2020年も「5G関連銘柄」は脚光を浴びます。
IoT化や自動運転車、ドローンの商用化など、2020年は5Gが本格スタートの年です。
そこで、元証券マンの管理人が「2020年 本命の5G関連銘柄」を3つ厳選するので、ぜひ銘柄選びの参考にしてみて下さい。
記事の目次
5G関連銘柄 次世代移動体通信システムとは?
5G(第五世代移動通信システム)とは通信規格の1つで、現在スマートフォンに使われている4GやLTEの次のシステムです。
4Gの回線速度が50Mbps~1Gbpsと言われている中、5Gは1Gbps~50Gbps。
4Gと比べ約20倍の伝送速度が可能となります。
2時間の映画を3秒でダウンロードできるようになったり、遠隔地のロボット操作なども遅延なく動かすことができるでしょう。
また、身の回りのあらゆるモノとネットが接続する「IoT」も益々加速します。
ポテンシャルを秘めた5G関連銘柄
5Gは社会を大きく変えうるシステム規格のため、多業種での活用が予想されます。
先んじて開発などを行っている5G関連銘柄の株価は、すでに上昇を見せました。
2019年を例に挙げるとアンリツ(6754)、santec(6777)です。
市場でも5G関連銘柄の物色は行われていますが、今後上昇に期待できる2020年の5G関連銘柄を挙げてみます。
5G関連銘柄 2020年の本命3選
管理人独自の見解を基に、上昇に期待できる5G関連銘柄を3つ厳選しました。
一つ目の銘柄はイード(6038)です。
1:イード(6038)
イード(6038)は独自開発プラットフォームを強みに、webサイトを多数運営。M&Aでメディア事業拡大を続けています。
昨今は「iid 5G Mobility」※というプロジェクトを立ち上げました。
※自動車とITの融合を支援するプロジェクト
自動車革命を進化させるベンチャー企業や、同事業の立ち上げを目指す企業を対象に、イード社内外の資産やネットワークを活かして、サービス立ち上げや事業化支援を進行しています。
自動車業界と通信業界に強みを持つイードだからこそ、始動できたプロジェクトと言えるでしょう。
では、イードの財務指標と業績を見ていきます。
株価チャート ※週足
株価
財務指標 ※2020年1月14日時点
業績 ※四季報2020年1集より
財務に悪い指標はなく、優良企業と呼べる数値だと思います。
特に自己資本比率は78.7%と高水準。
自己資本比率は70%以上なら理想的な企業、40%以上なら倒産しにくい企業と言われているので、イードの経営は安定していると言えます。
業績も18年に黒字転換し、毎期増収増益で好調な5G関連銘柄です。
株主構成も安定感があります。
「エキサイト」や「博報堂HD」、「マイナビ」「ソニー」といった大企業が筆頭株主です。
株価も992円(1月14日終値)と割高ではないので、今の内に注目しておきたい銘柄です。
2:東洋テクニカ(8151)
東陽テクニカ(8151)は情報通信測定機器をはじめとする、測定機器の専門商社。東証一部に上場。
“はかる”技術のリーディングカンパニーとして業界をけん引しています。
私が5G関連銘柄として東陽テクニカを注目したのは、販売する「5G基地局向け試験装置」の需要が高まり、業績に大きく影響しているためです。
5G基地局向け試験装置を扱うのは情報通信システム事業部。
2019年9月期本決算の情報通信システム事業部は、売上高70.16億円(前年比32.4%増)、営業利益4.42億円(前年比320.5%増)と、前年比で大幅に伸びているのが分かります。
主力のネットワーク機器性能試験装置や自社製品の販売と合わせ、5G製品の販売が本格化したようです。
続いて財務指標と業績を確認します。
株価チャート ※週足
株価
財務指標 ※2020年1月15日時点
業績 ※四季報2020年1集より
収益性を見るROE・ROAは物足りなさを感じるも、自己資本比率86.10%を保ちながら無借金経営をしています。
金融機関の意向を考慮する必要がないため、経営の自由度が高いと言えるでしょう。
また、東陽テクニカの魅力は株主重視の経営です。
利益配分の基本方針として「配当性向60%」を掲げ、今後も継続・増配を予定しています。
「自己株式取得」も適宜検討する旨も挙げており、インカムゲイン・キャピタルゲイン両面からのメリットに期待できると思います。
3:アンリツ(6754)
アンリツ(6754)は携帯電話や基地局に強い、通信計測機器の有力企業。東証一部に上場しています。
同社の強みはソリューション力。
ソリューションの開発と組織体制の整備に注力し、5Gチップセット及び端末の初期開発需要を獲得しました。
四季報2020年1集では、想定以上の端末開発需要に【一転増益】と評価されています。
株価は昨年から動意付いているものの、2019年5月以降も上昇トレンドを継続。
引き続き株価上昇に期待できるでしょう。
株価チャート ※週足
株価
財務指標 ※2020年1月15日時点
業績 ※四季報2020年1集より
18年3月期~19年3期の業績向上は凄まじいものでした。
スマホメーカーの5G開発需要が徐々に高まる中、半導体メーカーによる開発需要が増加し、収益の急拡大に直結。
すっかり5G関連銘柄の中心核となりました。
今後も5Gの需要拡大により、21年3月期は営業利益21.7%上昇を四季報は予測しています。
過去には2回に渡って上方修正(2019年1月・10月)を発表し、会社予測を上回るほどの勢いがアンリツにはあります。
今の内に注目しておきたい銘柄と言えるでしょう。
5G関連銘柄 2020年が最好機
2020年は5G関連銘柄に期待できる本命年です。
今回、私が取り上げた3銘柄はほんの一例に過ぎず、上昇期待の高い5G関連銘柄はまだまだ埋もれているはずです。
そのような銘柄を発掘するには情報収集が肝になります。
例えば、投資顧問AIPの運営元である株式会社MLC investment は、無料メールマガジンで5G関連情報を配信していました。
有益な情報を得る機会を見極めながらあなたの株式投資に活かしてみて下さい。
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・5G関連銘柄
・バイオ株
・ディフェンシブ関連銘柄
2019年期待の5G関連銘柄 5選
フェローテックホールディングス(6890)
主力事業は、太陽電池や半導体設備向けの部品の製造です。半導体装置向け部品に使われる真空シールは世界シェア6割で、装置や材料、消耗品も手掛けています。
2018年は下降の一本調子でしたが、途中に戻りが見られません。直近安値を鑑みて、もう少し下落余地はあるかもしれませんね。
しかし戻りからの下落が一服すれば、だいぶ安い水準で反転を期待できることになるでしょう。
JIG-SAW(3914)
クラウドやサーバーを対象にした自動監視システムを展開している企業です。
2016年4月には初値から10倍近く急騰したこともありましたが、2018年12月には上場来安値を更新しています。したがって上昇余地は非常に大きいです。
PALTEK(7587)
独立系の半導体商社です。主力事業は外国製半導体の販売です。それに伴い、自社による設計受託や生産も行っており、自社製品の開発も推進しています。
2017年6月に高値を取った上昇の調整は、一旦完了したという様相です。年足では12年の移動平均線にサポートされており、このまま上昇に向かう可能性もあります。
理経(8226)
IT機器を輸入販売している技術商社です。新技術に対する目利きと衛星通信分野に強みを持っています。また、大学、官庁からの受注が多い企業です。
190円の支持ラインを2018年12月にブレイクアウトし、大きく落ち込んだものの、その間の売りを消化したことで買いが入ってきています。
119円のラインは2012年から節目として機能しており、現在でも強い支持ラインとして機能しています。この水準で下げ止まりまた上昇する可能性は考えられます。
ネクストジェン(3842)
次世代通信網(NGN)の制御システムの開発を担っています。
SIP(通話制御プロトコル)の先駆的存在でもあり、5Gテーマへの関連に直接性が強い企業でもあります。
1,450円辺りが買いの入りやすい水準となっているようですが、直近高値はダブルトップを形成しているため、もう一段下落する可能性もあります。
それでも1,000円は強い支持ラインとなっており、到達すれば反発の確度は一層高くなるでしょう。
5G関連セクターは息が長い?
IoTによる次世代社会の構想を考えても解るとおり、5G関連銘柄は幅広く、そして大半の企業が関わることとなるでしょう。
したがってセクター全体の環境で言えば、とにかく息が長いということになります。
先に挙げた企業をはじめ、既に次世代社会を見据えた開発に着手している企業は多くありますが、一部の株価への反映は、まだ不透明な目論見の下で起こっていると言えます。
ただ逆を返せば、5G関連セクターの場合、有望銘柄に対して早めに仕込むことができるということでもあります。
これらの企業の開発物の実用の現実味が色濃くなってきたとしたら、株価への反映は凄まじいものになることは想像に難しくありません。
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