2021年のテンバガー候補 「買い時」まで元証券マンが解説

 2021/02/22

2021年のテンバガー候補

2021年のテンバガー候補を元証券マンが厳選しました。

2021年の金融相場で選んだのは、テンバガーの条件に合致する下記の3銘柄。

・アズーム(3496)
・ブリッジインターナショナル(3496)
・カラダノート(4014)

この3銘柄が大化けに期待できる理由をチャートを用いてを解説するので、2021年のテンバガー候補として検討してみてください。

2021年のテンバガー候補 基準を満たす3銘柄

過去にテンバガー化した銘柄の条件は下記の通りです。

 テンバガー候補の条件

①:マザーズ上場銘柄
②:成長性が高い
③:上場から5年以内
④:時価総額300億円以下

株価230円が3,220円に大化けしたホープ(6195)もこの条件を満たしていました。

アズーム、ブリッジインターナショナル、カラダノートもテンバガー候補の条件に合致

さらに時流のテーマにも乗っているので2021年のテンバガー候補といえます。

まずはアズームのテンバガー候補の理由から見ていきましょう。
 

2021年のテンバガー候補:アズーム(3496)

月極駐車場ポータルサイト「CarParking」の運営や駐車場のサブリースを手掛けるアズーム(3496)。

好決算、株式分割などの好材料に期待できる新興株です。

時価総額1000億円を目指せる企業だと推測します。

【株価】8,670円(2020/12/8現在)
【時価総額】126.6億円
【上場年月日】2018/9/20
【上場株式数 (浮動株式数)】1,461千株 (365千株)

新型コロナウィルス感染拡大により車需要の増加。

あわせてインターネット検索による月極駐車場の問い合わせが急伸、柱事業の遊休不動産活用事業が急成長しました。

来期の業績予測も売上高25%増を見据えています。

業績(百万円) 売上高 営業利益 経常利益 当期利益
単19.9 2,728 93 94 56
連20.9 3,814 224 223 139
会21.9予 4,800 450 450 288

 
今後の成長ビジョンもしっかり

駐車場データベースの拡充により「CarParking」利用者の機会損失を防止。

新サービスでは効率化・無人化を実現する「スマート会議室」の提供、3DCGを活用した「バーチャル空間制作」の開発も手掛けます。
 
次のマド開け上昇が狙い目

11月10日にマド開け上昇したローソク足は「離れ小島」のチャートを形成しています。

この離れ小島がもう一度マド開けした時が買い時です。

アズーム(3496)の株価チャート

アズーム(3496)の株価チャート

通常、マドを開けたら埋まるのがセオリーですが、勢いのある個別株は株価上昇を続けます。

コナミ(9766)スタンレー電気(6923)のチャートが良い例です。

逆にマド埋めの動きが始まるなら様子を見ましょう

機関投資家の売り参入、個人投資家の利確売りに巻き込まれないよう注意をして下さい。
 
アイランドリバーサルで底値形成 【2月22日追記】

セオリー通りにマド埋めしたことでアイランドリバーサルを形成。

下ヒゲ陰線も出現しチャートは底堅さを見せています。

アズーム(3496)のチャート

アズーム(3496)のチャート

今後は株価横ばいに推移する可能性が高く、なにか好材料が発表されれば上昇トレンドとなるチャートパターンです。

利確売り、リスクヘッジの動きでホルダーの入れ替わりも起きています。

新規で買った投資家は含み損を抱えていないので、ちょっとやそっとの上昇で利確売りする投資家は少なく、強い上昇チャートとなるかもしれません。
 

2021年のテンバガー候補:ブリッジインターナショナル(7039)

「インサイドセールス」の法⼈営業改⾰⽀援を事業軸とするブリッジインターナショナルは2021年のテンバガー候補株です。

【株価】2,353円(2020/12/8現在)
【時価総額】84.2億円
【上場年月日】2018/10/3
【上場株式数 (浮動株式数)】3,578千株 (1,252千株)

非対面営業のインサイドセールスはコロナ禍で需要が加速

法⼈営業はテレワークでオンライン商談などを余儀なくされ、多くの企業が法⼈営業モデルの再構築を検討しています。

成長軌道に乗る同社の業績はさらに勢いづく見込みです。

業績(百万円) 売上高 営業利益 経常利益 当期利益
単18.12 2,912 348 331 218
単19.12 3,262 385 386 258
会20.12予 3,696 424 424 280

 
また、ブリッジインターナショナルはDX関連銘柄です。

コロナがDX(デジタルトランスフォーメーション)の導⼊スピードを速めている傾向もあり、同社の新規DXのコンサルティング契約数も増加。

既存のアウトソーシングユーザーも拡⼤契約の傾向です。

成長性、テーマ性、時価総額の小規模、、

2021年のテンバガー候補に挙げられる銘柄と言えます。
 
株価2300円が買い目安

ブリッジインターナショナルのチャートがエリオット波動を形成しています。

ブリッジインターナショナルのエリオット波動

ブリッジインターナショナルのエリオット波動

そろそろトレンド転換してもおかしくない局面です。

反転の兆しが見えたら株価2300円を目安に買いに入るのがいいと思います。

目安値を下回り下落を続けるようなら様子見がおすすめです。
 
ボックス相場で上抜けに期待【2月22日追記】

エリオット波動のC波は買い目安(株価2300円)付近まで下落した後、ボックス相場を形成しました。

ブリッジインターナショナル(7039)のチャート

ブリッジインターナショナル(7039)のチャート

ボックス間の底値が買いポイントです。

スイングトレード、中期トレードどちらでも利益が狙える値動きになっているので、ボックスを意識したエントリーがおすすめです。
 

2021年のテンバガー候補:カラダノート(4014)

子育て支援のウェブサービスやアプリを提供するカラダノートは2021年注目のテンバガー候補株です。

2022年4月から不妊治療が保険適用されることで同社は追い風を受けます。

いわば国策銘柄に位置付けられる有望株です。

【株価】1,594円(2020/12/8現在)
【時価総額】101.3億円
【上場年月日】2020/10/27
【上場株式数 (浮動株式数)】6,220千株 (1,866千株)

またカラダノートは2020年10月にIPOしたばかり。

昨今のIPO需要の恩恵も受けるセカンダリー銘柄です。

2020年のIPO株はBASE(4477)、フリー(4478)、メドレー(4480) 、セルソース(4880)などの情報・通信株を筆頭に大化けしました。

カラダノートも情報・通信業種。

IPO株、来年のテーマ性、成長性から2021年にテンバガー化する可能性があります。

業績(百万円) 売上高 営業利益 経常利益 当期利益
単19.7 637 89 90 63
単20.7 732 123 124 83
会21.7予 856 205 190 126

 
下値支持線

11月17日の株価1420円で下値支持線を引き、買い目安のラインとします。

カラダノートのチャート

カラダノートのチャート

カラダノートは指数の連動を受けやすくボラティリティの高い銘柄です。

特に12月はSQ、税金対策、年末年始など相場全体が売り傾向。

短期目線では揺さぶられることもあるでしょうが、1年先を見越せばテーマ性、成長性ともに申し分なし。注目しておきたいテンバガー候補株です。
 
ロックアップ解除で一段落【2月22日追記】

軟調な動きから堅調な動きに変化しました。

カラダノート(4014)のチャート

カラダノート(4014)のチャート

10月27日のIPOから120日以上が経過し、ロックアップ解除でベンチャーキャピタルの売り抜けもひと段落ついたことが、トレンド反転した理由だと推測します。

中・長期向きのテンバガー候補株ですが、相場の悪影響を受けなければ短期投資でも利益を狙えそうです。
 


 

テンバガーを狙うなら「買い時」も重要

テンバガー候補株の買い時を誤るとテンバガーはおろか損失を被る可能性があります。

下記をご覧ください。

2019年にテンバガーを記録したレアジョブ(6096)のチャートです。
※法人・個人向けのオンライン英会話事業に特化

レアジョブの2019年~2020年週足チャート

レアジョブの2019年~2020年週足チャート

同社は各企業のグローバル化で着々と会員数を伸ばしつつ、2020年に実施される英語教育改革が追い風に。

売上は12期連続増収。

投資家の間で話題が話題を呼び2019年中にテンバガーを達成しました。

もし、レアジョブを2020年に買っていたら…。

英語教育改革は2020年に実施される国策なので、このタイミングで手を出す投資家も少なくないはずです。

このように有望株(テンバガー株)でも買い時を間違えるとリスクが伴います。

アズーム、ブリッジインターナショナル、カラダノートを検討するなら買い目安値も参考にして下さい。

>> 買い時は「自由」。値上がり前の有望株を自動スクリーニング
 

テンバガーとは

そもそもテンバガーとは野球の塁打を指す用語です。

1試合で満塁本塁打2本+2点という驚異的な数字をあげることが「株価が10倍以上に大化けした株(10倍株)」という意味で使われるようになりました。

このテンバガーという言葉を広めたのは、かつて米国運用大手フィデリティ・インベストメンツのマゼラン・ファンドを運用していた、ファンドマネージャーの「ピーター・リンチ」です。

ピーター・リンチ

出典:Bloomberg

彼は1977年から13年間運用した同ファンドで、資産を1800万ドルから140億ドルまで育て上げました。

長く低迷した米国市場をもろともせず資産形成に成功した伝説の人物です。

ピーター・リンチは業績や事業モデルなどファンダメンタルを重視して割安株を選定、長期投資で利益を出すことを得意としていました。

世界一の投資家ウォーレン・バフェットと同様のバリュー投資家です。

では、どうすればテンバガーに期待できる有望株を見つけられるのか、テンバガー銘柄を発掘するポイントを見ていきましょう。
 

2021年のテンバガー候補の見つけ方

2020年は波乱相場となったので、2019年にテンバガー化した銘柄からテンバガー候補の見つけ方を確認します。

下記、2019年のテンバガー銘柄です。

銘柄名 市場 業種 時価総額 上場日 最安値 最高値 上昇率 上昇理由
ホープ(6195) マザーズ サービス業 146億円 2016/6 237円 3,585円 15.13倍 サプライズ決算(業績黒字転換)
レアジョブ(6096) マザーズ サービス業 212億円 2014/6 217円 3,145円 14.49倍 好決算や株式分割などの好材料多発。国策関連の買いも手助けに
REVOLUTION(8894) 東証2部 不動産業 64.4億円 2001/9 8円 84円 10.5倍 特別な買い材料はなし。仕手株で上昇

 
REVOLUTION(8894)は仕手化でテンバガーしたので例外ですが、ホープ(6195)とレアジョブ(6096)は好決算から人気銘柄化しました。

ホープは新規事業の電力サービスが功を奏し、レアジョブはオンライン英会話の需要および小・中学生に1人1台PC整備する「国策銘柄」としても注目されました。

上場市場は東証マザーズ。

マザーズは新興市場と位置付けられ、成長性の高いベンチャー企業などが多く上場しています。

業績が急激に伸びる企業も珍しくないので、株価の値動きが大きくなりやすいのが特徴です。

これら要因を踏まえ、テンバガー銘柄の発掘時に注目したいポイントをまとめました。

 テンバガー銘柄のポイント

・新興市場の銘柄
・成長性のある銘柄
・上場してから5年以内が目安
・株価500円以下の低位株
・時価総額が300億円以下

1つずつ理由を見ていきましょう。
 

新興市場に上場・成長性のある銘柄

東証マザーズ、ジャスダック、東証二部は成長力のある企業が上場しています。

東証一部に比べて業績は限定的でも、将来の成長性の高い企業が多いのが新興市場です。

つまり、売上が急激に伸びている銘柄が潜んでいます。

売上が伸びることはとても重要です。

単に企業の業績が向上するだけでなく、世の中に受け入れられている証となり、今後の企業成長へと繋がります。

「売上高なくして利益なし」です。

まずは売り上げを伸ばし成長を続けている銘柄に目を向け、業績上振れに期待をしましょう。

そのために売上成長率を計算します。

 売上成長率 計算式

売上高成長率(%)=(当期売上高-前期売上高)÷前期売上高×100

端的に言うと、売上高の前期比較を行い、企業の成長性を測定できる指標です。

これにより「市場の拡大」「市場シェアアップ」もしくは「客単価の向上」などを掴みます。

売上成長率の直近3年間を見て毎年20~30%以上伸びていれば超優良水準です。
 

株価500円以下の低位株

過去のテンバガー銘柄の特徴として、株価500円以下の銘柄が大化けするケースが多いです。

昨年のホープ(6195)は株価237円、レアジョブ(6096)も株価217円でした。

購入単価が低いと少額投資家も参入しやすいため、動意付いた後でも買いが殺到しやすいのです。

ただし、低位株には2つの注意点があります。
 
■ 注意点①:仕手筋

株価500円以下の低位株であるがゆえ、仕手筋が多額の資金を投じて市場操作しやすいのも事実です。

REVOLUTION(8894)はその一例でしょう。

材料発表もない中、仕手筋が大量買い・空売りで市場操作を行ったため、テンバガーを達成したと思われます。

低位株は仕手筋に狙われやすい株です。

狙っていた低位株が突然急騰・暴落を繰り返した場合は、様子見することをおすすめします。
 
■ 注意点②:倒産リスク

新興市場の上場銘柄は成長に期待できる反面、東証一部と比べると体力がありません。

事業の業績悪化、新事業の立ち上げ失敗などによって倒産するリスクは高いです。

また、仕手筋に関係なく急騰や暴落を起こすことも。

なにも材料が無いのに資産を溶かす可能性もあるので、業績に影のある企業はリスクヘッジのため投資を避けることをおすすめします。
 

時価総額が300億円以下

時価総額は「株価 × 株式発行数」で求めます。

 時価総額 計算式

時価総額=株価×発行済株式数

すでに成熟した企業は安定期に入っているので、これから時価総額が大きく上昇する可能性は高くありません。

例えばトヨタ自動車(7203)は約22兆円の時価総額ですが、今後2倍3倍に膨れていくとは到底考え難いです。

一方で時価総額が小さい企業は大きく伸びる可能性を秘めています

つまり、企業の成長性に期待して、リターンを狙うには時価総額は重要なポイントです。

新興市場は主にベンチャー企業が上場する市場のため、時価総額は比較的小さいことが特徴として挙げられます。

そのため、時価総額300億円以下の銘柄を基準としましょう。

ホープ(6195)もレアジョブ(6096)も時価総額300億円以下でした。
 

上場後5年以内が目安

直近でIPOを迎えた企業はテンバガーしやすい傾向があります。

ポイントは「成長力」と「スピード力」。

創業100年の老舗企業に対し、IPOしたばかりのベンチャー企業の方が成長性に期待できるのは当然です。

逆に言えば、時価総額が低くとも上場から何年も経過している企業はあまり期待できません。

「新興市場」「売上成長率」「低位株」「上場5年以内」の項目に目を向けながら、2020年のテンバガー銘柄候補を見つけて下さい。
 

2021年のテンバガー候補 成長性に期待

上場市場、時価総額、上場年数、業績、テーマ性、、

テンバガー条件を満たすアズーム(3496)、ブリッジインターナショナル(7039)、カラダノート(4014)ですが、株価上昇を大きく後押しするのは成長性です。

上方修正などの好材料が発表されればテンバガー化も夢ではありません。

買い時を見極めつつ注視してみて下さい。

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