて活用することをおすすめします。

ただ、EPS・BPSの株価指標を棒グラフで掲載しているため、推移状況が一目瞭然。

日本株分析 」カテゴリーから分析記事を確認できるので、気になる方は参考にしてみて下さい。
 

資産運用

今井バフェットさんが資産運用を始めたきっかけ、投資をすることのメリット・デメリットなどを独自の視点で紹介。

ウォーレン・バフェット氏の格言や、投資にまつわる出来事も教えてくれるので、投資知識を蓄える読み物としておすすめです。

中でも印象的だったのが「米国のガソスタ店員が92歳で10億円の資産を残した」話。

倹約家だった彼の唯一の趣味は株式投資。

一度買った株は売ることなく、数十年の年月を経て保有株は大化け。

資産は10億円にまで膨れていたのだとか。

このような事例を、今井バフェットさんは自身の投資スタイルに重ね、紹介してくれるのが「資産運用」カテゴリーの記事です。

更新頻度は不定期なので、「今井バフェットの1億円への道 」をブックマークしておくと便利だと思います。
 

バフェット太郎は人違い

「今井バフェット」さんの類似名で「バフェット太郎」さんという個人投資家が存在します。

バフェット太郎さんは米国株投資に特化したブログや本を執筆、Youtubeでは米国株・日本株・外的要因など様々なテーマで動画配信中。

混同する方もいるようなので、全くの別人であることをお伝えしておきます。
 
両者は対立?

今井バフェットさんとバフェット太郎さんは、記事を通して対立した過去があります。

発端は2017年6月頃、今井バフェットさんが「ウェルスナビを紹介しているバフェット太郎さんを非難した」ため。
※全自動で資産運用をしてくれるロボアドバイザー

ウェルスナビとはAIが自動で資産運用をする投資ツールですが、年間1%の運用手数料が発生します。

この手数料を高いと感じた今井バフェットさんは「ウェルスナビを紹介するのはいかがなものか」という旨の記事を執筆、バフェット太郎さんの反感を買いました。

バフェット太郎さんもけなされたことに怒りを覚え、反論記事を公開。

ネット上での両者のやり取りが一部個人投資家の中で話題となったようです。

とはいえ、上記のやり取りは3年前の話。

きっと時間が解決して、今では沈静化していることでしょう。
 

今井バフェット 長期投資家は参考に

長期投資家の方は、今井バフェットさんの情報を抑えて損はないと思います。

特にブログの「資産運用」は必見。

銘柄選びの着眼点や投資思考を伝授してくれるので、あなたの株式投資に役立てられると思います。

短・中期投資家の方は中原良太 さんや相場師朗 さんの情報が役立つと思うので、興味のある方はご確認下さい。

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