3月は上旬から中旬にかけて卒業式シーズンを迎えます。
卒業式と株価はそれほど関連しているというわけではありませんが、銘柄によっては卒業式シーズンの恩恵を受けるものもあります。
では、どのような銘柄が卒業式シーズンの恩恵を受けられるのでしょう?
今回は卒業式関連銘柄のジャンル解説と、その中でもおすすめな注目銘柄についてご紹介していきます。
記事の目次
卒業式関連銘柄にはどんな業種が含まれる?
まず、卒業式関連銘柄というと、どのような業種の銘柄が含まれるのでしょうか?
紳士服関連業種の銘柄
卒業式などの式典ではスーツを着用することが多く見られます。特にご両親はフォーマルスーツを着用して出席されるケースが多いのではないでしょうか?
スーツを新調する場合もありますが、中にはレンタル会社を利用して卒業式にスーツを着用する場合もあるようです。フォーマルスーツの買い替えや新調が行われることによって、株価が伸びる可能性があります。
着物関連業種の銘柄
着物もスーツと同様に、卒業式には着物を着用される方がいます。着物はどちらかと言うと、大学・専門学校の卒業式で袴を着用するケースが多く見られます。
着物は特別感が出やすいため、生徒にとってはスーツよりも人気が出やすいと言えます。着物関連銘柄はインバウンドにも関連する銘柄になるため、長期的に注目しておくと良いでしょう。
中でも、着物のレンタル事業を行っている企業には目を配らせておいた方が良いです。
百貨店関連業種の銘柄
日本百貨店協会が調査している全国の百貨店売上高を見ると、2018年では売上高が最も高かったのは12月の約6805億円でした。
お歳暮の時期になると百貨店の売上高は伸びやすいのですが、実はそれ以外にも伸びやすい月が1月・3月・7月です。
中でも3月は卒業式シーズンに合わせてお祝いの品を百貨店で選んだり、入学式前にスーツの準備をしたりするため、3月の売上高が伸びやすいのではないかと予測できます。
長期的に見れば12月の方が売上高も伸びやすいのですが、念のため注目しておいた方が良いでしょう。
2019年おすすめの卒業式関連銘柄は?
卒業式関連として紳士服・着物・百貨店の3つのジャンルを挙げましたが、この中から特に注目しておきたいおすすめの関連銘柄をご紹介していきます。
卒業式シーズンに合わせてチェックしてみましょう。
オンリー(3376) 紳士服関連
株式会社オンリーは、ビジネススーツを中心に紳士服などの製造・販売を行っている企業です。
自宅の洗濯機で洗える「ホームウォッシュスーツ」や、軽量素材を使って仕上げた「KU(空仕立て)」など、独自技術を用いた様々なスーツの提供を行っています。
オーダーメイドスーツも手掛けているため、卒業式から入学式にかけての需要は高いと言えるでしょう。
また、1月8日に発表した2019年8月期の第1四半期(9~11月)連結経常利益は、前年同期に比べて22.2%もの増加が見られ、上期(9~2月)計画における7割以上の進捗率を更新していることが分かりました。
5年平均に関しては82.1%を下回ってしまいましたが、業績面は比較的順調に伸ばしているものと言えます。
ユナイテッドアローズ(7606) 紳士服関連
ユナイテッドアローズは、大手セレクトショップ「ユナイテッドアローズ」の運営などを行っているアパレル企業で、衣類や小物などの販売を手掛けています。
ユナイテッドアローズでは、オシャレさが際立っていながらコストパフォーマンスに優れたスーツを取り扱っており、若い人を中心に人気を集めています。
株価も2018年12月25日に3380円を記録しましたが、そこから徐々に上昇し、2019年1月28日現在の終値は3700円にまで上げてきています。
卒業式の恩恵が受けられると、更に株価上昇が期待できるのではないでしょうか?
一蔵(6186) 着物関連
一蔵は、着物の販売やレンタル、着付け・メイクサービスなどを提供する企業です。
着物にはいくつか関連銘柄がありますが、あまりレンタルサービスを実施しているところが見られません。一蔵ではそんな上場企業と差別化できる企業です。
1月28日現在の終値は593円と低位株に分類されているため、買いやすくしかも卒業式特需を受けやすい銘柄になっています。
大和(8247) 百貨店関連
大和は北陸地方を地盤の老舗百貨店で、金沢と富山、高岡に3店舗運営しています。
店舗の改装や新ブランド導入によって好調な推移を見せており、増収増益につながると予測できます。
株価も1月28日現在で上向き傾向を見せており、3月も業績アップが期待できることから、さらなる株価上昇が期待できるでしょう。
2019年卒業式関連銘柄のまとめ
卒業式関連銘柄として、紳士服・着物・百貨店の中からおすすめの銘柄をピックアップしてきました。
冒頭でも述べたように、卒業式が大きく株価と関連しているわけではないものの、上記で紹介した銘柄はその恩恵を少しでも受けられると考えます。雅投資顧問などから旬な銘柄情報を得るのもいいですね。
ぜひ2月のうちに今回紹介した銘柄をチェックしてみてはいかがでしょうか。
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