DX銘柄(デジタルトランスフォーメーション)は注目テーマ株です。
菅首相就任後から「行政デジタル化」の意識が強まったことで関連株の動きも見られ、ますますDX銘柄が市場で人気化しています。
そこで2020年8月25日に経済産業省が発表した「DX銘柄」の中から、期待できる本命銘柄を元証券マンが厳選しました。
当記事があなたの銘柄選びの手助けになりますと幸いです。
記事の目次
DX銘柄の本命3銘柄
経済産業省のDX銘柄(デジタルトランスフォーメーション)は合計56銘柄。
DX銘柄2020は35銘柄、DX注目企業※が21銘柄です。
※DX注目企業とDX銘柄に漏れてしまった高評価の企業
この中からDX銘柄にふさわしい本命3銘柄を厳選、「GAtechnologies(3491)」「ワタミ(7522)」「東日本旅客鉄道(9020)」に注目しています。
GA technologies(3491)
GA technologiesは不動産総合プラットフォーム「RENOSY」を主軸に不動産業向けsaas事業を育成する企業です。
DXを推進する組織や制度などの取り組みが評価されてDX銘柄2020に選ばれました。
私が同社に期待するのは「配当」「優待制度」「株式分割」の材料発表です。
GA technologiesの20年10月期第3四半期連結経常利益は5.2億円(前年同期比73.4%増)に拡大、通期計画15.3億円に対する進捗率は34.1%(前年同期比29.5%)と好調。
配当金や優待制度は今のところ設けられていないため、好業績によって投資家還元を重視する姿勢が見えれば、さらなる株価上昇が狙えるでしょう。
また、GA technologiesの上場市場は東証マザーズです。
スガノミクス銘柄のチェンジ(3962) のように、マザーズから東証一部に鞍替えする可能性も考えられます。
投資家数の増加、流動性を高める目的で株式分割を発表すれば、短・中・長期で買いのDX銘柄です。
ワタミ(7522)
ワタミは居酒屋「鳥メロ」「和民」などを展開、高齢者向け宅食サービスが利益柱の企業です。
コロナ禍で大幅下落したワタミの株価は底値を叩いたと予測、徐々に上昇傾向へ向かうと想定します。
外食事業全体が大きな影響を受けワタミグループの店舗数も491 → 439(2020年4月 → 6月)に減少するものの、その後は453(2020年8月)まで回復しました。
従業員教育もコロナ期間中に効率化。
政府の休業要請で居酒屋が休業している中、従業員を提携するスーパーマーケットに派遣していました。
雇用を守ることを第一の目的としていましたが、従業員が他業種で経験を積むことで、日頃養えない知識を付けながら本業のホスピタリティに活かすことをワタミは狙っていたのでしょう。
近い将来、新型コロナウィルスワクチン開発が進み安全が確保されれば、ワタミの業績は反転すると推測します。
※ワタミは「再生可能エネルギーを活用した循環型6次産業モデル(ワタミモデル)」を構築、デジタルトランスフォーメーションを推進していることが評価されDX銘柄に選出されています。
東日本旅客鉄道(9020)
東日本旅客鉄道(JR東日本)は首都圏・東日本を地盤とする鉄道最大手、不動産賃貸や駅ナカ物販事業が成長中の企業。
同社は中・長期投資家ならぜひ抑えておきたいDX銘柄です。
今後の株価上昇はほぼ間違いありません。
外出者の減少、在宅ワークによる通勤者の減少、車需要の増加などネガティブ要因はまだ拭えませんが、まずはgotoトラベルによって鉄道利用者数は回復傾向です。
また未来に向かうに連れて新型コロナ対策も進み、コロナ沈静化が見えてくれば思惑買いが一気に増すでしょう。
と言うのも2020年初旬で10,000円を越えていた同社の株価は8月3日には安値5888円まで下落。
2012年のアベノミクス始動時とほぼ同水準まで下落しています。
反発時の力強さは投資家にとって周知の事実なので、株価上昇時の力強さは期待できるDX銘柄です。
DX銘柄(デジタルトランスフォーメーション)とは
DX銘柄(デジタルトランスフォーメーション)とは、東証が東証に上場している企業の中から、積極的にITを推進してデジタル活用の実績を残している企業を選定した銘柄群のことです。
選定基準
2:評価委員会による取組評価が一定基準以上であること
3:重大な法令違反等がないこと
2015年よりDX銘柄を選定開始。
元々は「攻めのIT経営銘柄」と呼ばれていましたが、昨今のデジタル技術化が強まる背景、グローバルな潮流を受け、2020年よりDX銘柄に名称変更しました。
「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」という概念があります。
略称は「DX」
デジタルトランスフォーメーションは英語表記だと「Digital transformation」。
略せば「DT」になるはずですが「DX」と略します。
これは英語圏の接頭語が関係しており「transformation」の「T」を「X」と省略することが多いため。
これによりデジタルトランスフォーメーションを「DT」ではなく「DX」と表記するようです。
DX銘柄は2021年の大注目テーマ
「GAtechnologies(3491)」「ワタミ(7522)」「東日本旅客鉄道(9020)」はぜひ注目しておきたいDX銘柄。
2021年のテーマど真ん中であるDX(デジタルトランスフォーメーション)は、国の政策でも株価に影響を与えるので期待が大きいです。
今回は”経済産業省が発表”した銘柄から厳選したので、次は縛りをなくしてDX銘柄(デジタルトランスフォーメーション)を選んでみたいと思います。
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